天羽ジュネとは、ゲーム『プリティーリズム』およびアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』の登場人物である。
CV:宍戸留美
概要
弱冠13歳で前人未到の4連続プリズムジャンプを成功させた伝説的プリズムスター。
3年前にプリズムクィーンの座についた後はプリズムショーの第一線から退き、ファッションブランドショップ「ディアクラウン」のプロデュースを中心に活動していた。
ハッピーレイン、ベルローズら新世代のプリズムスターらが台頭し、3連続、4連続のプリズムジャンプを成功させるのに触発されて現役に復帰し、復帰公演では歌・アイスダンス・ジャンプの回数及び内容のあらゆる点で既存のプリズムショーを凌駕する実力を作中の観客、および視聴者に見せつけた。
現プリズムショー協会会長の氷室聖とは師弟関係にあり、公私において共にいることが多い。
一方、エーデルローズ主宰の法月仁とは互いに非常に仲が悪い。
温厚な性格で、神秘的で浮世離れした雰囲気を漂わせているが、その内面には聖への強い愛情が潜んでいる。
度々聖へアプローチしているが、聖の朴念仁ぶりには終始振り回されている。
プリズムライブの際に用いる楽器は指揮棒で、オーケストラを召喚して指揮を行う。
また、ギターを使うこともできる。
ドレスアップベールヘア
天羽ジュネのトレードマークというべきインパクト抜群のヘアスタイル。
頭の上にお団子を作り、側頭部には編み上げ、そしてお団子の根元から左右に長さ1m程の巨大な2本のドリルが生えているという、特大ボリュームのヘアスタイルである。
一見非常に重そうに見えるが、ドリルは中空であり、プリズムショーの際にはしなやかに揺れ動く。
作中で主に彩瀬なるにネタにされた他、公式ファンブックで再現企画が組まれる、ゲームに実装された際にはドレスアップベールヘア限定のコーデコンテストが開かれるなど、公式非公式を問わずよくネタにされる。
ちなみに、13歳当時はシンプルなドリル1本のポニーテールだった。また、就寝時には髪をほどいて眠る。
※以下ネタバレを含みます↓
作中描写からプリズムの煌めきの力で髪型を固定しているのではないか、と推測されていたが、『プリパラ&プリティーリズム プリパラでつかえるおしゃれアイテム1450!』で、最終話以降の力と記憶を失ったジュネでもこの髪型にできることが判明した。
その正体と顛末
※以下ネタバレを含みます↓
正体は複数存在するプリズムワールドの使者「りんね」の1個体。天羽ジュネとしての姿はオーバーボディであり、衣装を変える際にもかな恵空間を介さず、直接オーバーボディを変えることで着替える。
ジュネは「RL世界に4連続ジャンプを伝播する」という使命を帯びてお供のマスコットのペンギン先生を伴ってRL世界へとやってきた。
当時「三強」と呼ばれる男子プリズムスターだった氷室聖に目を付けて、彼の亡き母を思わせる容姿に変身して接触、4連続ジャンプへと導こうとしていた。
しかし、聖は法月仁の策謀により負傷し、プリズムスターとして再起不能になってしまう。
この時、1人の女として聖を愛していたジュネは彼に代わって自らが4連続ジャンプをRL世界に伝え、彼を支え続けるためにRL世界に留まることを決意する。
しかしプリズムワールドの人間がプリズムショーの頂点に立ち続けたことにより、RL世界のプリズムの煌めきは徐々に枯渇し、さらにそれはジュネ自身の肉体崩壊をも引き起こしていた。
ジュネを原因とする偶発的事故によってRL世界にやってきた別の「りんね」―荊りんねとデュオショーという名の決闘を行った際には肉体崩壊は見た目にもわかるほどにまで進行していた。
だが、体調不良ということで休んでいたジュネを聖が見舞いに来た様子を仁の息のかかったパパラッチに撮影されてしまい、このスキャンダルによって聖はプリズムショー協会会長の座を退かざるを得なくなり、弁明の記者会見の歳に聖にきっぱりと恋愛感情を否定されたことによって肉体崩壊はさらに進行することとなる。
そしてプリズムの煌めきの枯渇により、満足にプリズムショーを行うこともできなくなった状況で行われたオーバー・ザ・レインボーセッションにおいて、ジュネはその生命のすべてを燃やし尽くしたプリズムショーを行い、7連続ジャンプの途中で力尽き、地面に激突する間一髪のところで聖に助けられる。
聖からの愛の告白を聞き、安堵の表情を浮かべて消滅する―かに思われたが、荊りんねが自身の肉体を貸し与えることにより延命、彩瀬なるによってプリズムの煌めきが再び世界に満ち満ちた後には、荊りんねに代わって「りんね」をプリズムワールドへ帰す儀式を執り行う。
この時ジュネも荊りんねと共に帰還するつもりであったが、プリズムショーの女神のとりなしにより、「プリズムショーをする能力」と「すべての記憶」と引き換えにRL世界へ留まる事を認められる。
そして最終話、紆余曲折を経てエーデルローズ主宰になった氷室聖の傍らには、彼を愛する一人の少女の姿があった。
ちなみにジュネを1年以上ほったらかしてRL世界を旅していたペンギン先生は監督不行き届けを咎められ、マスコットの地獄へと送られることになった。
プリズムジャンプ
ジュネのプリズムジャンプの多くは過去作のプリズムクィーンのものであるが、ジャンプの順序に沿って見ていくことによりある「ストーリー」が明らかになる。
- スタースプラッシュ
- エンジェルキッス
- オーロラライジング
- 無限ハグエターナル
- 愛の天使 ラムール・ド・ランジュ
- 皇帝演舞
- 愛の炎 ラ・フラム・ダ・ムール
- シャイニースターファンタジア(荊りんねとのデュオジャンプ)
KING OF PRISM
最後の奇跡
※以下ネタバレを含みます↓
記憶を失いながらも、引き続き氷室聖の傍に残り続けた天羽ジュネ。黒川冷らが事情を告げなかったこともあり、氷室聖は真実も知らないまま彼女に尽くし続け、ステンドグラスをプレゼントするなど、依然として両者の関係は良好なままだった。
ところが、そんな2人のもとに法月仁が現れる。すでにOver the Rainbowは活動を休止し、速水ヒロにすら追い打ちをかけた仁は、王手とばかりに天羽ジュネを自分のもとに来るように呼びつける。自分のアイデンティティは既に喪失しながらも、何も持たないのに何を言っているんだろうと法月仁を哀れんだ天羽ジュネは法月仁のもとに駆け寄り、そんな心情を知らない氷室聖はただ立ちすくむことしかできなかった。
しかし、如月ルヰのプリズムショーを見たことによって意識がつながり、ルヰの記憶が流れ込む。かくして、新たな使者によってふたたび記憶を取り戻し、かつての天羽ジュネの自我を取り戻す。王座に輝いた速水ヒロをたたえる氷室聖のもとに戻った時には、すでにかつて彼を愛した少女に戻っていたのである。ただ、何も知らない法月仁の憎悪をさらに膨れ上がらせるのに十分な一撃を与えたことを知らないまま。
ここで記憶が戻ったことで、自分のいる世界の状況を認識する。シャインの暴走とすでに起きてしまった如月ルヰの離反を知りながら、奇跡を祈ることしかできないながらも、この後のさらなる誰も思い描いていなかった結末を共に迎えることとなる。
関連動画
関連商品
日本ではほとんど商品展開がなされていないが、韓国で『レインボーライブ』が放映された際、天羽ジュネ関連グッズが大量に発売されたため、筋金入りの天羽ジュネファンならば個人輸入するのも1つの手である。
関連項目
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