御剣怜侍とは、カプコンのゲーム「逆転裁判」シリーズに登場する架空の人物である。
担当声優は『1』~『3』、『検事』、『検事2』のゲーム本編が岩元辰郎、『5』『PXZ2』およびPVやボイスドラマが竹本英史。アニメでは玉木雅士。
概要
天才エリート検事。 主人公の弁護士・成歩堂龍一の宿命のライバルであり、最大の親友。「逆転裁判」1~3までに登場し、成歩堂と何度も対峙する。
彼の父親・御剣信は優秀な弁護士であり、その影響で幼少の頃から弁護士を志していたが、とある事件がきっかけで犯罪者と弁護士を憎むようになり、一転して検事を志す事になる。
無敗の検事であった狩魔豪の下で教えを受け、弱冠20歳で検事に就任後、一切手段を選ばず全ての被告人を有罪にしてきたが、小学校時代の親友である成歩堂との再会を経てからは、「有罪判決を勝ち取ること」では無く「真実を追究すること」を何よりも重んじるようになる。
クールな二枚目で、キザな言動や優雅な立ち振る舞いが多いが、妙にコミカルですっとぼけた面もありネタキャラとしても優秀である。シリーズのキャラクターの例に漏れず、リアクションでは顔芸を披露してくれる。ゲーム中で考え事をするときはよく腕を組んでいる。
『クラバット(通称:ヒラヒラ)+赤いスーツ』という恥ずかしい格好を常にしているが、本人は気にしていない。なお赤は青色(スーツ)の成歩堂との対比である。
女性に対しては紳士的な態度を取り、ゲーム内でも女性の人気は高いが、オバチャンこと大場カオルを苦手天敵としている。
ちなみに主人公の成歩堂よりも人気は高い。
部下に糸鋸圭介がおり、過去に容疑者となってしまった彼を救って依頼、彼からは厚い信頼を寄せられている。
糸鋸刑事の捜査ミスが法廷で発覚するたびに彼に減給を言い渡しているものの、自分に対する信頼と事件捜査に対する熱意は大きく買っており、御剣の現場指示によってきちんと捜査に貢献したときは彼に感謝をして給与アップを言い渡すこともある。逆転検事では「特別に優秀」と彼のことを評価していた。
トノサマンシリーズの大ファンであり、執務室にはトノサマンのフィギュアが置いてある。もっともこの設定は逆転裁判(1)時には無く、後で追加されたネタ設定である。
聞き間違えたことを信じて疑わない傾向があり、「さるまげどん」を「さるまげくん」、「サイコ・ロック」を「さいころ錠」、「アリフレッド像」を「ありふれた像」、「ポンコ」を「タヌコ」と間違えて覚えてしまっている。一度頭にインプットするとその後は信じて疑わないため、成歩堂がサルマゲくんをネタにしたら思い切り胸ぐらを掴まれたらしい。
彼の生き方を変えた過去のある事件のせいで、地震とエレベーターがトラウマになってしまい、特に地震に関してはその場でうずくまって震えたり、酷い時は気を失ったりしてしまう。後にこの事件の真相が判明し、過去に決着をつけて以降も地震のトラウマは消えていない様子。エレベーターに関しては「苦手意識はあるが乗れないことはない」程度。
作中では基本的に「御剣さん」や「御剣検事」と呼ばれている。成歩堂や矢張などの一部の知り合いからは呼び捨てで、狩魔冥からはフルネームで呼ばれる。また、オバチャン(大場カオル)からは「ミッちゃん」と呼ばれており、ファンからも度々この呼び方で呼ばれる。
逆転裁判開発初期はオッサンの設定だったが、「こんなオッサンと戦っても燃えない」という理由から若返った。開発初期のオッサンの原案は狩魔豪に流用されている。
『逆転裁判3』において、4話では20歳の時の法廷デビュー戦が描かれ、5話では成歩堂から弁護士バッジを託され操作キャラクターとして御剣を動かせる。
シリーズ初期ではキャラ設定は殆ど固まっていなかったが、二次創作ネタの逆輸入やTGS特別法廷(公式ネタ)におけるフルボッコ公開処刑もあり、ネタキャラ化が作品を追う毎に進んでいる。
『逆転検事』『逆転検事2』における御剣怜侍
スピンオフ作品に主役に抜擢されて登場。
ロジックシステム(逆転検事)や御剣ドSシステムロジックチェス(逆転検事2)というキャラ設定を生かしたシステムが導入された。
手強い犯人たちとの戦いと様々な出会いの中で改めて自分の進む道を見定めていくという素晴らしい主役ぶりの一方で、逆転裁判シリーズ時には見せなかったネタにできなかった一面も作中で描かれている。
『逆転裁判5』『逆転裁判6』における御剣怜侍
30代の若さで検事局長に就任。服装に大きな違いはないが眼鏡を着用しており、その姿は父である御剣信を彷彿とさせる。
成歩堂が弁護士バッジを剥奪された時、助けようと動いたが力及ばなかったことや、成歩堂の養女・みぬきのマジックショーを見に行ってることが会話で分かる。
検事局長に就任後は「夕神迅」に関する『ある事件』を調査行うなど裏方として活動している事が多い。
『5』ではストーリー後半で検事として成歩堂と対峙する。
『6』では話の中心が「クライン王国」へと向かっていき、中心人物も「王泥喜法介」と「ナユタ・サードマディ」の対決が大きく描かれるため表立った活躍はない。
『6』のDLC特別編『時を越える逆転』では久しぶりに登場した「矢張政志」を証人として交え、事件の担当検事として成歩堂と法廷で対決する。
また、このシナリオで普段(シナリオパート)はメガネを着用し、法廷(法廷パート)ではメガネを外している事が明らかとなった。
関連動画
関連項目
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