春風亭昇太とは、日本の落語家・タレントである。落語芸術協会・6代目会長。
概要
1959年、静岡県清水市(現:静岡市清水区)に生まれる。本名は田ノ下雄二(たのした ゆうじ)。
大学時代に成り行きで入った落語研究会でお笑いに目覚め、素人ながらもテレビのお笑い番組で優勝するなど活躍をしたことから、1982年に大学を中退し五代目春風亭柳昇一門に入門。落語家で我が国ではただ一人の五代目春風亭柳昇の弟子である。
50代に突入したのだが未だに独身を通しており、笑点では「早く結婚しろ」「そんなだから結婚出来ない」「好楽の娘を貰え」などとネタにされる事が多い他、自身でも地方収録時の挨拶などでネタにしている(一方、たい平の結婚生活を引き合いに「結婚したくない」と言う事もある)。
また、隣が林家木久扇の為か時々木久扇のような回答をする事があり、「黄色が感染った」と言う事もある。噛むことも稀によくある。
2006年から新しく笑点に参加した比較的新顔と見られがちだが、元々は演芸コーナーの若手大喜利の回答者出身である。その後90年代後半には若手大喜利の司会者として定着し、五代目圓楽の勇退に伴うメンバー補充の際に正式なレギュラーに昇格している。大喜利メンバー定着後も若手大喜利の司会は継続。若手から中堅の落語家を相手に、大人の事情を露骨に匂わせる不条理な采配で笑いを取る芸風が特徴。大喜利とは違った面白さを見ることができる。
大喜利回答者になってからは2012年末までに過去3回座布団10枚を達成している。しかしいずれもネタ商品ばかりで、ロケを伴うガチな商品の獲得はまだない。
2016年5月22日放送の『笑点』にて今回で司会者を引退する桂歌丸から次の大喜利司会者として指名された。翌週の5月29日の放送からほとんどが自分より年上の回答者を相手に大喜利の司会者役を務めている。司会者になったために一つ空いた回答者の席には新たに林家三平がついた。さらに2019年6月27日にはやはり歌丸の後任として落語芸術協会の会長に就任した。歌丸が会長在任のまま前年くたばり死去して以来、副会長の三遊亭小遊三が会長代行をしており、昇太も小遊三に1期会長をやってはとすすめたのだが、逆に「15年近く副会長をやってきたからもう楽をさせてほしい」と頼まれて会長を引き受けたという。
落語家としては席亭推薦により7人抜きで真打昇進を果たした実力派。演目は新作落語を中心とするが、大胆なアレンジを加えた古典落語を演じることもある。
テレビ出演も多く、ドラマに出演したり落語監修や落語指導を行う事もある。また、趣味の城巡りを生かした番組出演をする事もある。
なお、かつては「タミヤRCカーグランプリ」にも出演していたが現在はこの番組についてはたい平が振る程度で、自身ではあまり触れられない。
知る人ぞ知る特技としてトロンボーンがある。落語芸術協会の落語家たちによるジャズバンド「にゅうおいらんず」のメンバー。さらには川崎で行われたジャズコンサートへのゲスト参加が縁となり、2022年冬には川崎競馬場の生の競馬ファンファーレに参加し、「全日本2歳優駿」の開催を彩った。
長年の一人暮らしで鍛えた家事全般をこなし、特に料理は得意。しばしば後輩の噺家を自宅に招いて手料理をふるまい、「お母さん」と呼ばれてからかわれているという。柳家喬太郎曰く「どこに出しても恥ずかしくない独身」。
そんなこんなで長年独身をネタにし・され続けていたが、2019年6月30日、「緊急生放送」として放映された『笑点』で、ついに結婚を発表した。芸術協会会長の就任会見で、独身ネタでいじられ倒してからわずか3日後のサプライズ発表であった。19歳下の「専門学校で働いている女性」とのことであったが、スポーツ紙などによれば、トリマー養成学校の学長で、元タカラジェンヌというセレブなお方だという。笑点といえば歌丸やたい平ら、恐妻話が長らく定番となってきた中、今後どういう嫁さんネタが飛び出してくるのか注目される。
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