柑橘類とは、
本項では1を解説する。
概要
柑橘類の「柑」と「橘」は常用漢字ではないため、「かんきつ類」と書く場合もある。
ミカン科ミカン亜科 └ミカン連 ←広義の「柑橘類」 └ミカン亜連 └真性カンキツ類 ├ミカン属 ←狭義の「柑橘類」 | ├オレンジ類 | ├グレープフルーツ類 | ├香酸柑橘類 | ├雑柑類 | ├タンゴール類 | ├タンゼロ類 | ├ブンタン類 | └ミカン類 ├カラタチ属 | └カラタチ類 └キンカン属 └キンカン類 |
シトラス(citrus)と言う言葉がよく「柑橘類」と訳されるが、この場合の柑橘類とは上記で言う所のミカン属=狭義の柑橘類であり、ミカン連の他のところに属するものは含まないので注意。(柑橘類と言ったら殆どの場合狭義の柑橘類を意味するが)
「柑」と言う字はミカンの事である(イヨカンのカン)が、本来は「マンダリンオレンジ」と言う果物である。
「橘」とは呼んで字の如くタチバナと言う果物であるが、本来は「ポンカン」の事である。
植物としての性質
ミカン科に属し、柑橘類と呼ばれる種は殆どが常緑性である。
(常緑性:冬でも落葉しないor新しい葉が生えてくる所だけ落葉する)
同じく殆どが低木(3m以下の木)であり、1本の幹に枝が生えると言った高木の特徴とは逆に、根元に近い所では1本の幹を持つが上に行くに従って枝分かれして全体的に丸く広がる。このような形態の樹木を、低木の中でも特に潅木(かんぼく)と言う。
果実の主な構造
- 皮(果皮)
- ややツルツルした表面と、白い繊維質の内側を持つ。
皮の中には「油胞」と呼ばれる泡のような粒々が無数に存在し、その中に精油が入っている。この精油は果肉よりも強い香りを持つが、やや苦味がある。オレンジの皮を絞って出てくる目潰し汁はこれである。
香りが強いという性質からすり下ろして香り付けに使ったり(レモン・ユズ)、砂糖漬けやマーマレードとして食用にしたり出来る。中には皮もそのまま食べられる種も存在する(ヒュウガナツなど)。 - 果肉
- 柑橘類の果肉は果実の中で小袋に分かれて収まっており、この小袋を「瓤嚢(じょうのう)」と言い、小袋の中身(果肉本体)を「砂瓤(さじょう)」、小袋の皮を「瓤嚢膜(じょうのうまく)」と呼ぶ。
食用にする際は種類や主に食される地域の習慣によって様々な食べられ方をする。例えば日本では、ミカン(温州みかん)は果皮を剥いて中の小袋を取り出し、そのまま食べるor小袋の皮も剥いて果肉だけを食べる。オレンジは果皮ごと切ってスイカのようにして齧って食べ、小袋の皮もあらかた残される場合が多い。 - 種子
- 種子は果肉の中に埋もれる形で納まっている。ただし、温州みかんのようにそもそも種子が無い種もある。
通常、食べる前に取り出すことは果実をバラバラにしないと難しいため、そのまま食べて後から吐き出す事が殆ど。
ニコニコ大百科に記事のある柑橘類
関連動画
関連項目
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