第二京阪道路(だいにけいはんどうろ)とは、京都府京都市伏見区から大阪府門真市に至る、国道1号のバイパス道路である。略称は第二京阪(だいにけいはん)。
一般部
慢性的に混雑している枚方バイパス・寝屋川バイパスの迂回路として建設された。2003年から順次開通し、2010年に全線開通した。専用部の高架下、もしくは側道として整備されている。
当初は全線が4車線となる予定であったが、沿線の反対運動などにより一部が2車線(片側1車線)となっている。このため、片側1車線の区間では渋滞が頻発している。
専用部
京都府京都市伏見区の鴨川東ICから、大阪府門真市の門真JCTに至る、高速道路(自動車専用道路)である。高速道路ナンバリングはE89。
概要
京都・大阪間の国道1号や名神高速道路、近畿自動車道などの渋滞緩和などを目的に建設された。
全線開通前は交通量が少なかったが、全線開通後は京滋バイパスや近畿自動車道と接続されたこともあり、交通量が急増している。全線開通後は名神の渋滞が減少し、一部の交通が転換している。しかし、並行する名神高速道路が1日約11万台以上を記録しているのに対し、第二京阪道路は4万台前後と十分に転換されていない状況である。
当道路の開通後、滋賀方面と大阪府南部・和歌山方面との連絡が約12km短縮された。
料金が非常に高額であり、高速自動車国道の料金水準よりも高額な水準で運用されている(後述)。瀬田東JCT以東 - 門真JCT以南の連絡は、従来の名神・近畿道経由より京滋バイパス・第二京阪経由のほうが短距離であるにもかかわらず、名神経由より割高となってしまう(京滋バイパス・第二京阪経由より名神・近畿道経由のほうが安価である)。
2019年4月1日に阪神高速8号京都線の鴨川東IC以南を編入、料金計算上ここは油小路線とよばれる。
すべてのインターチェンジがハーフインターチェンジであり、ダイヤモンド型である。
通行料金について
第二京阪道路は料金圏が3+1つに分割(京都寄りからA・B・C、そして油小路線)されている。油小路線は生い立ち上既存区間とは別料金である。残る既存区間については、A区間とETC車は距離別料金である。B・C区間と油小路線についてはそれぞれの区間内で走行可能な最長区間の料金となる。これは出口や入口に退出・進入したことを確認する設備がないからである。
- 第二京阪連続利用割引
久御山南・巨椋池・巨椋池本線・宇治西・笠取・久御山淀⇔寝屋川北・第二京阪門真・門真JCTを連続走行する。ただし、巨椋池本線料金所発着(阪神高速道路8号京都線と連続走行してきた)の場合のみ割引額が大きくなる。 - 第二京阪ネットワーク割引
名神高速大山崎JCT以東のIC⇔門真JCT経由で近畿道へ行く場合、料金を名神吹田JCT経由と同額に調整する。 - 近畿道乗継割引
阪神高速道路13号東大阪線⇔近畿道⇔第二京阪京田辺松井・松井学研・交野南・寝屋川南を連続走行すると、近畿道分の料金が半額になる。 - 枚方東IC期間限定割引
京田辺松井IC以北のIC⇔枚方東の利用で、京田辺松井~枚方東間(B区間)の料金が一定額割引となる。 - 寝屋川北IC期間限定割引
京田辺松井・枚方学研・交野南⇔寝屋川北の利用で、交野南~寝屋川北間(C区間)の料金が一定額割引となる。
割引額
軽自動車・バイク | 普通 | 中型 | 大型 | 特大 | |
第二京阪連続利用割引 (下段は巨椋池本線発着の場合) |
150 250 |
250 330 |
350 450 |
500 650 |
1000 1300 |
近畿道乗継割引 (下段は通常料金) |
200 (400) |
250 (500) |
250 (500) |
350 (750) |
550 (1150) |
枚方東IC期間限定割引 (下段は通常料金) |
150 (350) |
250 (450) |
250 (500) |
400 (700) |
800 (1200) |
寝屋川北IC期間限定割引 (下段は通常料金) |
150 (350) |
250 (450) |
300 (550) |
400 (750) |
700 (1250) |
単位:円
路線名
道路案内上は、洛南連絡道路の区間も含めて「第二京阪道路」と案内されている。
接続高速道路
施設・接続道路など
IC 番号 |
施設名 | キロ ポスト |
接続する道路 | 備考 |
---|---|---|---|---|
京都市道・稲荷山トンネル(山科方面) | ||||
8-02 | 鴨川東IC | 0.0 | 京都(山科)方面のみの出入口 | |
8-03 | 鴨川西本線料金所 鴨川西IC |
0.6 | 門真方面のみの出入口 | |
8-04 | 上鳥羽IC | 2.2 | 門真方面のみの出入口 | |
京都南JCT | 名神高速道路 | 2028年供用開始予定 | ||
8-06 | 城南宮北IC | 2.7 | 京都(山科)方面のみの出入口 | |
8-07 | 城南宮南IC | 4.0 | 門真方面のみの出入口 | |
8-08 | 伏見IC | 5.4 | ||
(油小路線接続部) | 7.4 0.0 |
料金計算上の分界点 | ||
巨椋池本線料金所 | 0.5 | |||
1 | 巨椋池IC | 0.9 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
2 | 久御山JCT | 2.0 | 京滋バイパス | |
3 | 久御山南IC | 4.8 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
4 | 八幡東IC | 5.5 | 国道1号 | 京都方面のみの出入口 |
4-1 | 八幡京田辺JCT | 新名神高速道路 | 2016年度開通予定 | |
5 | 京田辺本線料金所 京田辺松井IC |
9.0 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
京田辺PA 京田辺BS |
9.5 (下り線) 9.8 (上り線) |
|||
6 | 枚方東IC | 11.4 | 国道1号 | 京都方面のみの出入口 |
7 | 枚方学研IC | 13.0 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
8 | 交野北IC | 14.6 | 国道1号 | 京都方面のみの出入口 |
9 | 交野南IC | 18.5 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
10 | 寝屋川北IC | 19.4 | 国道1号 | 京都方面のみの出入口 |
11 | 寝屋川南IC | 24.1 | 国道1号 | 門真方面のみの出入口 |
12 | 第二京阪門真IC | 27.4 | 国道1号 | 京都方面のみの出入口 |
門真本線料金所 | 門真JCT方面のみ | |||
3-1 | 門真JCT | 28.3 | 近畿自動車道 | |
阪神高速2号淀川左岸線 北港方面(事業中) |
凡例 ▲:進入すると京都(山科)方面へ・退出は京都(山科)方面からのみ ▼:進入すると大阪方面へ・退出は大阪方面からのみ
↑山科方面
▲鴨川東インターチェンジ
鴨川西本線料金所
▼鴨川西インターチェンジ
▼上鳥羽インターチェンジ
▲城南宮北インターチェンジ
▼城南宮南インターチェンジ
伏見インターチェンジ
巨椋池本線料金所
久御山ジャンクション(京滋バイパスに接続)
▼久御山南インターチェンジ
▲八幡東インターチェンジ
八幡京田辺ジャンクション(新名神高速道路に接続)
京田辺本線料金所
▼京田辺松井インターチェンジ
京田辺パーキングエリア・京田辺バス停
▲枚方東インターチェンジ
▼枚方学研インターチェンジ
▲交野北インターチェンジ
▼交野南インターチェンジ
▲寝屋川北インターチェンジ
▼寝屋川南インターチェンジ
▲第二京阪門真インターチェンジ
門真本線料金所(京都方面からのみ料金徴収)
門真ジャンクション
↓近畿自動車道方面
歴史
- 2003年3月30日:巨椋池IC - 枚方東ICが開通。京滋バイパスと接続。
- 2008年1月19日:阪神高速接続部 - 巨椋池ICが開通。阪神高速8号京都線と接続。
- 2010年3月20日:枚方東IC - 門真JCT、京田辺松井ICが開通。これにより全線開通。京田辺PAが開設。
- 2017年4月30日:八幡京田辺JCTで新名神高速道路と接続。
- 2019年4月1日:阪神高速8号京都線の鴨川東IC~接続部までを編入。
- 2021年2月26日:鴨川西本線料金所運用開始。
今後の予定
通過する自治体
京都府
京都市(伏見区) - 久世郡久御山町 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市 - 京田辺市 - 八幡市
大阪府
枚方市 - 交野市 - 枚方市 - 交野市 - 寝屋川市 - 四條畷市 - 寝屋川市 - 門真市
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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