花もて語れとは、片山ユキヲが描く朗読漫画である。(月刊スピリッツ2010年3月号~2012年2月号 → ビッグコミックスピリッツ2012年25号)。キャッチコピーは「癒し系熱血朗読ストーリー」。
概要
世間的にもそれほど有名ではない「朗読」をテーマにした漫画。権利絡みもあり、漫画内に登場する作品は、著作権の切れているものが多いので、「青空文庫」などweb上で読めるものが多い。
片山ユキヲはテーマを取り上げた理由を「誰も手を付けていない分野にしたかった」と語っている。確かに朗読というテーマは希有であり、その珍しさと作品のおもしろさから「毎日新聞デジタルMANTANWEB」「朝日新聞」などで紹介されている。
あらすじ
7歳の時に両親を事故で失った佐倉ハナは叔母さんに引き取られ、田舎町の小学校へ転入する。元来の引っ込み思案な性格から一人でいることが多かく、空想することで時間を潰していた。その小学校へ教育実習に来た折口柊二と出会い、朗読を知ることになる。だが時間と共に朗読のことは忘れてしまい、相変わらずの引っ込み思案もあり、それほどみんなと打ち解けられるわけでもなかった。それから15年後、社会人となり都心部にて一人暮らしを始めたハナは、再び朗読に出会う。
登場人物
- 佐倉ハナ
主人公。7歳の時に両親を事故で失い叔母に引き取られる。転校先の小学校で朗読に出会って才能の片鱗を見せるも、そのことを忘れてしまう。就職のため上京するも、元来の消極的な性格から会社に溶け込めず一人思い悩む中、朗読に再び出会う。 - 折口柊二
ハナの小学校に来た教育実習生。一番最初にハナの才能に気付く。 - 佐々木満里子
ハナの勤める会社の取引先大手レストランレッドベリー社長令嬢。妹がいたが高校在学中に死去し、そのために引きこもりとなる。ハナの朗読をきっかけに外に出る。 - 藤色きなり
ハナの通う朗読教室の講師。朗読教室を経営している。折口柊二とは同じ師匠を持った兄弟弟子。
朗読作品(括弧内の作品は外部リンクとなります)
- ブレーメンの音楽隊(青空文庫「グリム童話 ブレーメンの町楽隊」)
- 静夜思(web漢文体系「李白 静夜思」)
- やまなし(青空文庫「宮沢賢治 やまなし」)
- 春と修羅(青空文庫「宮沢賢治 春と修羅」)
- ぼろぼろな駝鳥(高村光太郎 朗読「高村光太郎 ぼろぼろな駝鳥」)
- 花咲き山(「斎藤隆介 花さき山」)
- トロッコ(青空文庫「芥川龍之介 トロッコ」)
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関連項目
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