『超おどる メイド イン ワリオ』とは、NintendoSwitch専用ソフトとして2023/11/03に発売されたメイドインワリオシリーズの最新作である。
本作はJoy-conをふんだんに使った操作を要求する上に、「ストラップを付けてください」とまでお願いされるため、NintendoSwitchLiteで遊ぶことは非常に推奨されない。遊べないことは無いが指示を受けるためのゲーム画面が滅茶苦茶小さくなるのでご注意ください。また、携帯モードでは操作できないがテーブルモードは可能である。
概要
ファストフードショップのくじ引きで「バリオモロ島の20名様団体旅行チケット」を当てたワリオ。それを活用して、ワリオカンパニーの社員旅行が始まった。
前作「おすそわけるメイドインワリオ」では、操作に若干の癖があるものの、スティックとボタン一つのみで操作を構成していたが、今作は「カマエ石」を使った操作に終始する。先達の「作法棒」のように、プチゲームに入る前に「カマエ」に沿った動きが必要になる。
前作では何かしらやりこむと「コイン」が手に入ったが、今回はそういう要素はない。
また、本作は2人以上のプレイに対応しており、ストーリーモードではJoy-Conが2つずつ必要だが、おまけのパーティーモードでは1本ずつのおすそわけプレイで遊べる。
本記事では、一人で遊べる範囲で確認できるもののみ紹介する。それ以外の要素は、公式サイト「https://www.nintendo.com/jp/switch/a9qea/index.html」でご確認ください。
カマエ
カマエとは、プチゲームに挑む前の準備姿勢であり、前述したように、「作法棒」の「作法」と同じ動きをする。しかし、作法はその通りに握っていればクリアできるものだったのに対し、カマエはあくまでも準備姿勢である。後述のステージ説明を読めば、作法とは似て非なるものであることが容易に理解できるであろう。
カマエの基本中の基本として、親指をZL、ZRに付けて持つ「ニギリ持ち」が必要になる。Joy-conをこう持ったことのない人は今から慣れておこう。
ストーリー
本作のプチゲームが凄く詰まったモード。「プチゲームをすべて集める」「せいなるポーズをすべて集める」の二種類のやりこみ要素があり、前者はいつもの隠しゲームを出現させるため、後者は茨の道程になるが集めてみてのお楽しみとなる。
おすそわけるメイドインワリオではなかったムービー中のフルボイスが復活。というより、前作の販売前期間が新型コロナウイルス対策で、声の収録がままならなかったのではないかと推測される。
ゲーム進行
初回は残りライフ4つスタートで、いくつかのプチゲームと最後に待ち受けるボスゲームをクリアすればそのステージはクリア。クリア済みのステージは、レベル3まで難易度上昇しつつスピードアップもするエンドレスという基本ルールは変わらない。
だが、今作は要求する操作があまりに難しいことを見越してか、未クリアのステージに限りゲームオーバーになった時に復活チャンスが発生する。前述の「せいなるポーズ」が指示されるので、上手く真似するとライフ4つで再スタートできる。真似できなかったら、結果は変わらずゲームオーバー。
クリア済みのステージの場合は、ボスゲーム終了時ライフが残っていた時の休憩タイムで「せいなるポーズ」を確認することができる。せいなるポーズ集めはこの休憩タイムでの獲得が基本になる。
マップの流れ
- ワリオ→モナ→<クライゴア&ペニー&マイク/アシュリー&レッド/オービュロン>
- リミックス1→<カット&アナ/クリケット&マンティス/ジミー>
- ドリブル&スピッツ→ナインボルト→リミックス2→?????ワリオ
ミュージアム
やりこみたい人向けに、ステージ・カマエごとにプチゲームを探すことができる他、入ってすぐすべてのプチゲーム、もといボスゲームが並んでいる。おどるメイドインワリオの「さほうでん」とノリが同じであり、開始前にゲームの速さを調整できる代わりに、ハイスコア登録、もといもくひょうスコア機能は一切存在しない。
その代わり、せいなるポーズ集めは歯ごたえがあり、1ステージにつき8種類のポーズが用意されている。出現は完全ランダムっぽいので、安定してボスゲームまで通過できる腕前が必要となる。ミュージアムでは、ステージごとの列で並んでいる(かつステージに決められた序列に従っている)ので、目途をつけてポーズを獲りに行こう。
ワリオ:シュッポッポ
最初のステージなので、要求されるカマエもかなり楽。シュッポッポはJoy-conでニギリ持ちをしながら肘を直角に曲げて親指を上にする。しかし、最序盤のステージながら初見殺しが山のように用意されており、「バーコード」や「ミルクとコーヒー」、「きかんしゃ」は操作が分かっていても、ゲキムズの域である。また、腕の動きが中途半端だと上手く反応しない「ひきだし」等、カマエが楽なのにゲームの内容が最初から初心者向けじゃないおかしな状況になっている。
モナ:ノビアガリ、ナルホド
二番目のステージにして早くもカマエが二種類出てくる。この操作の癖に慣れて行かないといけないので。ハードではあるが、頑張ろう。
ノビアガリは鉄棒を掴むようにJoy-conを上に掲げる、ナルホドはニギリ持ちをしながら利き手のjoy-conを上にして、下のJoy-conと重ねて持つ。細かな向きの違いでプチゲームの成否が大きく左右されるので、困ったらカマエの説明を見にミュージアムに行こう。このステージをクリアすると、3つステージが出てきて、すべてクリアすると「リミックス1」に進める。
テバナシの印
そして、ここから出てくるステージ群は、指示のクリアの為の操作に「手からjoy-conを放せ」が追加される。ストラップを付けているので、遠慮なく離すがよい。離すタイミングはプチゲームの流れで判断しないといけない。プチゲームのクリアを確認したら、基本の「ニギリ持ち」に体勢を戻そう。
この時点で、おどるメイドインワリオとは比べ物にならない忙しさになってきているのがお分かりいただけていると思われる。
クライゴア&ペニー&マイク:カタモミ、オオイバリ
カタモミは手の甲を上にして突き出す、オオイバリは腰に両手を当てる。オオイバリのコツとして、指を腰に当てるのではなく手の付け根を腰に当てる必要があり、動くときも腰に両手を当てたまま。
アシュリー&レッド:ツナヒキ、テンビン
ツナヒキはへその前で一直線にしてJoy-conを持つのだが、勘のいいひとはナルホドを奥に倒した状態に近いと理解できることだろう。テンビンは両腕を左右一杯に広げて親指を上にする。
オービュロン:ゴウワン、リョウテノリ、コケコッコ
2つカマエがあるだけでも大変なのに、ここでは3つ出てくる。混乱しないよう気を付けよう。
ゴウワンは両腕を体の前に立て手の甲を正面に向ける。リョウテノリは開いた両手にJoy-conを乗せる。コケッコは利き手のJoy-conを持ち親指を鼻先、もう片方のJoy-conの親指を腰の後ろに当てて待機する。
コケコッコは今作でも一番初見殺しが目立つカマエであり、「やまおやじ」は鼻先にjoy-conをくっつけたままだとクリアできず、体勢を解除して両腕を大きく振る必要がある。「すりかえマジック」はJoy-conのコケコッコの位置を逆(利き手を後ろ、そうでない方を前)にするだけなのにタイミングが合わないとすり替わらない、とことん難しいプチゲームが揃う。反面、「かざみどり」「うかい」等そのままの体勢でクリアできるプチゲームもある。カマエはあくまで準備姿勢、と心得なければいけない。
リミックス1
お馴染みのリミックスステージ、範囲は「モナ」「クライゴア&ペニー&マイク」「アシュリー&レッド」「オービュロン」までで、カマエの数は9つ。いきなりレベル2からスタートするので、これまでの経験を生かしてクリアを頑張ろう。新しいプチゲームは出てこないが、せいなるポーズは固有の組み合わせがある。やりこみたいひとはどうぞ。
このステージをクリアすることができれば、ステージが一気に3つ解放される。解放されたステージ3つをクリアすることで先に進める。
カット&アナ:キヲツケ、ニンジャ、ミギテウツシ
カマエがこれまた3つある。ついてこられるだろうか?
キヲツケは読んで字のごとく両腕をまっすぐおろす。カマエせつめいにある通り、この姿勢からとんでもない指示が飛んでくることが多い。ニンジャは利き手の親指を下にして肩の上に構え、もう片方の手のひらは腰に当てる。ミギテウツシはなんと、Joy-conのモーションIRカメラを利用したカマエであり、そんな機能使ったことないよ!?ってひとも多いと思われる。慣れろ。
ミギテウツシで要求される操作は、Joy-conのモーションIRカメラに映った自分の手。指の形を認識してくれるので、適宜にグーチョキパーなり指で数えるなり挟む動きをするなりして対応しよう。
クリケット&マンティス:クロコダイル、シコフミ
クロコダイルは手のひらを合わせ、利き手を上にしてまっすぐ突き出す。シコフミはオオイバリと似ているが、手を当てる位置がふとももになり、姿勢も膝を曲げているような格好になる。オオイバリと同様に、手は太ももに当てたまま。
ジミー:アーチャー、トキメキ、ソナエモノ
いつもは序盤辺りに出てくる彼だが、ボスゲームが滅茶苦茶手強く、かなりの鬼門ステージである。
アーチャーは利き手の手のひらを胸に、もう片方の手を突き出す。トキメキは親指を上にして、両方の手のひらを頬に当てる。動くときは頬に当てたまま。ソナエモノは床にjoy-conを置くだけと格好こそ簡単だが、このカマエを要求するボスゲーム「にくやきロボット」はかなりの高難易度で、ひっくり返すタイミングもそうなのだが、ひっくり返した後Joy-conをどうするかに操作精度の全てがかかっている。敢えての放置か表向きに戻すか、好きなように操作してコツを掴もう。
ボタンの印
そして、ここから出てくるステージ群は指示のクリアの為の操作に「ボタンを押せ」が追加される。これだけ聞くと簡単そうに見えるが、
これらすべてが対象になる。
ドリブル&スピッツ:カマエいろいろ(ボタンの印)
前述した通り、このステージからボタン操作が加わる。当然、カマエが発生した後に指示されるので、ボタンを押すことを意識して動くようにすれば大丈夫。
今までのカマエのうち、「シュッポッポ」「ナルホド」「カタモミ」「テンビン」「リョウテノリ」「コケコッコ」「アーチャー」「ソナエモノ」が出てくるので、どれが出ても対応できるようにしておこう。幸い、すべてボタンを押して対処するゲームなので、「テバナシの印」は出ない。まあ、ソナエモノのカマエは挑む前にJoy-conから手が離れてるんだけども。
ただし、そのチュートリアルとも言えるプチゲーム「ちゃくしん」ではリョウテノリを指示した上で、押すボタンの対象として、「上三角」「左三角」「下三角」「右三角」「A」「B」「X」「Y」を示してくるので、いままでとボタン操作の次元が違うんだな、と無理にでも理解させられる構成になっている。それに輪をかけて、「みずもれ」ではソナエモノのカマエの上、で"ボタンの印"の項目に挙げたボタンの内「L」「ZL」「R」「ZR」以外の全てを対象にしてくる。この異次元級のボタン操作についていく自信がないなら、無理せず休憩した後、ミュージアムで特訓しよう。
ナインボルト:カマエいろいろ
お馴染みのニンテンドージャンル。新顔が結構いる反面、いつもいるような面子もそんなにいないという独特の選出になっている。
いよいよ終盤に突入するので、追加される操作は一切なくなるが、レベル毎にカマエが変化するプチゲームがいくつか出てくる。ボタン操作もドリブル&スピッツのステージほどではないが、コンスタントに要求されるので指示をよく見て行動しよう。ちなみに、「オオイバリ」「キヲツケ」「シコフミ」のカマエはこのステーージでは出てこない。
リミックス2
対象は非常に広く、「カット&アナ」「クリケット&マンティス」「ジミー」「ドリブル&スピッツ」「ナインボルト」から出題される。カマエいろいろが2種類もあると、流石に沢山のカマエに対応しないといけない。いきなりレベル2からスタートするので、練習は念入りにやっておこう。こっちも新しいプチゲームは出てこないが、せいなるポーズは固有の組み合わせがある。やりこみたいひとはどうぞ。
ボルケーノワリオ:カマエいろいろ
おすそわけるの展開と違い、ストーリーの通常ステージはここがラストになる。
プチゲームの構成はナインボルトと同じく、カマエ多数採用で、ステージの構成はシュッポッポのカマエしか出てこない最初のワリオのプチゲームが最初からレベル2で登場、かつ、おすそわけるのようなプチゲームの合間に攻撃してくる要素がある。おすそわけるよりは簡単な動きで攻撃をはじき返すので、気張らずに行こう。
なお、「ノビアガリ」「リョウテノリ」「ソナエモノ」はこのステージで出てこない。体力の消耗でダンスの妨げになりそうなのは避けているのかもしれない。
エクストラ
エンディングを迎えた後のおたのしみ。今作では、独特なルールでエクササイズできる「マッスル★エクササイズ」の他に、いつもの「ごちゃまぜ」「げきむず」「スリリング」がある。
またすべてのプチゲームを集めると、「PYORO W」が、ごちゃまぜ30点以上、げきむず20点以上、スリリングを10点以上取ると、「ウォッシューティング」が解禁される。
小ネタ
プチゲームの小ネタを言及するとキリが無さ過ぎるので、ムービーでわかる範囲で留める。
- オープニングのくじ引きシーンでよく見ると、リズム天国ゴールド等に出てきたコーラスメンがいる
- カット達が相手する化け物の「フラワニ」には元となったボスキャラがいて、ワリオランドアドバンスのみどりのつうろのボスの「フラワナ」がそれである。
- ヤングクリケットが相手したペンギン軍団の長には秘密がある。なんと、着ぐるみであり姉弟子が入っていて、その名を「シカーダ」という。唐突に出てきたキャラではなく、「みんなのリズム天国」のミニゲーム「カンフーボール」におけるヤングクリケットの相方である。名前を明かされたのは今作が初。
関連項目
- 2
- 0pt