超ヒロイン戦記とは、バンプレストレーベルから2014年2月6日に発売されたPS3、PSVITA専用ソフトである。
概要
---突如世界に現れた歪な生物との戦いに身を投じるそれぞれのヒロイン。そして彼女達の前に出現する別世界のヒロイン達。本来出会うはずのない彼女達は一堂に会し、混沌から世界を救うため立ち上がる---
女性キャラをメインとしたアニメ10作品によるシミュレーションRPG。古くは1985年、最新は2012年まで、幅広い年代の作品がクロスオーバーする、言うなれば女性版スパロボである。制作は「クイーンズブレイド スパイラルカオス」「クイーンズゲイト スパイラルカオス」を手がけたチームが担当しており、本作でもシステムの多くが継承されている。流石に服は脱がないが。PS3、VITAの特性を生かした美麗なCGでフルポリゴンの女性キャラが暴れまくる。
一部明らかに戦闘向きでない作品やキャラもいるが、最後までプレイするとその理由がわかってくる。
ちなみに公式サイトでは各作品の概要紹介と年表、作品によっては本編映像も観る事が出来る。
参戦作品
- 快盗天使ツインエンジェル
- 京騒戯画
- デ・ジ・キャラット
- 戦姫絶唱シンフォギア
- すーぱーそに子
- ひぐらしのなく頃に
- 緋弾のアリア
- IS 〈インフィニット・ストラトス〉
- ゼロの使い魔F
- ドリームハンター麗夢
- オリジナル
登場キャラクター(※非ヒロインも含む)
怪盗天使ツインエンジェル
聖チェリーヌ学院に通う女の子。レッドエンジェルの中の人であるのだが、その正体は秘匿されており、飽くまで「ピンチの時にレッドエンジェルを呼ぶ人」としてパーティーに同行する。何でバレないんだ・・。高い攻撃力と、3ターン自身の命中と回避を上げるスキル「エンジェルタイム」で、アタッカーとして優秀な働きをする。
京騒戯画
鏡都で黒い兎を捜索する少女。日夜、伸縮自在のハンマー「アラタマ」を振り回し、好き勝手に暴れまわっている。お供の阿吽は今回はお休み。時期的に先行上映されたPV版からの参戦であるため、テレビアニメ版とは微妙に設定が異なる。
デ・ジ・キャラット
御存知、目からビームを出して戦う猫耳娘。ある程度話を進めると、彼女が働くゲーマーズ出張店舗でもアイテムや装備の買物が可能になる。貴重な獲得資金増加スキル「秘密のポシェット」を所持しているため、資金稼ぎには最適。
戦姫絶唱シンフォギア
シンフォギア-ガングニールの装者。少し調子に乗りやすく、おっちょこちょいな面もある明るく元気な女の子。その実、大切な人達を守るためなら戦場に己が身を晒すことも厭わず、如何なる強敵にも立ち向かう熱血漢である。そして知らず知らずの内に他作品のヒロインまで攻略しちゃう困ったちゃん。本妻が黙っていないぞ。次に与えるダメージを倍増させるスキル「イカヅチノ如シ」、自身の攻撃力/命中率/回避率を底上げさせる「師匠の教え」を併用すれば、鬼神の如き攻撃力を持って如何なるボスもその拳で一撃粉砕してしまえる。
シンフォギア-天羽々斬の装者。第一話から参戦してくれる頼れる防人系女子。避けて当ててくれる安定した戦闘力、相手を麻痺状態にさせるスキル「影縫い」で戦場を制圧する姿は正に防人。
シンフォギア-イチイバルの装者。1期終了後からの参戦であるが、とある事情から響、翼たちと敵対した状態で登場する。スキル「全部!全部!全部!」で射程を高めたMAP兵器「MEGA DETH QUARTET」の範囲は驚異的。長い射程を活かして立ち回り、鉄火場で暴れまわろう。
すーぱーそに子
ガールズバンド『第一宇宙速度』のボーカル&ギタリスト。原作設定的には戦闘能力皆無なはずだが、驚異的な回避力と、豊富な広範囲の回復・補助スキルを持っているため、囮役としてもヒーラーとしても大活躍できる逸材。その戦闘アニメーションは今作随一のネタ多さ&尺の長さ。
ひぐらしのなく頃に
雛見沢で暮らす少女。一般人のはずなのだがその戦闘能力は凄まじく、彼女の手にかかればローパーだろうとゴブリンだろうとS級武偵だろうと、「かぁいい」の一言でお持ち帰りされてしまう。敵のZOCを無視して移動できる「徘徊」、自身の命中率/回避率を上昇させる「虚ろ」、次の攻撃を必中させる「お前だっ!!」と有用なスキルを持ち、戦場を幽鬼の如く駆け回る。
緋弾のアリア
前線での戦闘から雛見沢の調査までこなすS級武偵。武偵としての豊富な経験と冷静な判断力を活かして、麗夢と共にパーティーの仕切り役を担う。敵のHPを必ず1残すスキル「武偵の心得」を用いての、Wインパクトへのアシストは非常に優秀。
IS 〈インフィニット・ストラトス〉
量産型IS「打金」を駆るIS学園のサムライガール。彼女に限った話ではないが、今作のIS搭乗者は飛行モードを用いることで地形を無視した移動が可能だが、攻撃やスキルを使うのにシールドエネルギーが必要であり、行動に制限がかかる。本作では数少ないパワーアップイベント持ちのヒロインであり、専用機「紅椿」への乗り換えイベントはスパロボさながら。紅椿搭乗後はあらゆるステータスがエース級になり、スキル「絢爛舞踏」で自他ISのシールドエネルギーの回復も行えるようになる。束お姉ちゃんに声が似ているキャラがちょっと苦手。
専用IS「シュヴァルツェア・レーゲン」を駆り、異世界の防人やS級武偵等に喧嘩をふっかけ回る序盤の難敵。仲間になってからは原作さながらのちょろインデレっぷりを遺憾なく発揮してくれる。立花響は私の嫁!「A.I.C」は次のダメージを8割カットできる優良スキル。ボスの削り役として重宝するだろう。彼女の部下、クラリッサもこのゲームにちゃっかり登場。原作通りラウラに対して的確なアドバイスを授けてくれる他、戦闘アニメではどんなに世界を跨ごうと通信を飛ばしてきてくれる部下の鏡。
ゼロの使い魔F
ヴァリエール公爵家の三女にして、伝説の系統魔法「虚無」の使い手。本名はめっちゃ長いので当該記事参照。戦闘アニメではこれでもかというくらいエクスプロージョンを撃ちまくる。MP大丈夫か?あらゆる状態異常を治癒できる「ディスペル」、敵の攻撃を一度だけ完全回避できる「イリュージョン」と多用するスキルを持ち、活躍の場面は多い。物語を進めることでシスター衣装である「レモンちゃん」形態に着替えることが可能。戦闘アニメがちょっと変わるだけかと思いきや、何故か属性も変わる(絆→心)。
ドリームハンター麗夢
夢の力を持って夢魔を退治することを生業とする私立探偵。通称ドリームハンターの麗夢。物語序盤から登場し、その推理力とリーダーシップでパーティーのまとめ役を務める頼れるお姉さん。物語を進めることで夢の戦士形態に変身が可能に。攻撃面での性能と露出度が大幅にパワーアップする。
オリジナル
オリジナル主人公のMの方。ボクっ娘。聖モンブラン学園マジカルマジシャン学部の2年生。元気が取り柄なのだが、ちょっと羽目をはずしがち。めるとは幼少の頃からの仲だが、意見が合わず衝突することもしばしば。行方不明の先生を探すため、異世界を渡り歩く冒険の旅に出ることになる。
オリジナル主人公のSの方。語尾が「~ですぅ」なデスっ娘。聖モンブラン学園マジカルヨーヨー学部の2年生。アイドルを夢見ており、露出度の多い衣装はアイドルを意識してのもの。抜けた所のあるノエルに辛辣な言葉を浴びせることも多いが、同時にそのミスをフォローすることも欠かさない面倒見の良い一面も持つ。夢魔やローパー等のモンスターを「可愛い」と感じる独特な審美眼を持つ。行方不明の先生を探すため、ノエルと一緒に冒険の旅に出る。
聖モンブラン学園の先生にして、ノエルとめるの育ての親。マジカル考古学を専攻しており、様々な魔術、学術、武術に精通している。歳不相応なハイテンション&空気の読めない言動で周囲を苛立たせることも多いが、その胸の奥には深い考えを抱いている様子である。
赤いランドセルを背負い、一行の前に立ちはだかる謎の幼女。自身を「王様」と称し、その幼き感情に身を任せ世界を混沌に陥れる。2014/2/27の無料DLC配信により、味方としても運用可能。フリートークも存在する。
みぃに付き従う謎のサイボーグ少女。その機動力は一般ISを軽く凌ぐほど。みぃの命令には基本忠実だが、彼女が好む非効率的な「遊び」には理解が遠い様子。2014/3/13の無料DLC配信により、味方としても運用可能。フリートークも存在する。
オリジナル主人公の空気な方。記憶を失くしており、右手には謎の人格「J」を宿している。フリートーク上では主人公だが、シナリオ上での活躍はひたすら薄い。一応貴重なヒーラーなので、その面で実力を発揮することはしばしば。ステータス面では回避が上がりやすく、移動力の遅ささえフォローできれば優秀な囮役&回復役として大活躍できる。
ゲームシステム
同スタッフが開発したスパイラルカオスシリーズから流用されたシステムが多いのはご愛嬌。
能力破壊システム
各ユニットにはHPの他に、能力HPが設定されている。ATK(攻撃力)SPD(回避力)HIT(命中力)の三種類で、これら能力HPが下がると関連するステータスも減少する。能力HPはターン経過と共に自然回復するが、一度完全に破壊されるとそのステージでは修復できなくなる。HPの他、これら能力HPが全て0になっても、そのユニットは戦闘不能状態となる。残念ながら破壊に伴う脱衣はない。 各キャラの技ごとに削ることのできる能力HPは定まっているので、如何に技を選択して強敵の能力HPを削るかが、戦略の基礎となるだろう。
ソウルシンパシー、エクストラアタック
敵の能力HPを一つ破壊した時に発動する追加攻撃。自身のシンパシーエリア(援護可能エリア)に味方ユニットがいる場合はソウルシンパシーが、エリアに援護できる味方がいない場合はエクストラアタックがそれぞれ発動する。これらの追加攻撃は能力HPのみにダメージを与えることができる。尚、戦闘アニメをオフにしてしまうと、これらの追加攻撃は発生しないので要注意。
Wインパクト
敵の全ての能力HPとHPを同時にゼロにした時に発動する特殊演出。既に精根尽き果てた相手に、更なる追い打ちをかける、いわゆる一つのオーバーキル。発動時には各ヒロインのボーナスイラスト(水着やコスプレ等)を見ることができ、ボーナスとして報酬アイテムも手に入る。Wインパクトでしか手に入らないアイテムもあるので、積極的に狙っていこう。これも戦闘アニメをオフにしてしまうと発生しないので要注意。
D(ダメージを)O(多く受けると)S(しゃがんじゃう)システム
通称DOSシステム。HPの残量に合わせMAP上、ステータス画面上の立ち絵が変化するシステム。瀕死状態になると際どい姿を晒すヒロインも多く目の保養として有効な他、MAP上で直感的にHPの少ないユニットが確認できる為、地味に便利である。
D(どちらと)I(一緒にいくか)N(悩んじゃう)システム
通称DINシステム。分岐ルートのことである。尚、このゲームの最初の分岐は、その後の物語に大きく影響を与えるため、慎重に選んでおこう。
K(昨日の)T(敵は)K(今日の)T(友)システム
通称KTKTシステム。条件を満たすことで敵ユニットを仲間にできる、スパロボでもよくあるアレである。第二弾PVでは「仲間に出来れば圧倒的な戦略として戦ってくれるぞ!」などと宣っているが、レベルアップボーナスの影響が大きい今作、後半で仲間に入るキャラをエースとして運用するには、寧ろ大きな愛が必要となる。頼むからレベル1から育てさせてくれ。
F(フリートーク)M(めっちゃ)V(ボイスあるよ)システム
通称FMVシステム。ステージ間のインターミッション中、仲間になったヒロイン一人と会話し、親交を深めることができるシステム。仲間になるヒロイン全員分の会話がフルボイスで、それぞれ7~8回分用意されている。作中ではツインユニット扱いのキャラ(ひぐらしの誌音と魅音など)も、一人ずつ会話することができる。まさにシステム名通りのスタッフの頑張りを感じることができるシステムである。なお、ゲームの進行には影響のないおまけ要素であるため、興味のない人はスルーしてもらっても構わないだろう。ビッキーに男の影がちらつくなどあってたまるか!
K(危険だ!)K(この感じ!!)K(監視されてる!?)システム
通称KKKシステム。緊急回避ボタンを押すことで、ゲームの画面を瞬時にレトロゲーな雰囲気に切り変えることができる。これで実家暮らしな君達も、母親の急な来室に安心である。といってもこのゲーム、言うほど際どいシーンは少ないのだが。
S(好きなあの子を)S(選択して)S(育てちゃおう)システム
通称SSSシステム。「育てたいユニットはガンガン出撃させて経験値を稼ぎ育てよう」という意であるらしい。それができないSRPGがあってたまるか。
D(男性の)V(ボイスを)D(出さない)システム
通称DVDシステム。ゲーム中の男性キャラのボイスの一切を消してしまえるシステムである。クロード君や雑魚モンスター♂の鬱陶しい声を消して快適にプレイできるが、ドリームハンター麗夢の宿敵、死神博士(CV永井一郎)のナイスシニアなボイスまで消えてしまうので、使用の際はよく考えよう。
S(宿命の)T(敵と)S(遭遇しちゃった)システム
通称STSシステム。いわゆる戦闘中の特殊台詞という奴である。同作品のキャラ同士はもちろん、作品の垣根を越えたクロスオーバーな台詞、声優ネタも多数用意されている。
フリーステージ
このゲームには、インターミッション中に何度も遊ぶことができるフリーステージが実装されている。何気に強制出撃の多い今作では、このフリーステージを使ったレベル上げが攻略の要点となることが多い。逆に言えば、このステージでレベルを十分に上げておけば、多少SRPGが苦手な人でもクリアは難しくないだろう。
関連動画
関連項目
外部リンク
- 6
- 0pt