- プロ野球選手一覧 > 迎祐一郎
迎祐一郎(むかえ ゆういちろう、1981年12月22日-)とは、佐賀県出身のプロ野球選手(外野手)である。現在は広島東洋カープの一軍打撃コーチを務める。
概要
広島東洋カープ #91 一軍打撃コーチ | |
---|---|
迎祐一郎 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 佐賀県 |
生年月日 | 1981年12月22日 |
身長 体重 |
180cm 79kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 1999年ドラフト3位 |
引退 | 2014年 |
経歴 | |
選手歴 コーチ歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
2000年(1年目)からファームでは主力選手として活躍したが、打率1割~2割台前半で、プロの壁がなかなか破れなかった。プロ3年目の2003年に二軍で打率.293を記録し、ようやく頭角を現した。
2004年には、チームの主力である谷佳知、村松有人の両外野手がアテネオリンピック日本代表として派遣されたため、代役候補に選ばれ、44試合に出場。打率.267、5本塁打を挙げ、竜太郎、相川良太とともに、外野手レギュラー候補としてアピールした。同年オフの選手分配ドラフトでは、合併球団のオリックス・バファローズに在籍することとなった。
2005年は二軍で打率.324を記録するも、チームの選手層の厚さと守備面での不安(外野手としてウエスタンリーグ最多の7失策)でわずか7試合の出場に終わる。2006年も二軍では結果を出すも、一軍では打率1割台と結果を出せなかった。
迎が注目されるのは2007年のこと。二軍で打率.342、14本塁打、62打点を挙げ、ウエスタンリーグ三冠王に輝く。さらに、最高長打率、最多安打、最多二塁打、リーグ2位の出塁率を挙げ、二軍では敵なしのところを見せた。しかしながら、一軍ではまたしても打率1割台に沈み、一軍定着はならなかった。
このことから、プロ野球板などでは“二軍の帝王”を簡略化した“帝王”、“北神戸(オリックス二軍の本拠地がある場所の地名)の帝王”という愛称が定着し、ネット上では一躍人気者となった。
2008年には2番左翼手として開幕スタメンを果たすも、またまた打率1割台に沈んだ。向かうところ敵なしだった二軍でも打率.217に終わり、前年の三冠王がウソのような活躍ぶりだった。
2009年は、8試合と少ない出場試合数ながら打率.286と結果を出した。
2010年4月21日の北海道日本ハムファイターズ戦(京セラドーム大阪)で7番右翼手として先発出場し、2打数1安打2犠打の活躍で次の打順を打つシドニーこと鈴木郁洋捕手のアシストをした(その日の鈴木は4打数4安打1本塁打6打点の大爆発)。ところが、5月15日に長谷川昌幸投手、喜田剛外野手との2対1(+金銭)のトレードで広島東洋カープに移籍することとなった。
広島時代
2010年7月15日の横浜ベイスターズ戦(横浜スタジアム)で移籍後初本塁打を放つも、打率1割台に終わり、シーズン終盤には広島の二軍本拠地の由宇球場とかけて“由宇一郎”と揶揄されることもあった。
2012年、7月14日の対横浜DeNAベイスターズ戦で自身初1試合2本塁打を放った。夏場にはスタメンでの試合出場が増えたが、打撃の調子が上がらずシーズン後半は代打にまわることが増えた。しかし、代打で打率4割を記録するなど勝負強い打撃を見せ、自己最多となる55試合に出場。本塁打・打点は2004年に劣るものの、29安打は自己最多となった。
引退後
2015年からは打撃コーチ補佐に就任。2016年には石井琢朗コーチ、東出輝裕コーチとともに、前年不振だった主力選手の立て直しに着手。優勝に貢献した。
2017年以降はコーチ補佐から正式な打撃コーチに就任することが発表された。
人物・その他
二軍では長打力を余すところなく発揮し、高い出塁率を記録するも、選球眼の無さが致命的な欠点となり、1軍定着を阻んでいる。また、俊足強肩という長所があるが、広島には、赤松真人、天谷宗一郎、廣瀬純ら同タイプの外野手がおり、広島でもレギュラー定着を阻まれている。しかしながら、ツボにはまれば…という可能性を秘めているだけに、ぜひとも覚醒してほしい選手の一人でもある。
オリックス時代の応援歌は流麗で非常に人気が高かったが、広島に継承されることはなかった。その後、迎の応援歌は、トライアウトを経て新加入した梶本勇介に受け継がれた。
オリックス時代の2008年のファン感謝祭において、大引啓次プロデュースの“Bs悲愴感”として横山徹也、一輝とともに生歌を披露した。
成績
年度別打撃成績
年度 | 球団 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2002年 | オリックス | 20 | 20 | 14 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 2 | 6 | 0 | .143 | .294 |
2003年 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 | .000 | |
2004年 | 44 | 101 | 90 | 16 | 24 | 2 | 0 | 5 | 14 | 4 | 6 | 0 | 4 | 1 | 16 | 3 | .267 | .305 | |
2005年 | オリックス | 7 | 18 | 15 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | .133 | .256 |
2006年 | 28 | 32 | 30 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 10 | 1 | .100 | .181 | |
2007年 | 14 | 45 | 38 | 2 | 7 | 0 | 0 | 1 | 5 | 1 | 2 | 1 | 4 | 0 | 11 | 3 | .184 | .256 | |
2008年 | 35 | 76 | 68 | 5 | 9 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 4 | 0 | 4 | 0 | 16 | 0 | .132 | .181 | |
2009年 | 8 | 8 | 7 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | .286 | .375 | |
2010年 | 3 | 9 | 6 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .167 | .286 | |
広島 | 23 | 31 | 30 | 3 | 4 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | .133 | .133 | |
10年計 | 26 | 40 | 36 | 4 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0 | .139 | .162 | |
2011年 | 13 | 17 | 15 | 3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | .200 | .250 | |
2012年 | 55 | 145 | 12 | 10 | 29 | 4 | 0 | 2 | 11 | 1 | 4 | 1 | 10 | 2 | 14 | 3 | .227 | .291 | |
2013年 | 42 | 67 | 60 | 7 | 13 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 2 | 1 | 4 | 0 | 12 | 2 | .217 | .262 | |
2014年 | 4 | 8 | 8 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .125 | .125 | |
NPB:13年 | 299 | 579 | 511 | 53 | 100 | 11 | 2 | 10 | 40 | 13 | 26 | 3 | 34 | 5 | 105 | 14 | .196 | .251 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt