銀次とは、
- 岩手県出身の元プロ野球選手。現役時代は東北楽天ゴールデンイーグルスに所属。
- 伊藤銀次 - 日本のミュージシャン
- 1972年の時代劇『お祭り銀次捕物帳』の主人公
- スリの銀次 - ゲーム『桃太郎電鉄』に登場するスリ
- いぶし銀次 - 歌い手ライブ主催者
- 銀次P - 『アイドルマスター』のMADを製作するプロデューサー
- 夜桜銀次 - 日本のヤクザ
- 赤井銀次 - 演歌歌手
- 牙王銀次
本記事では1.について扱う。
概要
- プロ野球選手一覧 > 銀次
OB | |
---|---|
銀次 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 岩手県下閉伊郡普代村 |
生年月日 | 1988年2月24日 |
身長 体重 |
174cm 78kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 内野手 |
プロ入り | 2005年高校生ドラフト3巡目 |
引退 | 2023年 |
経歴 | |
選手歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
盛岡中央高等学校では1年から外野手のレギュラーに定着していたが、2年から捕手に転向。甲子園出場はなかった。
2005年高校生ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。背番号67。
入団当初の本名は「宇部銀次」だったが、母親の再婚により、「赤見内銀次」となる。
楽天時代
2006年から2009年まで二軍に帯同し、2009年オフに捕手から内野手にコンバート。
2010年に監督が野村克也からマーティ・ブラウンに交代し、ようやく一軍に昇格する。6月9日のオリックス・バファローズ戦に9番二塁手でいきなりスタメン出場を果たし、この日はノーヒットに終わったものの2日後のオリックス戦で先発の金子千尋投手から初安打を記録した。この年はこの2試合のみの出場に留まり、高須洋介の一軍復帰と共に二軍に逆戻りとなったが、一時はイースタンリーグの首位打者を争った。
2011年は星野仙一が監督に就任し、シーズン終盤から最終戦まで山崎武司に代わって14試合連続でスタメン出場を果たした(22試合出場)。10月5日の北海道日本ハムファイターズ戦ではダルビッシュ有からタイムリーを放ち、お立ち台も経験。
二軍では規定打数不足ながら、例外規定でイースタンリーグ首位打者を獲得した。オフに背番号を33に変更。
2012年は内村賢介、高須洋介とスタメンの座を争った。内村が横浜ベイスターズにトレードされ、高須が出場機会を減少させる一方でレギュラーの座を維持する。ポジションはセカンドが中心だったが、トレードで加入した藤田一也が終盤セカンドのレギュラーに定着したため、サードでの出場も増えた。自己最多の126試合に出場し、打率.280の数字を残した。
2013年はホセ・フェルナンデスが退団したため、一塁手にコンバートされた(二塁手と三塁手にも就いた)。シーズン途中からアンドリュー・ジョーンズ、ケーシー・マギーの前を打つ3番打者に定着し、リーグ4位となる打率.317を残して球団初のリーグ優勝、日本一に貢献した。
9月16日、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のエンディングで流れる「まだまだあまちゃんですが…」の写真コーナーに登場した。銀次があまちゃんの舞台である岩手出身ということにちなみ、球団が7月末に応募書類を送っていた。
2014年は序盤に腰の負傷(後に第2腰椎横突起骨挫傷と診断される)で一時離脱しながら3割前後の打率を維持。特に9月は絶好調で一時首位打者争いのトップに立ち月間MVPを初受賞した。シーズン終盤でオリックス・バファローズのバッテリーから敬遠攻めをされ、最終的な打率は糸井嘉男にわずかに及ばずタイトルは逃した。夏場にはオールスターゲームに選出されていた松田宣浩が故障を機に辞退したため、補充選手として選出された。オフにベストナインにを初めて受賞した。
なお、前年に山形県出身の長谷川勇也が首位打者・最多安打のタイトルを獲得しており、東北6県でタイトル獲得者が居ないのは岩手県出身者だけであったため、なおさら悔やまれる結果になった。
2015年は開幕から3番に座り、一時は打率が.250程度まで落ち込むもすぐに3割にまで引き上げ、低調な打線の中で気を吐いていたが、5月23日の埼玉西武ライオンズ戦で左腓骨の不全骨折という重傷を負い一軍登録を抹消される。その後8月18日に再登録されると、以降は閉幕まで安定した打撃で打率3割を維持し続けた。
ちなみに、前年逃した岩手県出身者初のタイトル獲得は東京ヤクルトスワローズ所属で背番号が同じ33の畠山和洋が打点王を獲得して達成した。
2016年は開幕から上位打順を任されるも、ここ数年で見た事のないほどの打撃不振に陥り、6月には打率が2割4分を切って二軍落ちも経験。しかし8月2日にはオリックス・バファローズ戦にてサヨナラ打を放つ等の活躍で8月初頭から徐々に復調していき、9月に右内転筋を痛め再び二軍落ちを経験するも最終的に125試合に出場して打率を.274にまで引き戻した。
2017年は初めて全試合に出場し、自己最多の155安打を記録。オフにゴールデングラブ賞を受賞した。
2019年は、ゼラス・ウィーラー、銀次、ジャバリ・ブラッシュという並びで打線が組まれることが多く、島内宏明が4番打者を務めていた序盤は6番を、島内が4番から外れてからは5番を打つことが多くなった。4月7日のオリックス戦では9回表に5-5の同点に追いついたが、嶋基宏、足立祐一が出場して下がり、捕手がいなくなったことで、9回裏から初めて捕手として出場する(2009年3月1日の千葉ロッテマリーンズ戦で経験はある)。松井裕樹とバッテリーを組むと、西浦颯大の盗塁を阻止した。6月9日の中日ドラゴンズ戦で通算1000本安打を達成した。生え抜きによる1000本安打達成者は銀次が初である。夏場には監督推薦で5年ぶりにオールスターゲームに選出された。141試合の出場で打率.304、5本塁打、56打点を記録した。オフに3年契約を結ぶ。
2020年は開幕から打撃が振るわず8月までは内田靖人との併用となり、内田が調子を落としたあとも鈴木大地が一塁に回ることが増えたため出場機会が大きく減少。88試合の出場、スタメン起用はシーズンの半数以下の54試合に留まり、打率.236、0本塁打、23打点、出塁率313に終わった。
2021年は7月23日に新型コロナウイルス陽性反応を受け、1ヶ月静養。二軍調整を経て10月9日に復帰した。35試合の出場で打率.286、3打点、出塁率.381だった。
2022年は7月末に新型コロナウイルスに感染する。8月25日までは打率3割を維持していたが、9月4日以降は無安打。好不調の波が激しく、打率.261に留まった。
2023年は6試合の出場に留まり、戦力外通告を受けて現役を引退した。
引退後
2024年からは東北楽天ゴールデンイーグルスのアンバサダーを務める。
虎次郎
ニコニコ公式生放送の東北楽天ゴールデンイーグルス主催試合でときたま見られるコメント。
これは2013年6月12日に誕生した第1子となる長男の名前であり、つまるところフルネームは「赤見内虎次郎」である。
ラジオアナウンサーの斉藤一美氏に「とても羨ましい」「あらゆる意味で"強い男"になって下さい」と感想を述べられている。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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楽天 | 応援歌のピコカキコ一覧#95 | 8667 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2010年 | 楽天 | 2 | 6 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .167 | .167 |
2011年 | 22 | 59 | 54 | 4 | 12 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 2 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0 | .222 | .263 | |
2012年 | 126 | 485 | 432 | 37 | 121 | 16 | 2 | 4 | 45 | 8 | 23 | 4 | 22 | 4 | 37 | 4 | .280 | .318 | |
2013年 | 131 | 525 | 482 | 63 | 153 | 24 | 3 | 4 | 54 | 3 | 1 | 4 | 36 | 2 | 44 | 14 | .317 | .365 | |
2014年 | 117 | 509 | 459 | 59 | 150 | 26 | 0 | 4 | 70 | 1 | 1 | 4 | 43 | 2 | 45 | 10 | .327 | .384 | |
2015年 | 82 | 354 | 316 | 24 | 95 | 10 | 1 | 1 | 36 | 8 | 3 | 4 | 30 | 1 | 19 | 5 | .301 | .359 | |
2016年 | 125 | 497 | 424 | 39 | 116 | 17 | 1 | 2 | 43 | 1 | 4 | 3 | 61 | 5 | 49 | 20 | .274 | .369 | |
2017年 | 143 | 590 | 529 | 55 | 155 | 30 | 0 | 3 | 60 | 2 | 1 | 2 | 56 | 2 | 74 | 11 | .293 | .362 | |
2018年 | 139 | 552 | 492 | 45 | 136 | 16 | 5 | 5 | 48 | 1 | 6 | 2 | 48 | 4 | 47 | 7 | .276 | .344 | |
2019年 | 141 | 590 | 529 | 56 | 161 | 24 | 1 | 5 | 56 | 2 | 4 | 1 | 52 | 4 | 58 | 19 | .304 | .370 | |
2020年 | 88 | 245 | 212 | 16 | 50 | 8 | 0 | 0 | 23 | 3 | 5 | 3 | 23 | 2 | 28 | 5 | .236 | .313 | |
2021年 | 35 | 105 | 91 | 5 | 26 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 14 | 1 | 11 | 2 | .286 | .381 | |
2022年 | 83 | 271 | 238 | 18 | 62 | 6 | 0 | 0 | 26 | 0 | 2 | 3 | 28 | 0 | 31 | 5 | .261 | .335 | |
2023年 | 6 | 10 | 10 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .100 | .100 | |
NPB:14年 | 1240 | 4798 | 4274 | 421 | 1239 | 178 | 13 | 28 | 471 | 30 | 52 | 30 | 415 | 28 | 451 | 102 | .290 | .357 |
通算守備成績
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | 捕逸 |
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NPB | 捕手 | 1 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 1 |
一塁手 | 877 | 6378 | 376 | 25 | 483 | .996 | - | |
二塁手 | 315 | 453 | 507 | 12 | 117 | .988 | - | |
三塁手 | 185 | 114 | 282 | 19 | 16 | .954 | - | |
外野手 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | - |
表彰・その他
表彰 | ||
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日本シリーズ優秀選手賞 | 1回 | 2013年 |
月間MVP | 1回 | 2014年9月 |
ベストナイン | 2回 | 2014年(三塁手)、2017年(一塁手) |
ゴールデングラブ賞 | 1回 | 2017年 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 2回 | 2014年、2019年 |
関連動画
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関連項目
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