概要
ざっくりと言うならば大気中で燃え尽きなかった流れ星のこと。(厳密には違います。)
古今東西から小なり大なり数多の小天体が地球に降り注いでいるが、地表に到達するのは1年に数百個とされている。・・・もっとも、その半分以上は人知れず海に落ちているのだが。
隕石はその成分によって鉄隕石・石鉄隕石・石質隕石に分類される。要は鉄っぽいかどうかということ。
隕石は太陽系ができたころの物質で構成されているため研究資料としても価値が高い。ちなみに日本は1万6千個以上の隕石を保有しており、世界二位の隕石保有国である。国内で発見されたものは50個程しかないが、南極観測隊が南極で隕石の集まるポイントを発見したため、南極大陸で多くの隕石を見つけることに成功したのがその理由である。
隕石がもたらす影響
小さな隕石でさえ建物の屋根をぶち抜く破壊力を持っているので、それなりの規模の隕石が落下すれば被害は甚大なものとなる。
・・・まぁ、ニコニコ的に一番有名な隕石は多分これであろう。
これ↑程ではないが、2013年2月15日朝(現地時間)、ロシアのウラル地方上空で隕石が爆発し、衝撃波で窓ガラスが割れるなどして負傷者は1千人を超え、50人以上が入院するなど、隕石による被害としては史上最大規模となっている。NASAの発表によると、隕石の規模は直径約17メートル重量約1万トン(大気圏突入前の時点)で、爆発による衝撃波のエネルギーは約500キロトンと推測されている。なお、この隕石とその日たまたま地球に大接近(なんと静止衛星軌道より近くを通過)していた小惑星2012 DA14とは無関係らしい。
ところで、この騒ぎに乗じて動画投稿サイトに「ロシアの隕石落下現場」を騙った動画がいくつか確認されているが、その映像の正体は、(イランの北隣の国)トルクメニスタンで1971年に掘削された坑周辺が陥没してできた地形の映像であり、隕石落下とはまったく関係がない(当該の隕石によるクレーター自体が存在しない)。映像中で燃えているのは地下に溜まっていた天然ガスであり、人為的に火を放ってガスを一掃しようとしたところ、想定した以上にガスの埋蔵量が多く、かれこれ40年以上燃え続けている。(まあこれはこれでスゴいことであるが・・・)
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隕石、買えるみたいです。
関連項目
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