鳥人族とは、「メトロイド」シリーズに登場する種族である。英語圏では「Chozo(チョウゾ)」と呼ばれ、一部作品では日本語版でも同様の呼称となっている。
概要
羽根のない二足歩行の鳥というような外見の異星人。高い知性と優れた技術を持ち、その力を「銀河の守り手」となるために使っていた。銀河連邦の設立にも寄与しているらしい。母星が存在するかは不明だが、様々な惑星で鳥人族の技術と思われる跡が残っており、宇宙各地に入植に訪れていたようである。その中の一つ「惑星ゼーベス」は鳥人族の本拠といえる惑星であった。鳥人族には派閥のような民族がいくつかあるようであり、武闘派揃いの「マオキン族」と平和主義の「ソウハ族」の存在が確認されている。色々あって作中の歴史では種族として衰退しており、ほぼ絶滅したような扱いとなっている。
かつては上記の知性・技術に加えて高い戦闘能力を有していたが、長命であったために戦闘能力が衰え、やがて種族全体が争いを好まない性格に変わっていったという。この時に「傷害の意識が思考に上ると、精神的・肉体的な苦痛を受ける」心理プロテクトが種族全体にかけられた。(漫画「メトロイド」での描写。後に武闘民族「マオキン族」の存在が明らかになったことにより、すべての鳥人族がこのプロテクトの対象になっているわけではなさそうである)
シリーズの主人公であるサムス・アランは幼いころに両親をスペースパイレーツに殺され、その家族と交流していた鳥人族が身寄りのないサムスを引き取り、ゼーベスの過酷な環境に耐えられるように鳥人族のDNAを移植した。サムスは鳥人族のもとで戦闘訓練を受けながら育ち、やがて銀河を守るという使命を託すために、鳥人族が戦闘時に着用する鎧を模して造られたパワードスーツがサムスに贈られた。
鳥人族は銀河の平和のために「メトロイド」「マザーブレイン」を生み出したが、スペースパイレーツがゼーベスを襲撃した際にマザーブレインのAIが「鳥人族を見捨てスペースパイレーツに味方する」という判断を下し、メトロイドもパイレーツの手に堕ちるなど全宇宙の危機の引き金となってしまうも、銀河の守り手の使命を受け継いだサムスが企みを阻止している。
関係者
- オールドバード
漫画「メトロイド」に登場。鳥人族を束ねる長老的存在。「メトロイド」の開発を主導していた。 - グレイヴォイス
漫画「メトロイド」に登場。幼いサムスを引き取り、戦士としての訓練を施した。サムスに移植された鳥人族の遺伝子は彼のものが使われており、サムスにとっては実の親に代わるもう一人の親と言うべき存在である。マザーブレインが鳥人族を裏切った際には暴走を止めるためにあえてマザー側に寝返り、心理プロテクトの苦痛に耐えながら戦った。 - 鳥人像
鳥人族を模した像。厳密にはバイオテクノロジーによる兵器で、生命体に近い。鳥人族が文明を遺した惑星に存在する場合が多く、ほとんどはサムスをパワーアップさせるアイテムをその手に持っている。
本来は警備のために設置されており、多くは老朽化により機能を停止しているが、まだ機能が健在であった像が襲ってくることもある。また生命体であるため寄生生命体Xに寄生・擬態されたこともある。 - エリシアン
ゲーム「メトロイドプライム3」に登場した、惑星エリシアのスカイタウンを守る機械生命体。大昔にエリシアを訪れたチョウゾによってスカイタウン共々作られ、銀河連邦に研究情報や観測データなどを提供する役目を担う。
またエリシアへ訪れたチョウゾはかつて、宇宙の彼方に「生きている惑星(フェイザ)」を一度だけ偶然観測した事があり、宇宙に災いをもたらすであろう惑星の謎をどうか解明してほしいと願いを託していった。 - レイヴンビーク
「メトロイド ドレッド」に登場。惑星「ZDR」を訪れたサムスが最深部で遭遇したマオキン族の鳥人族。サムスのパワードスーツのような装備を持ち、サムスをも圧倒する力を持つ。 - クワイエットローブ
「メトロイド ドレッド」に登場。惑星「ZDR」を訪れたサムスが遭遇したソウハ族の鳥人族。
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関連項目
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