スペースパイレーツとは、任天堂より発売のゲーム「メトロイド」シリーズに登場する敵組織である。また、同名の組織の構成員である宇宙人を指してスペースパイレーツと呼ばれる場合もある。
組織としての概要
作中における宇宙に横行している宇宙海賊。海賊と名乗ってはいるが、惑星まるごと本拠地に改造したり、全銀河系の支配を目的としているなどその組織の規模は銀河連邦に匹敵しており、賊というよりも軍隊と言ったほうが近い。公式によると「スペースパイレーツは銀河連邦とサムスさえ倒せば宇宙征服はほぼ終了になる」と見込んでいることから、これらに匹敵する組織というだけでも銀河系でもトップレベルの規模であることが伺える。
作中ではサムス・アランにたびたび目論見を阻止されており、その度に組織の弱体化を余儀なくされている。要するにショッカー。
ニコニコ大百科に記事があるスペースパイレーツの関係者
宇宙人スペースパイレーツ
スペースパイレーツに所属している一般構成員には「ゼーベス星人」が主に登場していたが、メトロイドプライムより敵兵士個人の名称として「スペースパイレーツ」が用いられるようになった。右腕の電流攻撃と左腕の鎌攻撃という遠近両用の武装を施している。また装備によって空中を飛び回ったり水中を泳ぎ回る個体も登場する。
プライムシリーズに登場するスペースパイレーツはゼーベスに代わる新たな拠点開拓に赴いており、その別動隊の一部が惑星ターロンIVで「フェイゾン」と呼ばれる物質を発見し、新たな拠点とした。フェイゾンの採取や実験に取り組んでいたが、駆け付けたサムスの手によってフェイゾンの元凶は破壊され、スペースパイレーツは撤退を余儀なくされた。
「ダークエコーズ」では新たな別動隊が惑星エーテルにてフェイゾンの存在を確認し採掘のために派遣された部隊がいるが、調査にはダークエーテルの存在が丸ごと抜け落ちていたせいで準備不足のままの調査を強いられ、ダークエーテルの調査も難航、さらにダークサムスと本物のサムスのW襲来で踏んだり蹴ったりの状態が続いた末に撤退する羽目になった。しかし結果的にはフェイゾンの採取には成功した。
「コラプション」ではパイレーツが採取したフェイゾンからダークサムスが復活してしまい、その上洗脳されてダークサムスの尖兵と化した部隊が登場。ただの宗教団体と化した。
プライムシリーズのスペースパイレーツの個性がひと際輝く要素が「パイレーツログ」である。サムスのスキャンバイザーによってさまざまな文章を閲覧することが可能で、その中にスペースパイレーツの残したログも存在する。基本的には作戦内容や実験結果などが記載されているが、中にはしょうもない内容のやスペースパイレーツの苦労が偲ばれるログもある。例を挙げると、
ログ11.222.8
「ハンターの武器」
科学チームは収集データに基づきサムス・アランの武器を解析し、コピーを試みている。
開発は着実に進み、司令部は彼女に彼女の武器を向けることを非常に楽しみにしている。
我々は3サイクル以内にビームウエポンの試作品を部隊装備させる予定である。
また、サムスのパワースーツ技術、特にモーフボールの技術はまだ解明されていない。
モーフボールの試作品の4体の被験者は、体中の骨が砕け、よじれてしまった。
科学チームは、その後も懸命に実験を続けることを決めたが、被験者は集まっていない。ログ04.885.3
「謎の生物との衝突」
情報部のエーテルに関するデータは、ほとんどが間違っている。
気象状況は、安定しているどころか磁気嵐が毎日吹き荒れている。
他にも和平的とされる原住生命体は、ほぼ絶滅の状態にあり凶悪な
未確認生命体がどこからともなく現れ徘徊している。
問題は、この奇妙な影のような未確認生命体で、我々も襲撃を受け
かなりのダメージを負った。
警護の増員を要請したい。メトロイドプライム2
パイレーツログ2[謎の生物との衝突]ログ06.362.2
「妨害者の出現」
緊急事態だ!あの最悪のハンター サムス・アランが現れた。
しかし,奇妙なことに彼女の狙いは,フェイゾンにあるようだ。
あらゆる場所に出没しフェイゾンを集めてゆく。彼女のフェイゾン
入手の邪魔さえしなければ,我々を攻撃することはない。
あの新しい黒いスーツに何らかのパワーを与えるのが目的だろう。
兵士たちは,ダークサムスと呼んでいる。今はその名が似合う。メトロイドプライム2
パイレーツログ6[妨害者の出現]ログ07.013.6
「銀河連邦」
また、災難だ。今度は補給船が銀河連邦の攻撃を受け、墜落した。
生存者は基地に収容した。連邦も山岳地方面に不時着したようだ。
我々が、銀河連邦に発見されるのも恐らく時間の問題だろう。
それでも我々は、最後までここに留まることを決定した。
最初が未確認生命体、次がダークサムス,そして銀河連邦・・・。
我々が壊滅する前に、そろそろ良いことがあっても不思議はない。メトロイドプライム2
パイレーツログ9[銀河連邦]
連邦のフェイゾン回収の阻止を図った我々の作戦は、開始早々ものの見事に失敗した。
連邦船が、惑星エーテルを離脱するタイミングに、我々は間に合わなかったのだ。こうして、一部のフェイゾンは連邦の手に渡ってしまった。
しかし、愚かな事に連邦は大部分のフェイゾンを未回収のまま惑星エーテルを後にしたのだ。
おかげで、我々は可能な限りのフェイゾンの回収に成功する。
ところが、宇宙空間を航行する間に、我々のフェイゾン貯蔵庫内で、
とんでもない事態が発生していた。
なんと、あのダークサムスが、よみがえったのだ!確実に言える・・・我々は呪われている!
黒い悪魔は、回収フェイゾンの全てを吸収し、一瞬の間に我々乗組員の内の30%を抹殺してしまった。
奴は、思いのままに戦艦コロッサス内を徘徊し、妖術を使って
乗組員の精神を惑わしている。我々は助けを呼ぶこともできず
正気を保っている乗組員は、もう僅かしか残っていない。全ては、今、黒い悪魔の手中に落ちてしまったのだ。
メトロイドプライム3
パイレーツログ[黒い悪魔]聖なるフェイゾンの洗礼により進むべき道が、示された。
この啓示を受け入れぬ事の愚かさを我々は知った。
我々は、今、唯一無二の忠誠を我々の解放者、偉大なるダークサムス様に捧げると誓おう。我々は、並外れた栄誉を担う、ごく少数の幸運な者である。
最初の門弟だからである。
我々の負う苦しみ、これは幸いである。
何故なら、我々の偉大なる指導者の輝かしい勝利と新しい宇宙
のルールにつながる道を開く事になるのだから。メトロイドプライム3
パイレーツログ[最初の門弟]
ちなみにメトロイドプライム3の公式サイトにはスペースパイレーツの内情をつづった文章が掲載されているので必読。
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