サイ(犀)とは、奇蹄目サイ科に属する哺乳類の総称。英名はrhinocerosまたはrhino。
その他の「サイ」については「さい」の記事を参照。
概要
アフリカ、東南アジアに生息する大型の哺乳類。種類によってばらつきはあるが、大きいもので体長4mにも達する、象に次ぐ大きさを誇っている。その皮膚はとても硬く、まるで鎧のようである。
最大の身体的特徴は頭部に生えた角であり、一本もしくは二本の角が顔の前面に突き出している。この角は骨よりも、人間の爪や髪の毛に近く、折れても時間がたてば再生する。
またサイの角は古くから漢方薬や工芸品の材料として重用されており、それを目当てにした乱獲が絶滅を危惧させる要因となっている。現在サイはワシントン条約によって保護されているが、それでも密猟は行われている。そのためあらかじめ角を切っておくなどの処置がとられている。
サイの種類
- シロサイ - 体長4m弱ほどの最大種。ワイドとホワイトの聞き間違いが名前の由来。
- スマトラサイ - 体長3m弱の小型のサイ。二本の角を持つ。
- クロサイ - 体長は3m強。色は黒という訳ではない。
- ジャワサイ - 体長は3メートル程度。最も絶滅の危機に瀕している。
- インドサイ - 体長3~4mほどの大型のサイ。角が一本なので一角犀とも呼ばれる。
サイの鳴き声
擬音として表すと、「シュニ~ン」という感じで鳴く。
こちらの 動物園ファンのサイト にて鳴き声を聞く事ができる。
漢字として
犀
- Unicode
- U+7280
- JIS X 0213
- 1-26-52
- 部首
- 牛部
- 画数
- 12画
- 意味
- サイ、サイの、武器が堅固な、という意味がある。〔説文解字・巻二〕に「南徼外の牛なり。一角は鼻に在り、一角は頂に在り。豕に似たり」とある。
- 字形
- 㞑(尾)+牛の会意、㞑声の形声説などがある。
- 音訓
- 音読みは、サイ(漢音)、訓読みは、かたい。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
- 声符
- 犀を声符とする漢字には、墀、徲、遲(遅)などがある。ただ遲などは、犀ではなく屖を声符とする説もある。
- 語彙
- 犀角・犀甲・犀利
異体字
関連動画
関連項目
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