『D.Gray-man』は、星野桂が手掛ける漫画作品、及びそれを原作としたTVアニメである。
概要
D.Gray-man | |
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ジャンル | アクション、ダークファンタジー |
漫画 | |
作者 | 星野桂 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ(2004年 - 2009年) 赤マルジャンプ(2009年) ジャンプスクエア(2009年 - 2013年) ジャンプSQ.CROWN(2015年 - 2018年) ジャンプSQ.RISE(2018年 - ) |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | WJ:2004年27号 - 2009年22・23号 赤マル:2009SUMMER SQ:2009年12月号 - 2013年2月号 CROWN:2015年SUMMER号 - 2018年WINTER号 RISE:2018年SPRING号 - 連載中 |
巻数 | 既刊28巻(2022年10月現在) |
TVアニメ(2006 - 2008) | |
原作 | 星野桂 |
監督 | 鍋島修 |
シリーズ構成 | 吉田玲子 |
音楽 | 和田薫 |
キャラクターデザイン | 守岡英行 |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
製作 | テレビ東京、電通 トムス・エンタテインメント |
放送局 | テレビ東京 ほか |
放送期間 | 2006年10月3日 - 2008年9月30日 |
話数 | 全103話 |
TVアニメ(2016) | |
原作 | 星野桂 |
監督 | 芦野芳晴 |
脚本 | 横手美智子、樋口達人、山下憲一 |
音楽 | 和田薫 |
キャラクターデザイン | 椛島洋介 |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
製作 | D.Gray-man製作委員会 |
放送局 | テレビ東京 ほか |
放送期間 | 2016年7月5日 - 2016年9月27日 |
話数 | 全13話 |
仮想19世紀末のヨーロッパを舞台としたダークファンタジーであり、シリーズ累計2350万部を突破している。略称は「Dグレ」。話数のカウントは「- 夜」。
当初は週刊少年ジャンプで連載されていたが、作者の体調不良等で休載が重なり、ジャンプからジャンプスクエアへ、さらに2016年にジャンプスクエアクラウンへと移籍。現在は同誌が2018年に休刊したことに伴いジャンプスクエアライズへ移籍し連載が行われている。合計5年以上もの休載期間に伴い、大幅な作画の変化がある。既刊28巻。
TVアニメはトムス・エンタテインメント制作で、2006年10月より2008年9月までの2年間、テレビ東京系で放送されていた。さらに2016年7月より、新シリーズの放送、配信が「D.Gray-man HALLOW」のタイトルで開始されている。キャストやスタッフは一新されているが、時系列としては後継作となる。
- AKUMA
- 『機械』と『魂』と『悲劇』を材料に千年伯爵が造った悪性兵器。神話などに出てくる不幸の象徴である悪魔とは意味が異なる。
- エクソシスト
- イノセンスを駆使してAKUMAを破壊することを目的に「黒の教団」という組織の下で活動を行っている聖職者。
- イノセンス
- 「神の結晶」と呼ばれる謎の多い物質。総数は109個だが、現存する数は不明。主人公・アレンの様な「寄生型」や、神田・ラビのような「装備型」などが存在し、千年伯爵はその中にある「ハート」と呼ばれる特殊なイノセンスを狙っている。
あらすじ
悲劇の悪性兵器「AKUMA(アクマ)」を用いて、世界の終焉を目論む千年伯爵とノアの一族。
そして「AKUMA」に唯一対抗できる神の結晶「イノセンス」に選ばれた存在であるエクソシスト。
主人公であるアレン・ウォーカーもそんなエクソシストの一人であった。生まれつきイノセンスを体内に宿した彼は、AKUMAを破壊し、世界を救うべく、多くの仲間たちと長く厳しい争いの中を突き進んでいく。
キャラクター
エクソシスト
- アレン・ウォーカー(CV:小林沙苗 / 村瀬歩)
- 本作の主人公となる少年。イノセンス「神ノ道化(クラウン・クラウン)」の使い手。育ての親であるマナの死後、彼をAKUMAにしてしまった経験から左眼がAKUMAの魂が見えるという特性が備わっている。実はノア「14番目」の重要関係者である。
- リナリー・リー(CV:伊藤静 / 加隈亜衣)
- イノセンス「黒い靴(ダークブーツ)」の使い手。コムイ・リーの妹。当初は頼れるお姉さんという感じだったが、レベル3AKUMAエシとの戦いからしばらくは戦闘力を喪失し、ハート疑惑もあってただ守られるだけで戦闘は傍観しかできない立場に苦しんだ。しかし結局結晶型イノセンスという別の現象であったことが明らかになり、今は無事戦線に復帰している。なお前述の戦いで特徴的だったツインテを失いベリーショートになってしまったが、徐々に髪が伸び、25巻現在は肩にかかる程度にツインテが復活している。
- 神田ユウ(CV:櫻井孝宏 / 佐藤拓也)
- イノセンス「六幻(ムゲン)」の使い手。とげとげしい和風剣士であり、アレンとはお互いにやや仲が悪い。実は第二エクソシストという特別な出自であり、「あの人」やアルマ=カルマとの過去の呪縛に縛られていた。
- ラビ(CV:鈴村健一 / 花江夏樹)
- イノセンス「鉄槌(てっつい)」の使い手。ブックマンの後継者であり、建前はあくまでも中立的な記録者に過ぎない。非常に惚れっぽく軽い性格である。
- ブックマン(CV:青野武 / 大塚芳忠)
- イノセンス「天針(ヘヴンコンパス)」の使い手で、90歳近い老人。教団にやや肩入れ気味のラビに比べると、教団に属しているとはいえ中立意識が強く、ラビにたびたび諫言する。
- ミランダ・ロットー(CV:豊口めぐみ / 小清水亜美)
- イノセンス「刻盤(タイムレコード)」の使い手。時間を巻き戻せるという能力のため戦闘では重要なサポート係だが、無かったことにできるわけでもなく解除するとすべて元通りになってしまうということに苦しむことも。
- アレイスター・クロウリー三世(CV:岩田光央 / 杉山紀彰)
- 本人は名前を付けていない、AKUMAから吸血を行う牙のイノセンスの使い手。戦闘時とそれ以外のギャップがすごく、ギャグ回で大惨事を起こしたこともある。
- ノイズ・マリ(CV:梁田清之 / 間宮康弘)
- イノセンス「聖人ノ詩篇(ノエル・オルガノン)」の使い手。寡黙な大男だが温厚な性格。
- チャオジー・ハン(CV:宮野真守)
- イノセンス「洗礼ノ腕輪(アーム オブ バプテスマ)」の使い手。もともとは教団の協力者であるアニタが船長を務める船の船員で、その数少ない生き残り。そのためAKUMA側を強く憎み、彼らに慈悲を与えようとするアレンに次第に反感を持つ。
- ティモシー・ハースト(CV: - / 矢作紗友里)
- イノセンス「憑神(ツキカミ)」の使い手。元は孤児院で暮らす孤児で、孤児院再建のため無意識にイノセンスの力を使い盗みを働いていた。
- アルマ=カルマ(CV: - / 浅利遼太)
- 神田と同じく第二エクソシストだったがある事件で死亡。しかしひそかに保管されており、第三エクソシストの母胎にされたが…?
元帥
- クロス・マリアン(CV:東地宏樹 / 最上嗣生)
- アレンの師匠で2つのイノセンス「断罪者(ジャッジメント)」、「聖母ノ柩(グレイヴ・オブ・マリア)」の使い手。酒、女、金、と趣味嗜好は最悪で、弟子であるアレンどころか敵であるノアにまで借金を押し付ける悪魔。度々消息不明になる。
- フロワ・ティエドール(CV:土師孝也)
- イノセンス「楽園ノ彫刻(メーカー・オブ・エデン)」の使い手。元画家で自由奔放なところはあるが、温厚で元帥の中でもかなりの常識人。
- クラウド・ナイン(CV:勝生真沙子)
- イノセンスである動物「ラウ・シーミン」の使い手。常に冷静沈着な女性。
- ウィンターズ・ソカロ(CV:若本規夫)
- イノセンス「神狂い(マドネス)」の使い手。元死刑囚の戦闘強で、よく教団にいられるなと言いたくなる残忍な性格。TVアニメでは中の人の影響か戦闘中に脈絡のないことを叫んでいる。
- ケビン・イエーガー(CV:川久保潔)
- ブックマンより年長だが、常に全線で活動していた。しかしティキによる最初の犠牲者となる。TVアニメでは背景が補強され、ロードの能力による精神攻撃でだいぶ衰弱させられていた。
その他教団関係者
- コムイ・リー(CV:小西克幸 / 井上剛)
- リナリーの兄で黒の教団本部室長という最高位の職員。かなりのシスコンなギャグキャラだが、教団の暗部からメインキャラクターたちを保護する役割も演じている。
- ジョニー・ギル(CV:坪井智浩 / 市来光弘)
- 科学班の一班員で当初は名有りサブキャラの一人にすぎなかったが、様々な別れを経て作中では一般人代表ともいうべき存在になる。
- マルコム=C=ルベリエ (CV:大林隆介 / 大川透)
- ルベリエ家のトップである中央庁特別監査役長官。当初は教団の闇を象徴する存在だったが、次第に中央庁の内部で生じている陰謀を巡り教団寄りの立場になっている。
- ハワード・リンク (CV:岸尾だいすけ / 立花慎之介)
- ルベリエの懐刀でアレンの監査役。アレンとの交流やルベリエの立場がはっきりするにつれ、影から彼らをサポートする存在へ。
- 隠されし者(アポクリフォス)
- 普段は枢機卿を装っている唯一の自立型イノセンス。アレンの出自もあって彼を付け狙っている。
千年伯爵とノアの一族
- 千年伯爵(CV:滝口順平 / 青山穣)
- 第1使徒。すべての黒幕で、道化じみた太い異形の存在だが、最近では幾度となく中年男性の身体になっており、どちらが本性かは不明。
- 裁(トライド)
- 第2使徒。ほとんど出番がないので詳細は不明だが、ノアの規律を取り締まる存在らしい。
- ティキ・ミック / 快楽(ジョイド)(CV:森川智之 / 西田雅一)
- 第3使徒。ひょうひょうとしており、次第に人間性を喪失しノアと化していく現在の生活を心から楽しんでいる。アレンのことは何かと気にかけているが、思想面では真っ向から対立している。一度アレンにノアの力を奪われたが、直後にノアとして完全に覚醒して復活した。
- シェリル・キャメロット / 欲(デザイアス)
- 第4使徒。現実では1国の外務大臣で、ロード、ワイズリーの義父でティキの兄という肩書きにされている。アニメ1作目にも登場しているが、最終回のみの登場でセリフはなかった。
- 智(ワイズリー)(CV: - / 保志総一朗)
- 第5使徒。魔眼の能力を持つ。能力が能力なのでロードと同じく大体の事情は知っており、SQ.移籍以降に登場したノアの中では出番が多い。
- 蝕(フィードラ)
- 第6使徒。寄生蟲を用いて相手を苦しませる能力の持ち主。
- 恤(マーシーマ)
- 第7使徒。グラサンの武闘派ということ以上はよくわかっていない。
- スキン・ボリック / 怒(ラースラ) (CV:三宅健太)
- 第8使徒。寡黙だが情緒不安定で、偏執的に甘いものを求める。作中で唯一撃退されているノアである。
- ロード・キャメロット / 夢(ロード)(CV:清水愛 / 近藤唯)
- 第9使徒。幼い少女の姿をしているが、現在のノアの中では伯爵に次ぐ高齢。アレンにべたぼれ。
- 能力のためいまいち実態があいまいな存在である。
- ジャスデビ(ジャスデロ & デビット) / 絆(ボンドム)(CV:森久保祥太郎 & 斎賀みつき)
- 第10、11使徒。双子のノアで、二つで一つの存在の通り本当に一体化することも可能。クロウリーに敗北しているが、後に何事もなく復活している。
- ルル=ベル / 色(ラストル)(CV:小笠原亜里沙)
- 第12使徒。変身能力の持ち主。原作集合シーンの背景にいた名無しキャラ→アニオリ編のボスキャラ→原作登場、という特殊な出自の持ち主である。
- 能(マイトラ)
- 第13使徒。縁の下の力持ち的な裏方で、登場していないだけで江戸編の時にもいたらしい。
- ネア / 14番目
- 本来存在しないはずのノア。過去に殺されてはいるものの、アレンとノアを繋ぐ重要人物である。
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