孤児とは、養育してくれる親族をもたない児童の事を言う。
概要
「こじ」と読むことが多いが、「みなしご」と読む場合もある。「みなしご」は「身無し子」や「身無し児」と書く場合もある。ほぼ同じ意味の「孤子」(こし)と言う言葉もある。
辞書などでは「両親を失った子供」と記されていることもある。しかし「両親を失ったが祖父母やおじおばなどの親族、または養父母に無事に養育されている子供」を「孤児」と呼ぶことはあまりないようではある。
「誰からも養育されていない」または「養育されてはいるが、親族ではなく福祉施設や社会事業などにより養育されている」といったケースを「孤児」と呼ぶことが多いようだ。
UNICEFが毎年公開している「世界子供白書」の2015年版によれば、何らかの原因によって孤児になった子供の数の推定値は世界全体で1億4000万人(2013年)としている。[1]
孤児となった原因、すなわち親族による養育がなされなくなった原因は様々である。傷病による死別、あるいは棄児など。児童を養育するはずの比較的若年の成人世代において多数の死者・行方不明者・生活困難者が生じるような事件や社会環境、たとえば戦乱や大災害、疫病の蔓延などの状況においては、多数の孤児が発生する場合もある。
日本においては「児童養護施設」や「小規模住居型児童養育事業」などが孤児の養育・保護にあたる(こういった施設は孤児のみを養育・保護するわけではないが)。こういった活動を行ういわゆる「孤児院」といった施設は様々な時代の様々な地域・国家に存在した。しかしこのような施設の整備が不十分な時代・地域では、ホームレスとして屋外で生活する孤児もおり、ストリートチルドレンなどと呼ばれる。
創作作品においても、孤児のキャラクターが登場したり、あるいはキャラクターが作中で養育者を失い孤児となることは少なくない。主人公やそれに準ずるメインキャラクターが孤児として設定されていることも(『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ラン、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカ、『落第忍者乱太郎』(『忍たま乱太郎』)のきり丸、『銀河英雄伝説』のユリアン・ミンツなど)。
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関連項目
- オナーホール孤児院
- ストーンオーシャンの表紙にありそうな構図 (この写真の被写体の3名はマラウイの孤児院の子供であるようだ)
脚注
- *「世界子供白書2015〈要約版〉」、「表3 保健指標」より
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