The Musicとは、イギリスはリーズ出身の四人組ロックバンドである。
- ロバート・ハーヴェイ(Robert Harvey)ーボーカル/ギター
- アダム・ナッター(Adam Nutter)ーリード・ギター
- スチュワート・コールマン(Stuart Coleman)ーベース
- フィル・ジョーダン(Phil Jordan)ードラムス
概要
1999年バンド結成、その後2001年にデモ版の「TAKE THE LONG ROAD AND WALK IT」を発表。
その曲はNME誌に「未だ契約されていない最高のバンド」と紹介される。
そしてHutRecordsと契約をしファーストシングル「THE PEOPLE」を発表し2002年の9月にはファーストアルバム「THE MUSIC」を発表。
ダンスミュージックとエレクトリックサウンドを組み合わせそこに唯一無二のグルーブを組み合わせた本作はUK音楽シーンに衝撃を与え、全英TOP5入りの快挙を上げている。
そして日本でも注目が高まり2002年、初参戦のフジロックフェスティバルのレッドマーキーにおいて6000人もの観客を集め、当時新人としては過去に例を見ない異例の内容となった。
その後、プロデューサーに大物のブレンダン・オブライエンを迎えて二作目の制作「WELCOME TO THE NORTH」が発表される。
このアルバムはアメリカ進出を主眼とされており、US流のラウド・ロックとMUSIC固有のグルーブとの融合を目的とした作曲がなされたが、元々セッションから曲を作っていた彼らに本作の制作はストレスとなり、後に「手足を縛られてるような感覚だった」と語っている。
そんな同作を引っさげてのワールドツアーはメンバーが口をそろえて「最低」と言う程のパフォーマンスとなり。
一年以上にも及ぶツアーはメンバーを疲弊させ、バンドのモチベーションは低下し、レコード会社との契約も打ち切りとなり、バンドはまさにドン底の状態となる。
その後、メンバーはそれぞれが意見をぶつけ合い、時にはお互いを傷つけあうことも厭わずに、
徹底的に自身のバンドを客観的に見つめなおしていった。
その結果、「四人で曲が出来るまでひたすたジャムってみる」という従来のスタンスから
ロブとアダムのツイン・ソングライター制へと移行する事となる。
作曲の仕方が変わり沢山の方法を用いて曲を作り続けるにあたりメンバーのアダムは
「バンドを始めた頃を思い出してね。あの頃、自分たちがどんなことを感じながら、音楽とバンドに取り組んでいたのかとか、良い曲が書けた時の達成感とか、それを聴き直して”最高だよな、この曲”と感じる瞬間とか。結局それが四人をまたひとつに結び付けてくれたんだよ。」
と語っており、その気持ちはその後の制作にそのまま活かされる形となった。
ポリドールUKと契約を結び、プロデューサーに大物のFLOODを迎えて制作された銀河系待望の作品「STRENGTH IN NUMBERS」が2008年に発表された。
FLOODをして「僕が特に手を加えるべき点が見当たらない」と言わしめる程の完成度を誇る本作には「数があってこそ力となる」という意味のタイトルを付けられており、ロブも
「僕なんか他の三人なしじゃ、ほんとに何の価値もない人間なんだよ。数があってこそ力になるというタイトル名はそのことについて触れているんだ。このバンド全体を考えれば自分なんてちっぽけなもんだっていうわけさ、これは結構、自分的にはすごいでっかいメッセージなんだよ。バンドを超えて、社会とか、コミュニティーとか、国とか、大陸とか世界へとね、どんどん意味が広がっていくようなメッセージだからね」
と語るなど、まさしく「結束」のアルバムとなった。
ニューウェーブリバイバル
MUSICがデビューした2002年は今ほどバンドがランキングに入ることが少なく、その為、デビューアルバム「THE MUSIC」の全英TOP5入りは驚きをもって迎えられた。
また、その後を追うように世界中にぞくぞくと将来を担うバンドがデビューしたのもこの年である。
「The Strokes」
「The Hives」
「The Vines」
「The Libertines」
といった名前がそっくりなバンd(ry達の先駆けとして復権直前のUKロックの黎明期に登場したバンドなのである。
さらにその音楽性についてイギリスの音楽雑誌は「現代のLEDZEPPLIN」という最大限の
評価をもって紹介している。
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