ゴーストトリックとは (ゴーストトリツクとは) [単語記事]

それは死から始まる一夜の追跡劇

概要

『ゴーストトリック』とは、2010年 6月19日にカプコンより発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトでございます。
また、2011年 5月26日にベストプライス版も発売されております。

何らかの事件に巻き込まれ、命とともに生前の記憶を失った主人公（ゴースト）を操り、その正体を探求するアドベンチャーゲーム。『逆転裁判』シリーズを手掛けたクリエイター・巧舟（たくみしゅう）氏がシナリオを担当しているほか、『逆転裁判1』の音楽を担当した杉森雅和氏などが参加している。

公式サイトではflashによる体験版が公開されていた。残念ながら現在は消滅しているが、後述する移植・リマスター版で体験版が遊べるので、どんなゲームか気になったら試しに遊んでみるべし。きっと運命が更新されるだろう（購買意欲的な意味で）。

2010年 12月16日にiPhone版が、2011年 2月3日からはiPad版が配信された。こちらは第2章まで無料で遊ぶことができるので、iPhoneやiPadを持っている人は是非一度試してみてほしい。また、2012年 11月2日よりAndroid版も配信されていたが、現在は配信されていない。
追加要素として、iOS（iPhone/iPad）版にはクリア後のおまけ（15パズル）や達成項目（トロフィー・実績要素）がある。15パズルはクリアすると壁紙がもらえる。

2023年 6月30日には、HDリマスター版がSwitch / PS4 / XBOXONE / Steamで同時発売された。
こちらもiOS版同様、体験版（Demo）で2章まで無料で遊ぶことができる。体験版のセーブデータは製品版に受け継げるので、興味があればプレイしてみよう。
また、製品版には追加要素として「オタノシミ」の項目で「チャレンジ（トロフィー・実績要素）」「イラストアツメ」「BGMアツメ」「ゴーストパズル（15パズル、iOS版と同じ）」があり、ゲームを進めていく中で特定の条件を満たすと順次解放されていくので挑戦してみよう。

ニコニコでは権利者により実況動画はほぼスベテ削除されていたが、現在はカプコンの配信ガイドラインをクリアすれば問題なく投稿可能。

主な登場人物

シセル　“ナゾマミレノワタシ”: 主人公。死者。自分が何者で、何故死んだのか。そういった生前の記憶を一切失う。かわりに得た《死者のチカラ》を利用し、記憶を取り戻すため奔走する（ユーレイに足はないが）。
リンネ　“ネラワレタアカゲ”: ヒロイン。シセルの亡がらの第一発見者。新米の女刑事であり、とある事件を独自に追っている。トラブルに巻き込まれやすい体質なのか、一晩で何度も死ぬ羽目に。歩く死亡フラグ。
クネリ　“ヒトスジノヒカリ”: シセルに《死者のチカラ》を教える謎の電気スタンド。おなじく《チカラ》を持つようだが、その正体は不明。ゴミ捨て場の闇の中でくねくねうごいてブキミ。
カノン　“チイサナレディ”: リンネと同居している~~ょぅιﾞょ~~女の子。ミサイルと留守番していたところを謎の侵入者に襲われ、物語に巻き込まれていくことになる。
ミサイル　“イサマシキショウドウブツ”: リンネが飼っているポメラニアン。主人に対する忠誠心は見上げたものがあるが、番犬としての腕はいまひとつ。巧舟氏の愛犬がモデルで、氏のTwitterにもしばしば写真が投稿されていた。
また、犬種は違うが『逆転裁判1』『逆転検事』『逆転検事2』にも同名の警察犬が登場している。ミサイルかわいいよミサイル。
カバネラ　“ノッポノホワイトラブリー”: リンネの上司の警部。特別捜査班の班長をしている。警察のトップに立つためならどんなことでもすると噂されているが…。彼の全てがアクロバティックな動きは必見。
ジーゴ　“シッコクノカリウド”: 明らかに顔色が悪い殺し屋で、リンネの命を狙っている。自称《ド近眼のジーゴ》。黄金色のショットガンを使うカンペキ主義。

ゲームシステム

主人公は、その命と引き換えに《死者のチカラ》を手に入れております。主な能力は4つでございます。

物体に《トリツク》: 無生物に憑依する能力。《コア》がある物体に限りトリツクことが出来る。あまり距離が開いていないコア同士なら飛び移ることも可能。移動の基本であり、《アヤツル》の前提条件でもある。
物体を《アヤツル》: トリツいた物体を操作する能力。トリツク物体によってさまざまなアクションを起こせる。環境に変化をもたらしたり、手が届かないコア同士の距離を縮めたり、物体を調べたり。
死の4分前に《モドル》: 亡がらにトリツいて、その死の4分前にタイムスリップする能力。死に至る過程を確認することが出来る他、この世界で行動を起こすことによって死の運命を回避し、現在を更新することが出来る。なお、死から24時間経過した亡がらにこの能力を行使することは出来ない（が、ゲーム中あまり問題にならない空気設定）。
デンワで《ダイヤル》: 電話機から電話機へ、デンワ線を伝って移動する能力。シセルの唯一の長距離移動手段。通話の最中に電話機にトリツクことで相手の番号を入手でき、以降は自由に行き来できるようになる。“死の4分前の世界”では通話中のみ能力が使えるが、その場合移動先で電話が切られるので戻れなくなる。