彼女がフラグをおられたら

彼女がフラグをおられたらとは、講談社ラノベ文庫より発売されているライトノベルである。
公式略称は「がをられ」。「がおられ」ではない。
単行本は2011年12月から2016年9月にかけて刊行された、全16巻。著者は竹井10日。イラストはCUTEG（カム）。

彼女が概要を読まれたら

人のフラグが見えるようになった少年、旗立颯太（はたてそうた）が転入してきた旗ヶ谷学園で繰り広げられる学園イチャコメ（イチャイチャコメディの略）。公式ジャンルでは学園イチャコメだが、わかりやすくいえばラブコメである。たまにシリアスになって、裏に隠された大きな秘密が少しずつ明らかになっていくのが特徴。
1巻、2巻というナンバリングのかわりに、死亡フラグを意識したサブタイトルが付けられている。簡略化のため、この記事では発売順に第○巻と記述する。シリーズの順番については後述。
この本と、後述のコミカライズ版、それぞれの最新刊の帯についてる応募券（と切手200円分）で、応募者全員が公式同人誌をもらうことができる。

2012年11月、アニメ化が決定したことが発表された。スタッフは後述。

本作品の一部のキャラは、スマホ用アプリ「嫁コレ」に出演している。

コミカライズ版

かつては月刊少年ライバルで連載、現在は月刊少年ライバルの廃刊に伴い月刊少年シリウスに移籍して連載中。作者は凪庵。基本的には原作のストーリーを追う形となっている。最新刊には前述の公式同人誌の応募券がつく。
講談社初のライトノベルということもあり、認知度上昇のためにコミカライズが原作より先に掲載されるという異例の措置が取られた。もちろんストーリーは原作の方が先行している。
ちなみに7巻現在、表紙を担当するキャラクターは原作と同じ順番になっている。

公式同人誌について

作者の竹井10日、原作イラスト担当のCUTEG、コミカライズ担当の凪庵の3名を中心に作成されている。中身は主に竹井10日描き下ろしのここでしか語られていない幕間のお話と、登場人物たちのイラストで構成されている。

ゲストのイラストレーターが無駄に豪華なのも特徴。
例としては…蒼樹うめ、藤真拓哉、いとうのいぢ、CHAN×CO、氷川へきるなど。（敬称略）

彼女が既刊一覧を紹介したら

前述の通り、このシリーズにはナンバリングがついていないので、以下でシリーズ順に並べて紹介します。関連商品もシリーズ順で並べているので参考にどうぞ。

• 「彼女がフラグをおられたら　俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ」（第1巻）…表紙は菜波・K・ブレードフィールド
• 「彼女がフラグをおられたら　こんな女子ばかりの体育祭に出られるか、僕は二人三脚に出させてもらう」（第2巻）…表紙は魔法ヶ沢茜
• 「彼女がフラグをおられたら　大丈夫、この臨海学校は安全だから、絶対敵に見つかったりしないよ」（第3巻）…表紙は盗賊山恵
• 「彼女がフラグをおられたら　ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ」（第4巻）…表紙は召喚寺菊乃
• 「彼女がフラグをおられたら　こんな風にみんなと学園祭の話をしたの、初めてだな」（第5巻）…表紙は英雄崎凛
• 「彼女がフラグをおられたら　電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ」（第6巻）…表紙は白亜・B・ブレードフィールド
• 「彼女がフラグをおられたら　おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな？」（第7巻）…表紙は大名侍鳴
• 「彼女がフラグをおられたら　今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ」（第8巻）…表紙は吟遊院芹香
• 「彼女がフラグをおられたら　世界の真理など、私一人で充分だ」（第9巻）…表紙は菜波・K・ブレードフィールド（2回目）
• 「彼女がフラグをおられたら　この船旅が終わったら、私、お姫様になるの」（第10巻）…表紙は魔法ヶ沢茜（2回目）
• 「彼女がフラグをおられたら　こんな床が抜ける寮にはいられない、私は角部屋に帰らせて貰うからね!」（第11巻）…表紙は盗賊山恵（2回目）
• 「彼女がフラグをおられたら　大丈夫、この体育祭は安全だから、絶対MVPを取れるわよ」（第12巻）…表紙は瑠璃
• 「彼女がフラグをおられたら　ここは修学旅行生に任せて、早く枕投げに行くのよ」（第13巻）…表紙は愛菜/眞奈花
• 「彼女がフラグをおられたら　ちがう水泳大会で出会えていたら、私達親友になれたかもね……」（第14巻）…表紙は美森/月麦
• 「彼女がフラグをおられたら　少し疲れたわ…次の夏休みまで眠らせてもらうね…」（第15巻）…表紙は鳴/くるみ子
• 「彼女がフラグをおられたら　冥土の土産よ、最期に卒業式のことを教えてあげるわ」（第16巻）…表紙は颯太/菜波

スピンオフ漫画

彼女がフラグをおられたら～おお勇者よ、フラグを立ててしまうとは何事だ！？～

月刊少年ライバルとマガラボで連載していた。完結済み。ライバルは本編、マガラボは反省会となっている。内容は「がをられメンバーがRPG世界でゆるりと過ごすスピンオフ新作」。美森が王様の国で、宝具である王旗が奪われた。彼女の思いつき命令で颯太(村人 Lv.1)は探しに行くことに。

彼女がフラグをおられたら　～ルートラブ（仮）～

少年シリウスとニコニコ静画の合同企画「水曜日のシリウス」で7月26日より連載していた。完結済み。キャラクター原案はCUTEG、作画は綾咲千城。内容は「恋愛フラグを立てないと人類滅亡」「（未読の人が）先入観なく思い浮かべるがをられはこらちのが近いかも（by竹井10日）」「スピンオフだが正統派！？」とのこと。

竹井10日作品を初めて読む人へ

これは初版筆者の個人的意見だが、竹井10日の独特の文法（地の文でセルフツッコミなど）は、初見だと面食らって読みにくい。話が大きく進むのも2巻からなので、興味を持った人は2巻まで一気に読むのをお勧めする。

彼女があらすじを聞かれたら

生徒のモラルが高いことで知られる都内屈指の名門校、私立旗ヶ谷学園に転校してきた旗立颯太。彼は人に立った“フラグ”が見える少年だった。人との関わりを避けるようにフラグを次々折る颯太だったが、彼の行動に興味を持った少女が次々に集まってくる。しかも古い寮に一人で住む彼を心配して、彼女達も寮に住むと言い出した。かくして「クエスト寮」での共同生活が始まる。

フラグと颯太の能力

「死亡フラグ」「恋愛フラグ」等、特定の事象を引き起こす超常的な条件となるもの。その人物の運命と言い換えても良いだろう。普通は一度フラグが折られると、次のフラグが立つまでには時間がかかる。
颯太は自分に関わるフラグが立つと、その人物の頭頂に旗が立っているのが見える。同時に、何をすればそのフラグを“折る”ことが出来るかが直感的にわかる。また、フラグの立ちやすい状況を整えることで任意のフラグを成立させることもできる。
フラグの内容は旗の絵柄に表れている。（例）スマイルマークは「友達フラグ」黒い旗は「死亡フラグ」
ヒロイン達の殆どが、フラグに普通の人とは異なる特徴を持っている。

彼女が登場人物を紹介されたら

キャスト欄のうち特記ない物はアニメ版のもの。

旗立颯太（はたて そうた）…声：逢坂良太

「・・・なんでこんなことに」

本編の主人公。豪華客船の沈没事故で唯一生き残り、その時から人の“フラグ”が見えるようになる。事故とその後の出来事により心に傷を負い、フラグを折ることで人との関わりを避けるようになった…が、旗ヶ谷学園に転校後はいつの間にかハーレム状態になっていた。な、何を言っt(ry

菜波・Ｋ・ブレードフィールド（ななみ・ないと・―）…声：松嵜麗（嫁コレ）・木戸衣吹（アニメ）

「フラグが見えて、ばきぼき折りまくるお主の方が怖いわいっ」

ヨーロッパの小国ブレードフィールド公国の第13公女。金髪でポニテで貧乳でツンデレ。颯太に行動の不自然さを問いただし、フラグの事を知る。クエスト寮で唯一彼の能力を知っている。彼女のフラグだけは「颯太にも見えない」。それはフラグを気にせず付き合えるということでもある。メインヒロインのはずだがその足場は早くも1巻でガタガタ。
個別記事もあるのじゃ。

魔法ヶ沢茜（まほうがさわ あかね）…声：山本彩乃（嫁コレ）・茅野愛衣（アニメ）

「怪しくないです、謎のクラスメートですよ？」

日本トップクラスの財団、魔法ヶ沢財団のお嬢様。セミロングでポジティブで巨乳で天然。先に出た菜波よりもヒロインしている。孤独な颯太を心配して彼に近づく。超ポジティブ超天然な発言で場を賑わす、クエスト寮のムードメーカー。彼女のフラグは「折れても即座に復活する」。そのため颯太は友達フラグを折りきれず、彼女の接近を許してしまう。フラグではなく颯太の心が折れた。
個別記事もあるです。

召喚寺菊乃（しょうかんじ きくの）…声：阿澄佳奈

「んもうっ、颯くんはお姉ちゃんがいないと駄目な子なんだから」

中学まで颯太の幼なじみだった少女。「颯くん」「お菊ねえ」と呼び合い、実の姉弟のように過ごしていた。颯太が旗ヶ谷学園に来た事で再会を果たす。性格は竹井10日お得意のダダ甘。１歳年上だが前年の留学により一学年繰り下がって颯太と同学年。なぜか常日頃からエプロンを着用している。フラグの特徴は「旗そのものが動いてフラグ折りを避ける」。しかし、なぜかコミカライズ版では普通にフラグを折られていた。
個別記事もあるなんて、お姉ちゃん困っちゃう。

盗賊山恵（とうぞくやま めぐむ）…声：花澤香菜

「ウチ・・・初対面で、男の子扱いして貰ったの初めてなんよっ！」

女も認める美少女だが本人曰わく男。自分の容姿にコンプレックスがあり女と言われると落ち込む。男子制服の下にニーソを穿いているが、これはデザイナーの姉の働きかけにより学園に正式採用されている。フラグの特徴は「万国旗型フラグ」。颯太にはいまいち折り方がわからない。
個別記事もあるんやよ。

深雪・マッケンシー（みゆき・―）…声：南里侑香

「今日も一日、お遊戯にお散歩に、元気いっぱいがんばろうね～」

颯太達の担任かつクエスト寮の寮監。ハーフ。前年まで幼等部の教員だった為、高校生を幼稚園児扱いすることに定評がある。クエスト寮に人が増えたので、美森の手配で臨時寮監に。

聖帝小路美森（せいていこうじ みもり）…声：田村ゆかり

「今更言わせたら右に出る者はいないと言われたこの、聖帝小路美森さんに何たる暴言！」

旗ヶ谷学園の生徒会長。肩アーマーと籠手をつけている。破天荒で後先を考えずに行動するため、生徒には残念な美人と評価されている。

龍騎士原月麦(りゅうきしばら つむぎ)…声：豊崎愛生

「ワシは教師連中がまだ学生だった頃にくらすめぇとだったこともあるべさ」

颯太のクラスメートでロリ体系だが、年齢不詳で「学園の妖怪」「生き字引」などと呼ばれ、ロリババァ疑惑あり。というかほぼ間違いない。制服の上を浴衣の帯で締め、下ははいてないという危険なファッションをする。

英雄崎凜（えいゆうざき りん）…声：日笠陽子

「お菊！大体、お前が付いていながらだなあ・・・！」

2巻より登場。颯太達のより一学年上の先輩であり、菊野の元クラスメート。弓道部所属。男勝りで本人にも自覚はある。颯太を「女とイチャイチャする軟弱男」と見て初めはキツく当たっていたが・・・どうしてああなった。

忍者林瑠璃（にんじゃばやし るり）…声：諏訪彩花

「呼称にお兄ちゃんもしくはお姉ちゃんを付属させますか？（Ｙ／Ｎ）」

2巻より登場。魔法ヶ沢財団傘下の研究室によって産み出されたアンドロイド。旗ヶ谷学園で運用テストを行う事に。「目からホログラム」「口からプリンター」などの特殊機能を無数に持つ。初音ミクインストール済み。内気な性格で、人間の常識があまり無い。何か行動を起こす際には、その行動を許可するかを周囲の人物に（Ｙ／Ｎ）で尋ねることが多い。

大名侍鳴（だいみょうざむらい めい）…声：丹下桜

「聞いてる方が恥ずかしくなりますわね・・・」

2巻より登場。ある使命を帯びて学園に転入してくる。クールな美少女。

大司教河くるみ子（だいしきょうがわ くるみこ）…声：久野美咲

「早速、ガツンとかますでありますな！」

3巻より登場。中学生の少女で、臨海学校の颯太達にアイスを売りにくる。紆余曲折を経て颯太の○○○○に。しっかり者のいい子。

白亜・Ｂ・ブレードフィールド（はくあ・ばーさーかー・―）…声：加隈亜衣

「メイドが近くにいなければ颯太さんが助けてくれたに決まっています。います」

4巻より登場。ブレードフィールド公国第14公女で、菜波の腹違いの妹。おっとり系だが愛が重い。

吟遊院芹香（ぎんゆういん せりか）…声：悠木碧

「しょうがないわねー、サインしてあげるんだからね」

6巻より登場。半年前より大ヒットした国民的アイドル「せりきゃん」その人である。菜波は彼女の大ファン。

サクラメント…声：日高里菜

颯太が豪華客船で出会った謎の少女。彼女とのチェス勝負に負けて以降、颯太はフラグが見えるようになった。なお、颯太に対しては出会った当初「桜」という偽名を使っていた。

彼女がアニメ版スタッフを紹介されたら

• 監督 - 渡辺歩 （「帰ってきたドラえもん」「謎の彼女X」「宇宙兄弟」「団地ともお」）
• シリーズ構成 - あおしまたかし （「みつどもえ」「ゆるゆり」「琴浦さん」「恋愛ラボ」）
• キャラクターデザイン - 金子志津枝 （「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」）
• アニメーション制作 - フッズエンタテインメント （「謎の彼女X」「魔乳秘剣帖」）

放送局	放送開始日	放送時間	備考
TOKYO MX	2014年4月6日	日曜日 24:30～25:00
サンテレビ		日曜日 25:00～25:30
テレビ愛知	2014年4月9日	水曜日 26:05～26:35
BS11		水曜日 27:00～27:30
AT-X	2014年4月10日	木曜日 21:00～21:30	リピート放送あり

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• 竹井10日
• 講談社ラノベ文庫
• 東京皇帝☆北条恋歌（角川スニーカー文庫より発売されている竹井10日の作品）
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