概要
ニコニコ生放送には多種多様な放送スタイルを持つ放送者が存在するが、中には自ら放送の主役とはならず専ら他の放送者をネタにすることを主な生業とするものもいる。その自らの手を汚さず、また体を張ることもなく一方的に他人の醜態や痴態を晒すことで数字を稼ぐ手腕から悪意の権化、配信界の卑怯者などとも言われる彼らをあえて命名するならば、いわゆる寄生生主(きせいなまぬし・パラサイトなまぬし)という呼び名が適当ではないだろうか。
寄生生主の頂点(暫定)
筆者の知る限り現在、寄生生主として真っ先に名が浮かび、また高い人気を会得・維持しているのは以下の放送である。
「悪意のないミラー放送」と自称する放送者の巧みな芸当、ミラーする放送の選択眼などこれまで様々な形でその放送スタイルの紹介、分析が図られているものの、今だその本質が見抜かれることはない。「本家放送を見るよりこちらで見る方が面白い」などとも言われるそれはときに悪戯っ子のようにふざけ、やりすぎ、怒られ、同業者にツイッターでマジ注意されて謝り、普通に退散もしている。リスナーにお前は珍味だ、オワコンだ、暗黒脳だ、JKだなどといじられ、ミラー先に敵意をむき出しにされていることもあるが、どんなときもその悪意はまるでゆるがない。おそらく彼は古すぎて話のたとえに使うと伝わらないあるジャンプ漫画の、大魔王に長年仕える最大の側近でありながら物語の最後までその正体を明かさずに読者を引きつけ続けた魔王の影のように、必要によって生まれた魔界の幽霊のような存在であるのだろう。まるで心がないかのように今日もその悪意の鏡は生放送に熱中する人々の歪んだ妄想を映し続けているのである。
新種の寄生生主
いわゆる雑談放送であっても、話の主題を自ら用意せず時間の多くを他の放送への牽制(かけひき)に費やす放送は数多く存在する。それらも一種の寄生生主と言えるであろうが、それを取り上げるには数が多いためここでは割愛する。また、上記に限らない一般のミラー放送も、他の放送を自らの放送のメインとする点では同様であることから、広義の寄生生主には含まれる。
ここでは、今ひとつ新種の寄生放送として産声を上げつつあった以下の放送を筆者の個人的趣味から取り上げておくことにする。
こちらの放送は現在解散(2013年末)しているが、特定の放送者に粘着し、悪意を注ぎ込み、ネタとしていく点では上記の放送と主眼とするものがやや似ていた。日常的にミラー放送をしながら、ミラーを目的にしていないかのように振る舞い、でもやっぱり基本的にはちゃんとミラーとして機能する点も似ていた。似ていなかった点は(いくらでもあるがしいて一つあげるなら)こちらはどうでもいい過疎のままいつの間に終わっていたことである。あと、放送者が実はただの出会い厨だったことも違っていたようだ。【要検討】
寄生生主に好かれる生主
寄生生主たちが目をつける放送もこれまた限りなく、全てをあげることは難しい。ただ、苦手分野を作らないように日頃多くの情報をさばいている彼らであっても(時間的限界からか、単に趣味からか)題材にしていくものに一定の嗜好・傾向のようなものが出てしまう点は容易に克服できるものではないようだ。したがって、どの寄生放送にも好みは存在し、それを観察していくことが手強い彼らを攻略する糸口とも言える、かもしれない。ひょっとすると、人が人をネタにすることをさらにネタにする、そんな寄生の寄生配信が生まれる日も近いのではないだろうか。
たとえばこんな人がさらされてます
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