ファントム・バイブレーション・シンドローム(phantom vibration syndrome)とは、携帯電話(スマートフォン)が振動したように感じる現象である。
ジャーキング、青木まり子現象などと並ぶ、「あの現象って名前あったんだ」と言いたくなる現象の筆頭候補の1つ。
カナダで最初にこの現象が言及されたとされ、日本語では『幻想振動症候群』と書く。
持っているスマホや携帯電話(ほか、振動機能を備えた電子機器)が、実際に振動したわけではないのに振動したと錯覚してしまうこと。携帯電話を服やズボンのポケットなど体に直接触れる場所に身に着けていたりすることで、着信が来る事に敏感になってしまったために振動していないにも関わらず振動したと誤解してしまうのである。だが実際に確認してみると着信は無く、ただの気のせいだった。そんな経験が、当記事をご覧のあなたも一度は味わった事があるのではないだろうか。
スマホに限らず現代の電子機器の振動に慣れた人であれば、心当たりが無い人の中にもこの症状が潜在的に感じ始めている人もいるとされる。
近年、携帯電話やスマホが普及してきたことで公共の場や仕事場で着信音に注意してマナーモードにしたまま携帯電話を持ち歩く事で、脳が電子機器の振動を記憶して敏感になった結果、発生してもいない振動に反応してしまうというメカニズムによるとされる。
病気というわけではないので治療法のようなものも決まった手段は存在しないが、いつも同じ場所(ポケット)にしまっているならば場所を変えてみたり、カバンの中にしまうなどして気にならなくなった、というケースもあるらしい。
東日本大震災が発生した頃は「地震が発生し揺れた気がした」という現象があちこちで見られたほか携帯電話依存症の人が「携帯電話を持っていないのに、電話が鳴った気がした」と感じることがあるなど、「気のせい」が元の現象というのは世の中に結構溢れている。
もっとも、ただの勘違いに過ぎない現象であるにも関わらずファンタジー系のアニメやゲームに魔法か何かの名前で登場してそうなかっこいい名称が付けられている現象はそうそう無いかもしれないが。
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「え?この現象って名前あったの?」な現象 |
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最終更新:2024/05/01(水) 21:00
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