つる(落語)とは (ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーとは) [単語記事]

落語の演目における「つる」とは、

つーーーーーーーーーーーーーーーーー
るーーーーーーーーーーーーーーーーー

である。

概要

元々は、「絵根問」（えねどい）という噺の一部だったとされる。落語の演目には「根問」（ねどい）ものという類型があり、この「絵根問」はその名の通り、様々な絵に描いてあるものについて次々に問うては語られる噺だった。

この「絵根問」から「鶴の絵」に関する部分のみを切り出して翻案したものが、この「つる」であるという。

おっちょこちょいな男が、掛け軸の鶴の絵をきっかけに鶴の話をしていたところ、「鶴はどうしてつると呼ばれるようになったのか」との由来を聞くことになった。

だが話の相手は、

「その昔、雄がつーっと、雌がるーっと飛んできた。だからつると呼ぶようになったのだ」

と、至極馬鹿馬鹿しい話を吹き込む。

すると男はいい気になって、他の奴にもこの話を語ってやろう、と意気込んで出かけていく。

しかしいざ一人で伝えようとしてみると、うろ覚えの話をうまく組み立てることができず、ただでさえ馬鹿馬鹿しい話がいっそう滅茶苦茶な話となってしまう。