ひびき(列車)とは (ヒビキとは) [単語記事]

ひびきとは国鉄で運行されていた列車名である。

概要

当時、昼行特急は東京～大阪間には電車特急こだま2往復・客車特急つばめ1往復・客車特急はと1往復が運行されており、それに加えて昼行急行が多数運行されていたが、それでも特に盆や正月は輸送力が足りない事により1959年に臨時列車として設定されたのが電車特急ひびきである。

使用車両は主に準急日光で使用されていた準急用ではあるが特急並の設備がある157系を使用していた。稀に、こだま等で使われていた151系が使用される事もあった。尚、157系は後に特急そよかぜ・特急白根・特急あまぎでも使用される事となるが、157系が特急として使用されたのはひびきが初である。また、157系は主に関東近郊でしか運行されておらず、大阪駅や京都駅で157系の運用が見られたのはひびきのみであった。157系はビュッフェはおろか食堂車もなく食堂車無しの特急列車は当時としては珍しいことだった。

1960年につばめ・はとが電車化されようと、1961年に前述の電化時に一時廃止されたはとの復活及びおおとり・富士が設定されようとひびきは臨時列車であったが、1963年には1往復が晴れて定期列車となっている。

しかし1964年の東海道新幹線開業で、他の東海道特急と異なりひびきのみがあっけなく廃止されていまった。ちなみに、つばめ・はとは新大阪駅で新幹線と接続する山陽本線特急に、こだまは東海道新幹線の列車名に、おおとりは北海道特急に、富士はみずほの分離で誕生した東京駅と大分駅を結ぶ寝台特急として存続していた。

時刻が空白の駅は他の東海道本線特急が停車する事はあったが、ひびきは通過していた。午前中に出発するひびきのみ他の東海道本線特急と比べて東京～大阪間の所要時間が5分遅い（他の東海道特急は全てが東京駅と大阪駅を6時間30分きっかりで結ぶ）

下り	定期ひびき	臨時ひびき	上り	臨時ひびき	定期ひびき
東京駅	7:45	15:20	大阪駅	7:45	15:20
横浜駅	8:07	15:41	京都駅	8:18	15:52
小田原駅			米原駅
熱海駅	9:07	16:37	岐阜駅	9:42	17:12
沼津駅			名古屋駅	10:06	17:36
静岡駅	9:59	17:29	豊橋駅
浜松駅			浜松駅
豊橋駅			静岡駅	12:10	19:40
名古屋駅	12:04	19:34	沼津駅
岐阜駅	12:25	19:55	熱海駅	13:01	20:31
米原駅			小田原駅
京都駅	13:50	21:20	横浜駅	13:57	21:27
大阪駅	14:20	21:50	東京駅	14:20	21:50