アーカンソー州とは (アーカンソーシュウとは) [単語記事]

アーカンソー州（英: State of Arkansas）とは、アメリカ合衆国南部の州である。

概要

面積：137,733 km²(全米29位。北海道の1.6倍ほど。)
州都：リトルロック
人口：3011524人(2020年度調査)

北はミズーリ州，東はミシシッピ川，南はルイジアナ州，南西はテキサス州，西はオクラホマ州に接しているアメリカ南部の州。

アメリカ内陸高原を構成するオザーク高原やワシタ山地のある山岳地から、東部のミシシッピ川やアーカンソー・デルタのある低地まで、多種多様な地形に富む。

前身のアーカンソー準州から1836年6月15日に合衆国25番目の州に昇格した。

州名はネイティブ・アメリカンが「下流の人々の土地」と呼ぶ言葉が由来。

フランス語読みの「アーカンソー」か、英語読みの「アーカンザス」かで揉めたが、州議会がフランス語読みを採用した。しかし、いまだにアメリカ国内では「アーカンザス」と発音する人も多い。

夏は暑くて湿気が多く、冬は冷たく乾燥気味。異常気象が多い州で、雷雨、竜巻、雹、雪、氷雨などが普通にみられる。

ブロイラーの生産がアメリカ 1位。米や七面鳥、鶏の卵、綿花、大豆などが主要農産物。地下資源が豊富で、石油や天然ガス、石炭などが産出され、1960年代から工業化と都市化が進行し、特に木製品加工、縫製、食品加工、石油精製、金属・機械工業、窯業などが盛んになった。

アメリカの中では人口増加が緩やかな州である。

元々はルイジアナ州の一部だった。1819年に準州になり、1836年に州に昇格。この時代のアーカンソー州は人口の30パーセント近くがアフリカ系の奴隷で、アメリカ国内でも奴隷が最も多いエリアであり、奴隷制度が公に認められていた「奴隷州」の一つだった。このため、奴隷制度が撤廃されて以降も、人種差別が根強く残る州と考えられている。
鉱物資源が豊富で、アメリカで唯一ダイヤモンドが産出される州である。ダイヤモンド・クレーター州公園ではダイヤモンドの試し掘りが可能で、お金はかかるが、採れたものは持ち帰ることができる。
世界最大のスーパーチェーン店「ウォルマート」の本社がある。
政治的にはビル・クリントン第42代アメリカ合衆国大統領の出身地として知られる。
ダグラス・マッカーサーの出身地でもあり、マッカーサー公園などの彼の名を冠した場所や、マッカーサーを第二次世界大戦の英雄として讃える場所がいくつも存在する。