カラス(魚) 単語

カラスフグ

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カラス(学名:Takifugu chinensis)とは、フグフグトラフグ属に属するフグである。

概要

カラス
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フグ
フグ
学名 Takifugu chinensis
英名 Chinese puffer

なのにカラス?と思うかもしれないがこれが標準和名である。「カラスフグ」とも呼ばれる。

体長は50cm程。、東シナ北部に分布しているが外洋性が強い。産卵期は3~4月。近縁のトラフグ(学名:Takifugu rubripes)と似ているが、臀鰭がいことで区別されている。また、カラスに中層に生息するがトラフグに低層に生息、カラス産卵場の深がトラフグべて深いなどの違いもある。

性については、卵巣肝臓は強、腸は有、精巣・皮・筋肉 [1]

に延縄漁によって獲られている。日本で最も食用とされているフグの1つとされる。また、トラフグに次いで高級なフグであり、(味は落ちるが)トラフグの代用とされることもある。
トラフグやマフグとの交雑個体も知られている。かつてはトラフグと同種とされており、現在も同種とする意見がある。
昔は漁師の間ではトラフグを「シロ」、カラスを「クロ」と呼び分けていた[2]トラフグと違い、養殖の試みはどされていない。

しかし乱獲によって個体数は減少しており、独立行政法人産総合研究センターなどの研究によると、なんと揚げ量のピークだった1969年以降の過去40年間で全世界の個体数が99.99減少した[3]との推定が発表されている。

現在環境省海洋生物レッドリスト絶滅危惧IB類(EN)[4]自然連合(IUCN)のレッドリスト絶滅危惧IA類(CR)[5][6]定されており、非常に危機的な状況にあると言える。

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *小学館の図鑑Z 日本魚類館(中坊徹次松沢陽士) p479
  2. *カラスフグを食べる日本人、絶滅危惧を知らないとは言わせない|ふるさと産直村exit
  3. *カラスフグ | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダスexit
  4. *環境省_環境省版海洋生物レッドリストの公表についてexit
  5. *Takifugu chinensis (Chinese Puffer)exit
  6. *ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
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掲示板

  • 1 ななしのよっしん

    2021/02/09(火) 17:18:09 ID: g0kzHXYRlT

    記事立て乙
    代用品として消費された挙句に絶滅なんて虚しすぎて、もっと多くの人に知ってもらいたいものだ
    でも知らない内に居なくなってたって動物も多いんだろうなぁ

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