カードファイト!!ヴァンガードGとは、テレビ東京系6局他で2014年10月26日から放送を開始したアニメである。
「カードファイト!!ヴァンガード」シリーズとしては第2作目になる。
先に放送し完結した第1期はアニメシリーズ開始より通算で第5シリーズ、第2期「ギアースクライシス編」(以下2期とする)は第6シリーズ、第3期「ストライドゲート編」(以下3期とする)は第7シリーズにあたる。
ただし2期と3期は期をまたいで話数を引き継いで放送しているため、2期と3期はサブタイトルのみの変更に留まり、実質は同じシリーズという扱いになる。そのため、公式サイトもニコニコチャンネルも2期と3期は同じページを使用している。
2016年10月より新シリーズでありGの第4期である「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」(以下4期とする)が放送される。詳細は単語記事を参照。
4期の解決篇となるG5期「カードファイト!!ヴァンガードG Z」を以て、シリーズとしてのヴァンガードGは完結する。
4期以降は制作体制が変更になったため、本記事ではトムス・エンタテイメントの制作した3期までを主に扱う。
放映期間
1期 2014年10月26日~2015年10月4日(特別編を含む全49話)
2期 2015年10月11日~2016年4月10日(全26話)
3期 2016年4月17日~2016年9月25日(全24話)
4期 2016年10月2日~2017年10月1日(全52話)
5期 2017年10月8日~2018年4月1日(EXTRA TURNを含む全24話)
本作は、過去4年近く放送していた先導アイチを主人公としていたシリーズからメインキャラをほぼ一新しており、新導クロノがこの物語の主人公である。
時系列的には前作「レギオンメイト編」の最終回より約1年後、劇場版アニメパート「ネオンメサイア」から2年半後の物語になっている。
今作の世界観として大きく特筆されることに、未来の東京都墨田区、江東区、江戸川区及び台東区といった東京23区の江東地区を主なモデル地にしている場面描写が数多く見かけられ、東京スカイツリーと思しき建造物や浅草、錦糸町界隈を舞台にした話が放映され、2期では東京都下全域が話の舞台に広がっていく。
高校生になったクソガキさん葛木カムイを始め前作までのキャラも一部登場しているが、
新メインキャラのサポート役、またはゲスト出演としての登場になる。
また、カードファイトに主軸が置かれていた前シリーズまでとは異なり、主要人物を軸に据えたストーリー展開に重きを置いているためカードファイトパートの演出が若干変更されているのも大きな特徴。
某セレクターバトルのようにプレイヤー同士がイメージ(異空間)の中でバトルを繰り広げているかのような躍動感ある展開になっているため、スキルなどの説明やPOWER表記などの表記が一時的になくなったり(※第14話以降ほぼ旧来の演出に戻り、第26話以降は表記が一新された)している。ファイトに興味が湧いたら前シリーズもチェックして欲しい。
以上の要素から、人の生死やら世界滅亡やら宇宙規模やら並行世界やらとやたら規模が拡大しがちなカードゲームアニメという土壌において、長い間ほぼ現実に近い尺度で物語が進み、それでもカードゲームが浸透しすぎてシュールな絵面が毎週展開されたりして、存在感を放っていた。
前作で不評だった要素を外し、好評だった要素を重点的に残した結果、後に残ったものが「カードゲーム系日常アニメ」とでも言えるような状態になっており、この作品の長所として残っている。
一方で、現実に近い尺度であることが、時々入る黒い描写の生々しさを際立たせる面も。
かといって、非現実的な(所謂カードゲームっぽい)話が展開されていないわけでもなく・・・。
ちなみに、本作の次回予告では、その枠を使ってキャラが反省会やら楽屋裏やらの会話を繰り広げる。
大半の回では次回予告を完全に放棄している。音声で次回予告をしている方が珍しい。
アニメ放送に伴いヴァンガードの新ブースターパックも登場。
新カード「Gユニット」、それに伴い登場したシステム「超越(ストライド)」に対応している。
カードの仕組みなど基本的な内容はカードファイト!!ヴァンガードの項を参照。
本作1期は現在映像ソフトとして単品で販売される予定はない。
その代わりに、ブシロードから発売される雑誌「月刊ブシロード」のおまけとして毎号本作のDVDが収録されていた。
定価750円の雑誌に4話分のDVDが付属していると書けば、どれだけ挑戦的なことをしているか伝わるだろうか。本誌の内容や付属カードを考えると破格にも程がある。
ただしその影響か、諸般の事情(主に権利関係の問題)でTV版のOP、ED曲は収録されておらず、独自の楽曲に差し替えて収録してある。
2015年9月号以降は隔月収録に変更され、2ヶ月に1回8話分収録のDVDが付属した(収録ペース自体に変化はない)。
また、誌上でDVDを収納するためのBOXのみが単品で通信販売され、その特典として後述の「カードファイト!! ヴァンガードG prologue」が単行本として収録されている。
2期はDVD-BOXの通常販売形式であり、2016年5月25日一般発売(4月30日からのイベント「大ヴァンガ祭×大バディ祭」にて先行販売)。特典として「ヴァンガードG」のサウンドトラック(30曲)と、《クロノジェット・ドラゴン》《青天の騎士 アルトマイル》《ラナンキュラスの花乙女 アーシャ》の声優サインカードが付属する。Amazon限定盤ではそれに加え8曲収録のサウンドトラックが追加される。
3期も同様の形を取り、2016年12月21日一般発売。EDで人気の水彩画風の絵柄をポストカードとして封入し、特典カードも《クロノドラゴン・ネクステージ》に加え《飛天の聖騎士 アルトマイル》《夢紡ぐラナンキュラス アーシャ》の3枚が声優サインカードとなっている。
ニコニコ動画上では、前作シリーズと同様に第1話(1期~4期まですべて)と、ゲームのチュートリアルシーンをメインにしている第26話、および総集編的要素を持つ特別篇(1期のみ)が無料で配信されている。最新話は配信開始から1週間は無料、その後は有料配信に切り替わる。また前作まであった5話まとめてのパック販売も引き続き設置されている。
毎週火曜日20:30からニコニコ生放送で最新話がweb最速配信され、その後関連生放送「週刊ヴァンガ情報局」が配信されている。
月刊ブシロードにて、本アニメの原作者である伊藤彰による短期連載「カードファイト!! ヴァンガードG prologue」が2015年4月号まで掲載されていた。前半はだいたいアニメと同じだが、後半は漫画の掲載時点では未放映だった新田シンと新導クロノのファイトが展開された。先述の通り、DVDBOXの特典として単行本化している。
その短期連載終了と入れ替わるように、同雑誌2015年5月号から平和ライチによる漫画「カードファイト!! ヴァンガードG ストライドジェネレーション」が連載。こちらでもアニメとは別のストーリーが展開されている。
本作アニメ1期のゲーム化として「カードファイト!! ヴァンガードG ストライド トゥ ビクトリー!!」が2016年1月に発売された。詳細は単語記事を参照。
その他登場人物は「カードファイト!! ヴァンガードの登場人物一覧」の記事を参照。
ここではG1期以降に新たに登場した頻出用語について纏める。
これらの用語は「週刊ヴァンガ情報局」にて補完されることが多い。
英名は「Federation,International,Vanguard,Asociation」略称「FIVA(ファイバ)」。
現在名誉会長となっている明神リューズを始めとしたメンバーによって設立された組織。
独自のネットワークを用いて、ヴァンガードファイターを支援する組織である。
世界各国・各地域に支部を持つ組織であり、本部は東京都に存在。
東京都では都を6つに分ける形で、ヴァンガードの「国家」の名を持った6つの支部が存在し、各支部ごとに特色を持った運営が成されている。
各支部には「クランリーダー」と呼ばれる人間が存在し、それぞれ担当のクランを使用しているが、一般職員の使用クランは所属支部に縛られない。
独自の電子端末「ファイターズカード(略称:ファイカ)」を配布しており、このファイカを用いて後述するクエストの管理を行うことができる他、展開してファイトテーブルになることができるといった謎の高性能端末である。ちなみにファイカの開発者はクリストファー・ロウ。
普及協会の発令する「公式クエスト」と、ユーザー同士で発注しあう「ユーザークエスト」の2種類が存在。
発行側は目的を以てクエストを普及協会のネットワークに乗せ、ユーザークエストは発行側のサインによりクエストクリアが認定される。
このクエストのクリアによりポイントが溜まると、普及協会の登録データのグレードがアップし、このグレードは公式大会などで普及協会がファイターを参照する基準となる。
例として、ヴァンガードの全国大会の予選に出場するためにはグレード3に達していなければならない。
通常のグレードの数字は0~10まで存在、最高グレードはその上に存在するEXであり、EXの中にもファイカの色(プラチナ・ゴールド・シルバー)で差別化が存在する。プラチナやゴールドは、普及協会が特別に認めたファイターにのみ授与される。
参考までに、全国大会とアジアサーキットの優勝経験がある葛木カムイのグレードはEX(プラチナ)。
2期の中心となる、東京都6支部で3ヶ月の間行われる巨大イベント。
イメージキャラクターはアイドルユニット「ラミーラビリンス」。
それぞれの支部に挑戦できるのは1回限りであり、1支部最高10スタンプ。これを50スタンプ以上集めることができた者は、先述のクランリーダーの試験を受けることができる他、「ジェネレーションマスター」の名を以て普及協会から称えられる。
内容は各支部によって違う為、情報収集をしてから挑む手も勿論ある。
たとえ50スタンプに届かなくても、スタンプは普及協会のポイントに変換されるため、参加して損はない。
ただし「すべてのヴァンガード世代がここに集結!」と謳っているように、最後の関門としてプロやクランリーダー、クランマスターが参戦する可能性もあるため、完全制覇の難易度は相応に高い。
2期中に全日程が終了。エンディングイベントとして、最優秀チームにはエキシビジョンマッチ「ファイナルステージ」の舞台が用意された。
正式名称は「Grand Image Reality System」。
三次元ファイトシステム。設置するには一定以上のスペースが必要。
ファイターのデッキをGIRSに読み込み、このシステムを使うことで、空間に各ファイターのイメージを投影した臨場感溢れるファイトを行うことができる。
このシステムを使用したファイトではカードも立体映像を操作するため、カードを直接持たずにイメージでプレイすることができる。台パンしてもカードは痛まない。
一方で、普及協会の設置したこれはストライドフォースの収集に使われており、そのためかG3期最終話後の新体制ではこれは廃止されている。
ギアース、ならびにファイカがストライドフォース収集に利用されていることを逆用した伊吹の策。
ファイター達のストライドフォースを一斉に放つことで、明神リューズの元に渡るストライドフォースを限界を超えて注ぎ込むことでギアースのシステムをダウンさせ、残った一点のストライドフォース収束地点を観測することによりリューズの拠点を暴くことを目的としていた。
Gクエスト・ファイナルステージ最終戦終了間際に作戦は決行され、無事に成功した。
しかし、詰めの突入作戦には失敗し、ディペンドカードの確保は叶わず、リューズも確保前に死亡した。
奇跡のカードとも呼ばれる特殊なカード。
所有者のイメージ力と関連した力「ストライドフォース」により発現すると踏んで神崎ユウイチロウが研究していた。
通常はただ白いだけのカード(うっすらと模様が書いてある)だが、惑星クレイ側からユニットがカードとなってディペンドカードに現臨する。作中描写で初めて覚醒させたのは新導クロノだが、明神リューズはディペンドカードを順調に発現させ続け、G3期開始時点でリューズが7枚、クロノが4枚所持。残り1枚自体はリューズが所持しているが未発現。また、多くのカードが現在もモノクロの状態であり、G3期開始時点で完全に発現しているのはクロノの《クロノ・ドラン》とリューズ側の《クロノファング・タイガー》程度である。
作中で12枚存在し、いずれもギアクロニクルの「十二支刻獣」。十二支を模したユニット達である。
ちなみに、ブースターパック「月煌竜牙」にはこのディペンドカードを模した白いカードがごくごく稀に混入している。作中で未知のユニットを引き寄せたように、これを送付すると限定パック(しかも特別仕様)のカードと交換できる。
端的に言えば、ファイターのイメージ力の中に含まれるもの。
明神リューズはこれを各ファイトシステムにより抽出し一点に集めることで、ディペンドカードの実体化を行っていた。神崎ユウイチロウも同様の手段で実体化を試みたが成功しなかった。
一方で、新導クロノは莫大なストライドフォースを持ち、システムの補助なしでディペンドカードを呼んでいたが、任意にそれを行使できるものではない。
この力の発覚前から、クロノのイメージ力はごく稀に現実に干渉していた。
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2014年10月26日 - | 日曜 10:00 |
北海道 | テレビ北海道 | ||
愛知県 | テレビ愛知 | ||
大阪府 | テレビ大阪 | ||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | ||
福岡県 | TVQ九州放送 | ||
日本全域 | BSジャパン | ||
ニコニコチャンネル | 2014年10月28日 - | 火曜 20:30 | |
和歌山県 | テレビ和歌山 | 2014年11月4日 - | 火曜 17:30 |
日本全域 | AT-X | 2014年11月6日 - | 木曜 23:30 |
宮城県 | 東日本放送 | 2014年11月29日 - | 土曜 6:00 |
製作総指揮・原案 | 木谷高明 |
---|---|
原作 | ブシロード |
伊藤彰(連載月刊ブシロード) | |
監督 | 梅本唯(音響監督を兼任) |
シリーズ構成 | 吉村清子 |
カードファイト構成 | 中村聡(遊宝洞) |
キャラクターデザイン | とみながまり |
美術監督 | 丹伊田輝彦 |
色彩設計 | 宮脇裕美 |
撮影監督 | 久保剛成 |
編集 | 大竹弥生 |
音楽 | 森まもる Angel Note(2期) |
音楽プロデューサー | 鈴木ルヒカ(2期) |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント だぶるいーぐる |
製作 | テレビ東京/創通/電通 |
この項目では、本放送版の楽曲のみ記述する。DVD版の楽曲については言及しない。
2017年2月22日発売の主題歌集Ⅰでは、DVD版も含めたトムス制作分の全楽曲に加え、ボーナストラックとして「ヴァンガ郎くん絵描き歌」(歌 - 伊吹コウジ(宮野真守)、安城マモル(柳田淳一)、大山リュウタロウ(置鮎龍太郎))が収録されている。
掲示板
1950 ななしのよっしん
2020/06/09(火) 18:39:47 ID: 3FG7Y8uhYd
You Tubeの方でG1期が配信してるので観てます!
シリーズの全体構成や、作中のテーマとか、キャラクターの根本とかしっかりしてるので、後の展開知ってるとめっちゃ面白いですねこれ!
トリニティドラゴンの、最初から最後までブレない抜群の安定感好きです!
1951 ななしのよっしん
2020/06/09(火) 18:53:42 ID: PR1JW029xr
見返すと伊吹がコミュ障すぎる
なんも明かさずあんだけ煽ったりマウントとってりゃそりゃあブチギレられるわ
1952 ななしのよっしん
2020/10/31(土) 23:23:55 ID: +R9XHAj8ga
Youtubeで配信されてるの見つけたから見返してるけどトライスリーが仲良くなっていく過程がいいねえ
そしてクミちゃんはかわいい
提供: mox
提供: ねねっち
提供: まちづ
提供: 核砂糖入り紅茶
提供: 烏鷺月
急上昇ワード改
最終更新:2025/04/19(土) 06:00
最終更新:2025/04/19(土) 06:00
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