『シロナガス島への帰還』(Return to Shironagasu Island)とは、鬼虫兵庫氏が制作したアドベンチャーゲームである。同人ソフトとしてTABINOMICHIから発売され、その後、2022年11月17日にはroom6によってNintendo Switch版もリリースされた。
概要
絶海に浮かぶ孤島“シロナガス島”を舞台に、謎に満ちた殺人事件の解決に挑むミステリーサスペンスホラーアドベンチャーゲーム。
Steamではステータス「圧倒的に好評」を獲得。それによってクラファンが行われ、2500万円以上の支援金を集めることに成功し、前述した通り、フルボイス化がなされたうえでNintendo Switchへの移植が決まった。
しかし、念願のSwitch版は当初、多数のバグを抱えたまま発売されており、製作者の鬼虫兵庫氏が声明を出すなどちょっとした騒ぎとなって悪い意味で注目を集めてしまった。現在、大きな不具合はパッチであらかた修正済み。
後半の一部とおまけシナリオは結構怖い。
現在続編が『遙かなる円形世界』というタイトルで開発中。
あらすじ
7月、アメリカ―――
急かすような夢から覚めたニューヨークで私立探偵を営む池田戦は、「この世界は現実ではない」という、奇妙な文字列を描いた空港の案内掲示板に一瞬困惑しつつ、成田からやって来た特殊な能力を持つ助手の出雲崎ねね子とともに、クライアントであるエイダ・ヒギンズの屋敷へ赴き、彼女の父が遺した「内臓に気をつけろ」などの言葉が記された遺書を発見する。
池田はエイダの「真実を確かめてほしい」という追加依頼により、その遺書の中にあった、シロナガス島という聞きなれない島へと赴く。
主な登場人物
- 池田戦 CV:大塚明夫[1]
- 切りそろえた口ひげと短髪が特徴的なニューヨークで私立探偵を営む男。意外といい体をしている。良くも悪くもニューヨークでは名前が売れすぎているため、当初は“太郎・ヒギンズ”という偽名を使うが、即行で身分を明かす。
- 出雲崎ねね子 CV:井口裕香
- とてつもなく髪が長いボクっ子。20以上の言語をネイティブレベルで喋れる、凄まじい記憶力を持つ天才だが、超絶コミュ障なため、宝の持ち腐れ感がある。また、人間観察に関してはさっぱり。ドジっ子で身体が弱いためなにかと手がかかる。腋は未処理。
- エイダ・ヒキンズ CV:大原さやか
- ファイヴ・タウンズという、数多くの資産家が移住した土地の屋敷に住む病弱なお嬢様。池田に父の素行調査を頼んでいた。今回の事件の依頼人。
- アキラ・エッジワース CV:石原夏織
- スコットランド人。 名門エッジワース家の若き令嬢。父とは犬猿の仲だが、その父の代理人として島を訪れる。 汚れたものがあると綺麗にしないと気が済まない性格。トイレに強いトラウマがある。
- ジゼル・リード CV:伊藤静
- アキラ・エッジワースの従者。 いまいち何系かわからない不思議な顔立ちをしている。
- リール・ベクスター CV:田中理恵
- 叔父の代理で来たワシントン郊外の病院に勤める女医。専門は内科医だが他に担当者がいないため、島では検死などを担当する。バスケットボール好き。
- アウロラ・ラヴィーリャ CV:茅野愛衣
- ワンピースに黒のストールという、肌寒そうな服装の少女。 かなり幼い感じで、少し「不思議ちゃん」が入っている。第六感レベルで勘が鋭い。自分以外の家族はすでに死去している天涯孤独の身。好きでもない青いリボンを身に付けている。
- ジョイコブ・ラトランド CV:東地宏樹
- 白スーツに身を包んだ、アル中のギャンブル好き。
- トマス・ハリンソン CV:石住昭彦
- 眼鏡をかけた肥満体の白人男性。ジェイコブとは旧知の仲。 そこそこ長期間島に滞在している。
- アレックス・ウェルナー CV:小林ゆう
- 紺のブレザーを着た代理人の少年。池田の悪評を知っているため、彼に対し敵意を抱く。幼少期はガキ大将気質だった。 実は女で本名はリリィ。
- アビゲイル・エリスン CV:小原好美
- 島にあるホテルで働く寡黙なメイド。愛称はアビー。
- ヴィンセント・スイフト CV:中田譲治
- ダン・レイモンドに仕える初老の執事。 池田曰く「かなり切れ者といった感じ」。
用語
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関連リンク
関連項目
脚注
- *ボイスドラマ版のみ