タニノムーティエとは、1969年産の日本の元競走馬・種牡馬である。
カントリー牧場狂気のスパルタ教育の最高傑作で、カントリー牧場の栄華に終わりをもたらした馬でもある。
主な勝ち鞍
1969年:阪神3歳ステークス、デイリー杯3歳ステークス
1970年:皐月賞(八大競走)、東京優駿(八大競走)、きさらぎ賞、弥生賞、スプリングステークス
父ムーティエ、母タニノチェリ、母の父ティエポロという血統。先輩のハローモアとは違って、こちらは血統も重要であり
半弟のタニノチカラは日本最強馬に推す者もいるほどの名馬である。もちろん、兄である彼も名馬と呼ぶにふさわしい馬である。
いや、確かに強さはあるがまともな範疇に収まってる弟より、狂気じみた領域に突入している彼のほうがある意味で凄まじい馬といえるかもしれない。
7月にデビューするとそこから休みなし。月2走も辞さないスパルタンぶり。やっぱりか。しかしそれにもめげずデイリー杯三歳ステークスや阪神三歳ステークスを勝つなど9戦して7勝。大差勝ち、レコード勝ちを含むなど内容も秀逸。
しかもだいたい最後方からの追い込み勝ちという無茶苦茶ぶりである。 とはいえ、厩舎は違うからか阪神三歳ステークス後は休みが与えられた。よかったな。
きさらぎ賞から戦線復帰し、将来へ向けて先行策を試しながら楽勝。その後は皐月賞・ダービーへ向けて東上し弥生賞へ向かうが
主戦騎手の安田伊佐夫曰く「久々のレースで入れ込んでたよ、ゲートで鼻ぶつけて鼻出血起こしたし、負けるかと思った」
…という有り様であった。ムーティエも大概タフなやつである。そして例によってスプリングステークスにも出走。
ここには関東のエースと謳われていた快速の貴公子アローエクスプレスがいたのだが3/4馬身退け勝利。皐月賞ではアタマ差まで迫られたが勝利。まずは一冠獲得である。ここまで13戦11勝。わけがわからないよ。
しかし次走NHK杯では関東の経験が少ない安田伊佐夫がゴール板を勘違いして緩めてしまう凡ミスをやらかしアローエクスプレスに敗戦。なにやってだ。
本番日本ダービーでは当時出走頭数が多かったがゆえに前に行かないと勝てないと言われていたがそれを完全無視して追い込み、一番人気になっていたアローエクスプレスが距離に泣くのを尻目に圧勝。二冠達成。ここまで15戦12勝。ダービー馬の最多勝記録を樹立した。
多分、この後も破られることはあるまい。フサイチコンコルドの最短キャリアと同じような記録として君臨し続けることうけ合いである。
この後は二冠馬に輝いたこともあり、夏休みを与えられた。まさかその夏休みが彼に悲劇をもたらそうとは…
秋は朝日チャレンジカップから復帰し、一番人気に推されたが全く伸びずに最下位に敗れる。怪我かと思ってしまうだろうが、菊花賞トライアルの京都杯には元気に出走してきた。が、6着完敗。衰えてしまったのだろうか…
実は、夏の放牧先で喉鳴りを患ってしまったのである。しかもかなり重度のものであり競走馬としてはもうおしまいレベルのものであった。
当時は外科手術も薬物治療も発達しておらず不治の病ということもあり、一時は引退すら検討されたほどであったという。
原因は雨の多い冷夏による高湿で喉を痛めたとか、放牧地に撒かれた石灰で痛めたとか諸説あるが定かではない。
秋になって惨敗続きだったのは、関係者も二冠馬なのに三冠に挑戦しないままというのはどうなのか、喉鳴りなら一か八かトライさせるべきということで、一縷の望みを託し復帰させたのだが、やっぱりダメだったために起きてしまった事象だったのである。
それでも諦めきれなかった陣営は菊花賞にも強行出走。4コーナーで一気に捲りをかけて京都競馬場も二冠馬が帰ってきた!?と騒然となったが
その後伸びず完敗。結局この秋限りで引退した。
わざわざ一項割いてるけど、この馬の名前血統表で見たことないよ?と思ったあなた、大正解。一項割くほどの成績は残せていない。
むしろ彼を大事にしすぎたカントリー牧場の経営が傾くくらいであった。彼が種牡馬入りした後のカントリー牧場は拡大方針を取っていったのだが、そのせいで放牧地がやせ衰えるわ、自家生産馬にこだわりすぎて血の閉塞を招くわと坂を転げ落ちるように衰えていき…とは言え、タニノスイセイなど重賞級も輩出していたのだが一時の栄華がウソのように転落。
タニノギムレットで再びダービーを取ったが、この馬が出るまでしばらく時間を要した。その原因の一部を担ってしまったのが、期待されていた二冠馬ムーティエの種牡馬失敗であった。
もし彼が成功していても結局血の閉塞で経営が傾いたであろうことは確実だとは思うが、原因の一翼を担うくらい気持ちよく失敗してしまったという
ずっとそばに置いているから愛着が湧いてしまい、取捨選択を誤ってしまうオーナーブリーダーゆえの悲劇と言える事例である。
ちなみにだが、カントリー牧場のダービー4勝(ハローモア、ムーティエ、ギムレット、ウオッカ)は、社台系列を除けば最多勝記録であった。
*ムーティエ 1958 栗毛 |
Sicambre 1948 黒鹿毛 |
Prince Bio | Prince Rose |
Biologie | |||
Sif | Rialto | ||
Suavita | |||
Ballynash 1946 鹿毛 |
Nasrullah | Nearco | |
Mumtaz Begum | |||
Ballywellbroke | Ballyferis | ||
The Beggar | |||
タニノチエリ 1963 栗毛 FNo.12-g |
*ティエポロ 1955 鹿毛 |
Blue Peter | Fairway |
Fancy Free | |||
Trevisana | Niccolo Dell'Arca | ||
Tofanella | |||
*シーマン 1951 栗毛 |
Able Seaman | Admiral's Walk | |
Charmeuse | |||
Vermah | Vermeer | ||
Marheke | |||
競走馬の4代血統表 |
掲示板
4 ななしのよっしん
2021/07/29(木) 00:01:26 ID: IZHLUkojnh
周囲が反対する中、屋根も無い雨曝しで放牧とか、馬のことパンピーよりわかってるはずなのに馬主とか調教師もたまにわけわからんことするよな。結局その放牧のあと喉鳴り発症したらしいし。
5 ななしのよっしん
2023/02/13(月) 22:13:10 ID: 89eKWmKIQy
>>4
現代と違って育成ノウハウ?なにそれ?おいしいの?な時代の
創業7年目のオーナーと開業4年目の調教師だから多少わね?
6 ななしのよっしん
2023/09/16(土) 23:53:39 ID: mQ33Z/Sxfc
調教師は雨ざらしにされてたムーティエを見てショックを受けてたんだよなあ
提供: メトロン姐さん親衛隊
提供: fake idols
提供: 瀬戸
提供: RAY
提供: ルラ
急上昇ワード改
最終更新:2025/04/03(木) 14:00
最終更新:2025/04/03(木) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。