「テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ~」とは、野原ひろしの言葉である。
「野原ひろし 昼メシの流儀」3巻、第24話「串かつの流儀」で発せられたひろしの言葉。
ひろしは出張で大阪に来ている。昨晩は普通の飲み屋だったので大阪らしい食べ物が食べたくなり、繁華街である新世界へ出向いた。そこは派手な看板が立ち並び、外国人観光客で賑わっている。しばらく歩くと串かつ屋が立ち並んでおり、夜の飲みだけでなくランチメニューもやっていた。ひろしは手頃な店に入り、串カツの食感とノンアルコールビールののど越しを堪能した。
…というストーリー。そのうち、「テーマパークに来たみたいだぜ」が登場するのは、賑わいでいる新世界の街の様子を見ながら、その活気に気分が高揚しつつ、おめあての大阪らしい昼食を探している場面である。
ちなみに、正確にはいきなり「テーマパークに来たみたいだぜ」と言ったわけではなく、この前のコマに「人もいっぱいでにぎやかだし」「外国人観光客もいたりして」「なんだかまるで…」というセリフがある。
しかし、肝心のひろしの表情はというと、口だけ笑っていて目が据わっており、とてもテーマパークを楽しんでいるという表情には見えない。悪い意味でどこか非日常的な雰囲気である。
この台詞と表情のギャップから、本家クレヨンしんちゃんの野原ひろしの声優、藤原啓治氏が演じる他作品の悪役・戦闘狂キャラ(通称:焼け野原ひろし)を連想する人が多かった。その結果、「戦場をテーマパークと称し戦闘を楽しむ戦闘狂」、「街中で嬉しそうにターゲットを探す殺し屋」のような雰囲気に受け取られてしまい、2019年1月下旬頃からTwitterなどでコラが量産されてしまった。コラ以外にも、例えば何かのイベントなどテンションの上がる場所に行ったときに、「テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ~」とツイートできることもあり、フレーズとしても流行していった。
他にも、別の話に登場する「ナポリタンにピラフ こりゃまた懐かしいな」というセリフもネタにされている。「ナポリタン」「ピラフ」を裏切り者のコードネームととらえ、それを暗殺しに来たという設定。詳しくは後述するが、実は「ナポリタンにピラフ」がネタにされ始めたのは「テーマパーク」よりも先である。
この漫画のコラ画像が流行るのはこれが最初ではない。2017年2月末ごろ、ふたば☆ちゃんねるやなんJ、ニコニコ動画などの影響から「自分を野原ひろしだと思いこんでいる一般人」などの通称ですでに一回インターネット上で流行している。しかし、その流行の中身はカツ丼から出る蒸気が鼻に吸い込まれていく画像や、「俺は野原ひろしだ 誰が何を言おうと野原ひろしなんだ」などの創作されたセリフが中心だった。「テーマパークに来たみたいだぜ」は、この時点では原作でも未登場であった。
2017年11月ごろにはふたば☆ちゃんねる(img)で先述した「ナポリタンにピラフ」のセリフが流行し、このときに「この漫画は野原ひろしになりすました暗殺者が主役のスピンオフ漫画である」というネタが生まれた。しかし、この時点でも「テーマパークに来たみたいだぜ」の書き込みは確認されていない。「テーマパークに来たみたいだぜ」が収録された3巻が発売されるのは同年12月だが、このセリフがネット上に投稿されて流行るまでには1年ほどのタイムラグがあった。
2018年11月以降、ふたば☆ちゃんねる(may・img)の複数のスレで「テーマパークに来たみたいだぜ」の画像が投稿されている[1]。また、Twitter上では2019年1月上旬から以下のような「テーマパークに来たみたいだぜ」に触れているツイートが複数見られる。これらの投稿から、1月下旬のブームが発生したと思われる。
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https://twitter.com/mattintinAC/status/1082546526855942144
上記の流行が作者も気に入ったのか、2023年3月に作者である塚原洋一氏による元ネタ再現が行われた。ツリーによるツイートで、実在する店舗名を入れないようにするため、看板には苦労したことが触れられている。
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https://twitter.com/yoichitsukahara/status/1638506172797026309
静画タグとしては「自分を野原ひろしだと思いこんでいる逸般人」「焼け野原ひろし」などが使われているが、多くの場合で他のタグと競合して上限の10個に達しており、必ずしもこれらのタグで検索できるわけではない。
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最終更新:2024/12/28(土) 09:00
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