パスカル(単位) 単語

パスカル

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パスカル(pascal)とは、国際単位系における圧力または応力の単位である。

概要

単位Pa。1メートルあたり1ニュートンの力が加わるような圧力・応力が1パスカルである。
圧力の場合、面1m²あたり1Nの力が加わることであり、応力の場合、断面1m²あたり1Nのせん断力が加わることをさす。

メートルニュートンもSI組立単位であるため、パスカルもSI組立単位である。圧力の単位はいくつがあるが、現在ではなるべくパスカルを使うように変更されている。

例えば、化学では気圧の単位atm(標準大気圧)を使うことが多かったが、現在Paを用いる。
学ではmb(ミリバール)が使われていたが、現在は補助単位を用いてhPa(ヘクトパスカル)が使われる。
タイヤ空気圧もkgf/cm²(キログラム重毎平ンチメートル)からkPa(キロパカル)への移行が進められており、2024年現在の車やバイクにが併記されている場合が多い。

名前の由来

名前の由来は、フランス哲学者ブレーズ・パスカルから。

なぜ哲学者の名前が圧力の単位になっているのか、そして高校数学を覚えていれば「パスカルってパスカル三角形の人でしょ? 数学者じゃないの?」と思うかもしれない。

しかし、パスカルの時代(17世紀)は、今で言う科学は「自然哲学」とよばれる哲学の一種であり、多くの哲学者にとっては研究の一つだった。そのためパスカル科学者・数学者としての顔も持ち、物理学の分野でも著名な成果を残している。その中に「パスカルの原理[1]」というばっちり圧力に関係する基本原理の発見があるのだ。

関連動画

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関連項目

脚注

  1. *密閉容器中の流体に圧力をかけると、その流体はすべての面に垂直に同じ大きさの圧力を伝える。自動車油圧ブレーキなどにも応用される重要な原理である。
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