プロジェクトD(PROJECT.D)とは、漫画作品「頭文字D」に登場する架空の走り屋チームである。
本編第二部のタイトルにもなっている、高橋涼介が結成した1年間限定の遠征専門の走り屋チーム。チームの母体は同じく涼介がリーダーを務める赤城レッドサンズ。実際にほとんどレッドサンズ出身のメンバーで構成されており、ここに藤原拓海らが加わる形となった群馬エリアの少数精鋭のチームとなっている。第一部でレッドサンズが群馬県内の走りのスポットを回って交流戦を繰り返していたのは、このチームのメンバーを選抜する目的もあった。
ドライバーは峠で生まれ育った"公道のスペシャリスト"であるダウンヒラー・藤原拓海と、モータースポーツの技術を峠に応用する"正統派"のヒルクライマー・高橋啓介のみで、バトルに使用するクルマも二人の愛車であるAE86 スプリンタートレノ(ハチロク)とFD3S RX-7(FD)の2台のみ[1][2]。基本的にチームはこの上りと下りのダブル・エースを最優先に動いている。
リーダーの涼介は関東を制覇して伝説の走り屋として名を残すという野望、そして群馬の峠から世界に羽ばたいていけるドライバーを育てるという「夢」をもっていた。この涼介の「夢」を実現するために作られたチームであり、期間を1年と限定したのは、医大生である涼介が大学を卒業して医師になるまでの残りの活動可能期間が1年だからである。
ドライバーの他にメカニックや雑務をこなすサポート部隊も帯同しており、チームのロゴが入った専用のサポートカー(ニッサン バネット バン)やコースの下見のために原付を用意するなど走り屋チームというよりはプロのレーシングチームに近い形態になっている。最初はサポートカー2台体制だったが、茨城・神奈川へ向かう頃にはパーツを載せきれないということで3台体制になった。前述の原付もこの頃に追加されている。[3]
活動内容や戦果を喧伝するためのホームページも作成しており、ここには挑発的な文章を載せているが、これは「敵地では憎まれ役でいい」「憎まれれば相手は全力で来てくれる」「そのほうが盛り上がる」と涼介がわざとそうさせている。そのためライバルが実際にプロジェクトDの面々に会うと、案外腰が低くフレンドリーなことに拍子抜けしたり感心したりする(パープルシャドウ戦など)。
バトル形式は原則としてダウンヒルとヒルクライムの1本ずつで、その後にハチロクとFDによるタイムアタックがおこなわれる。バトルのほうは上りと下りの複合コースになることもあり(拓海vs舘智幸、啓介vs星野好造)、タイムアタックは諸事情により中止になることも多く、神奈川遠征になってからはおこなわれなくなっていた。[4]
涼介はあくまで公道のレースであり、同じクルマ、同じ相手でなければ応じるというスタンスを採用しており、雨や霧などの悪天候はもちろんのこと、対戦相手の卑劣な妨害行為や脅迫があっても中止にはしない。また、対戦相手がプロレーサーを引っ張り出しても対戦に応じている。ただし、このときはホームページには相手のレース活動に支障が出ないよう配慮した書き方をしている。[5]
プロジェクトDの噂は瞬く間に広がり、有名になるにつれて「おっかけ」も登場するようになった。人が集まりすぎないようホームページで次の対戦場所の告知を具体的には書かなくなったり、ホームページのアドレスを不定期に変更したりしているのだが、「おっかけ」が作っているサイトのほうで場所を漏らしてしまうのであまり意味がないという始末。また、チューニングショップが名を上げるために懸賞金を出すとライバルチームを唆したり、ニセ者が現れたりと弊害も生まれていた(拓海はおかげで彼女をゲットできたけどね)。
プロジェクトDは様々な強敵を相手にしながらも最終戦までを全戦全勝のまま活動を終了、文字通り伝説のチームとなる。なお、作品のタイトルにもなっている「D」の頭文字の意味は最終回において涼介の口から「DREAM(夢)」であることが明かされている。
頭文字Dの続編にあたるMFゴーストで開催されているMFGは「プロジェクトDの進化形」であり「公道最速理論の解答編」であると涼介の口から語られている。
※原作で詳細に描写されたバトルのみ記載、実際はこれら以外にも多数のバトルを各所で行っている。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2025/04/24(木) 22:00
最終更新:2025/04/24(木) 22:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。