愛とは、ためらわないことである。悔やまないことでもあるが、こちらはあまり知られていない。
概要
遥か昔、と或る麗しい女性がこんな言葉を人々に残した。『これも・あれも・きっと・たぶん…』と。
それは人類に課せられた永遠のテーマ。遠くの星から来た男が勇気と一緒に教えてくれる。戦国武将の兜に燦然と輝いていたり、メカニカルタウンでは憎悪と一緒に渦巻いていたりする。
それゆえ時に明日を見失ったり、言葉の重みに振り回されるもととなる事も多いが、腹黒い大人となって、臆面も無く口に出したりはしたくないものでもある。
以下の動画を見ることで、その壮大なテーマの一端を知る事が出来るだろう。
関連動画
愛・・・
愛の告白
愛と恋の違いについて
人名としての愛
女性の名前によく用いられる。読みはあい、めぐみ、まななど。
実在の人物
架空の人物
漢字として
- 意味
- 恋愛、愛情、好き、慈しむ、憐れむ、親しむ、愛好する、惜しむ、という意味がある。
- また、(僾と通じて)ぼんやりとした、(薆と通じて)隠れる、という意味がある。
- 〔説文解字〕には異体字である㤅と愛が分かれて載っていて、愛は〔説文・巻五〕に「行く皃なり」とあり、㤅は〔説文・巻十〕に「惠むなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕では㤅と愛を分けていて、㤅は旡声の形声、愛は㤅声の形声としている。ただ愛と㤅とは繁簡の関係にある異体字と解釈することが多い。
- 〔六書故〕に引く〔唐本説文〕は旡+心+夊の会意とする。白川静は⿱旡/夊+心の会意とし、振り返る意味の旡/夊(アイ)に心を足して後顧の情を表すとする。
- 音訓
- 音読みは、アイ(漢音、呉音)、エ(慣用音)、訓読みは、いつくしむ、いとしい、おしむ、したしむ、かなしい、めでる。
- 名のりに、あき・さね・ちか・ちかし・つね・なり・なる・のり・ひで・やす・よし・よしみ・より・まな・めぐみ・めぐむ、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 愛を声符とする漢字には、僾、噯、薆、曖、𥴨、靉などがある。
- 簡体字は爱。
- 語彙
- 愛液・愛縁・愛煙・愛悪・愛玩・愛嬌・愛犬・愛顧・愛護・愛好・愛幸・愛国・愛妻・愛日・愛車・愛称・愛妾・愛唱・愛情・愛人・愛惜・愛染・愛想・愛憎・愛着・愛鳥・愛聴・愛寵・愛読・愛馬・愛猫・愛撫・愛別離苦・愛慕・愛民・愛用・愛慾・愛憐
- 参考
- 2005年の今年の漢字に選ばれた。
異体字
- 㤅は、〔説文〕などにある異体字。
- 𢙴は、愛の〔説文〕の本字。
- 𢖻は、〔集韻〕にある𢙴の古文。
- 𤔤は、〔字彙補〕にある古文。
- 𤔠は、〔字彙補〕にある異体字。〔漢婁先生碑〕に見えるという。
- 𢟪は、〔説文〕にある㤅の古文。ただ〔玉篇〕ではキと読み(許氣切)、墍と通じるとあり、別の字ともされる。
- 𢛭は、〔集韻〕にある古文。
- 𢜤は、〔字彙補〕にある異体字。
書として
- 筆順
- 書体
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篆書 |
隷書(西狭頌) |
楷書(欧陽通) |
草書(藤原行成) |
- 平仮名
- 崩したものを「あ」の仮名として使うことがある。「あ」の変体仮名。
関連項目
[英]love(ラブ) - [独]Liebe - [仏]amour - [伊]amore - [西]amor - [露]Любовь - [亜]حبّ