辻彩とは (ツジアヤとは) [単語記事]

辻彩（つじあや）とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場するキャラクターである。

愛に出会う概要をいたします

杜王町のエステティックサロン「シンデレラ」を経営している女性エステティシャン。後髪をまとめたオールバック風の髪型が特徴で、普段はおっとりとした態度と気怠そうな口調で喋る。

童話「シンデレラ」で主人公シンデレラを成功に導いた“魔法使い”に憧れてこの世界に飛び込んだとしており、世界中のエステコンクールでも数多の賞を受賞している実力派で、それでいて単純な利益や名声よりも「（その人が）愛に出会うメイクをする」「人に幸せを与える魔法使いになりたかった」という自分の仕事に対して強い誇りと拘りを持っている（この辺は同じ職人系のスタンド使いである露伴やトニオと共通すると言える）。

広瀬康一を振り向かせたい山岸由花子の依頼を受けて彼女にスタンド能力「シンデレラ」でより他人を惹きつける人相を移植、それにより康一はこの時はなんとなくだが由花子に惹かれるようになる。当初は一日30分だけという条件だったが、味を占めた彼女に押し切られる形で彼女の全身を作り変えるスタンド施術を行い、その結果不思議な巡り合わせの末に由花子と康一の関係はさらに大きく進展する。

しかし、由花子が自分の言いつけを守らなかった事で顔の維持ができなくなり、その事を棚に上げて早く元に戻せと詰め寄ってきた彼女に対して彩は既に元の体の情報は失われていると冷淡に突き放すが、そこに彼女を追ってきた康一が現れ、二人の関係に興味を持った彩は今度は無数の彼女の目元パーツを召喚し、どれが元の自分のものかを当てられたら元の体を返すと約束する（実はこの時召喚したパーツには一切彼女のものは含まれていなかった）。戸惑う由花子だったが、彼女はならば康一に自分の目を選んでもらうとし、それを了承した康一はもし自分が間違えてしまった時には自分の目を潰して欲しいと彩に頼み込み、その上で由花子の目を選ぼうとする。彩はそんな彼の男気に免じてスタンド効果を解き、彼女の顔と身体を元に戻した。

しかし、町で仗助達と吉良吉影の追跡劇が起こった際、かねてより彼女の存在と能力を知っていた吉良の乱入を受け、彼が連れてきた川尻浩作の顔を吉良自身に移植するよう強要された挙句、用済みになると彼の手で爆殺されてしまうという敢えない最期を迎えてしまった。

尚、彼女が初登場する｢山岸由花子はシンデレラに憧れる」は原作では｢吉良吉影は静かに暮らしたい｣の後の話になっているが､アニメでは｢静かに暮らしたい｣より先の話になっている。その影響もあってか原作では参加していなかった重ちーが吉良吉影に殺害された後のオーソンの前でのスタンド使い達の集会にアニメだと彼女も顔を出している。ちなみに殺人鬼の話を聞かされた際、彼女は｢うちに来るとは思えないけど…｣と発言している（見事なまでのフラグである）。

スタンド

シンデレラ: 頭頂部が鳥籠型になった女性的なシルエットを持つロボットのような姿のスタンド。
その対象とした人間の“肉体のイメージを変換する”という能力を持ち、人間の目元などのパーツを具現化し、それをモンタージュ写真の要領で対象に埋め込む事でそのパーツに含まれた運勢を対象に付与する事ができる。
さらに顔だけなく手相や体格といった全てのパーツに手を加える事により対象そのものの運勢や雰囲気さえ完全に変化、固定化させられる。だが、その効果の維持には特定の条件（由花子には30分毎に彩が持たせた口紅を塗り直すという誓約が課せられた）が必要とされており、それを怠ると顔どころかやがては全身が崩れて行ってしまい、最終的には以前よりも醜い身体になってしまうという酷いペナルティを負う事になる。
一度施術を行った人間の部位の情報は完全に記憶しており、任意にその部位を呼び出す事も可能。
また、そういった運勢の制御だけでなく単純な顔の移植だけといった整形能力を併せ持っていると思われる。
なお、このスタンドの発現理由については語られておらず、露伴と同様矢に射られて覚醒したものなのか、トニオのように仕事の中で自然と身に付いたものなのかは不明。