麻雀とは、4人用のテーブルゲームであり、ゲーム理論では“四人有限不確定不完全情報零和ゲーム”に分類される。
日本ではギャンブル、大衆娯楽として広く親しまれている。
34種類136枚の牌を使用するのが一般で、その他、各自の点数を表示する点棒、およびサイコロ等を用いる。
また、三人麻雀の愛好者も多く、この場合は牌の数やルールも四人麻雀の場合とは異なる。
概要
麻雀のルールについての詳しい解説は「麻雀のルール」を参照。
歴史的にはギャンブルの手段、というよりもギャンブルそのものであり、現代でも巷の雀荘では当局に黙認される程度の金額を賭けた麻雀は行われている。ただし、最近は現金をチップやカードに換金し遊戯させる店は管理賭博に当たると指摘されている。また、深夜営業を行う店も多いが、これは風営法違反であり、こちらの取締りはより厳しい。
ギャンブルとしては非常にゲーム性が高いものであるため、一昔前はファミコンなどの家庭用ゲーム機で麻雀ソフトが発売されると爆発的なヒットを誇った。近年ではオンラインゲームサービスやゲームセンターで、お金を賭けることなく誰でもゲームとしての麻雀を楽しめるようになっている。
麻雀ゲームの爆発的な普及により、実際の牌を使う麻雀は「リアル麻雀」などと区別して呼ばれることもある。
近年では認知症予防のための脳のトレーニングにも効果があると期待されており、賭けない・飲まない・吸わないことを徹底した「健康麻雀」が提唱されている。
ニコニコ動画では録画、生放送のどちらでも麻雀ゲームのプレイ動画だけではなく、プロ団体によるリアル麻雀の動画も存在する。ただし麻雀は運要素や非公開情報を含むことから、プレイヤーの腕前やゲーム中の選択の良し悪しを評価することが非常に難しいため、視聴者のセオリーに反する選択肢を選ぶプレイヤーはそれだけで下手(ぬるい、タコ)に見えることが多い。
そのため麻雀動画にはいわゆる『名人様』が湧きやすい。
現代の麻雀論
麻雀の考え方は大きくデジタル派とアナログ派に分けられ、主に戦術論において対比される。
デジタルとは「ツキ」「流れ」といった抽象的な要因を排除した考え方であり、1990年天野晴夫が「リーチ麻雀論改革派」においてこれを提唱したことで広まったとされる。「デジタル」の言葉が定着したのはその後の長村大の登場からといわれ、旧来の「ツキ」「流れ」を考慮する考え方をデジタルの対極と捉え、「オカルト」または「アナログ」と呼んだ。
現在、麻雀界を支配しているのはアナログである。これは戦後麻雀ブームを築いた阿佐田哲也、小島武夫、桜井章一らの麻雀観が「運」「流れ」に基づくものであり、これに多くの麻雀ファンが魅了され、続くプロの戦術書などもこの考えを踏襲しているためとされている。金子正輝、飯田正人ら有名プロの多くがアナログ派である。
一方でデジタル派もその登場以降着実に人口を伸ばし、長村大、小林剛ら、いわゆる「スーパーデジタル」雀士が現れるなど、若手プロを中心にデジタル派雀士も多い。また、2004年にはとつげき東北が「科学する麻雀」において、独自の数理的・統計的な分析により抽象的な要因を否定した。ただし、統計による手法はあくまで結果論の集合体であることには注意が必要である。
プロ雀士
プロ雀士とは一定の団体に所属し、昇格戦やタイトル戦を通して実力を磨く雀士。競技としての麻雀の地位向上や、競技人口の拡大のための活動も行っている。人気者や高段位者になると、有名プロとしてテレビ対局に出演したり、いわゆる戦術書のような書籍を出版するなどメディアへの露出も多くなる。
しかしほとんどのプロはプロ活動のみで生計を立てることは難しく、通常は麻雀荘の店員(メンバー)として働いている。特に男性の場合、人気や知名度がない限りはプロ資格のみで好待遇を受けることは望めない。なお、メディア露出やイベント招集の多い女性プロは同年代のOLの2倍の年収になるといわれている。
プロの対局においては、ギャンブル性を含む麻雀の特性上、必ずしも実力者が勝利するとは限らない(片山まさゆきによれば、技術2割、運8割と答えており、逆にその運が悪いときにどのように守るかがトッププロとの差だと答えている)。トーナメント戦のような短期的な戦いでは、麻雀歴50年のベテランプロが麻雀歴1年の素人に敗れるというような事態も珍しくなく、他の業界の「プロ」と比べ敷居が低いと認識されてしまう事がある。ニコニコ動画においても「麻雀プロ(笑)」のように嘲笑的なコメントが流れる場合がある。
なお、ルールを一元化できない問題を持っているため、現在プロ麻雀組織は10以上あり、めぼしいものに7団体ある。最も加入者数が多い「日本プロ麻雀連盟」(通称、”連盟”)、名門として知られる「最高位戦日本プロ麻雀協会」(通称、“最高位戦“)、最高位戦から枝分かれして誕生した「日本プロ麻雀協会」(通称、“協会”)、「麻将連合-μ-」(通称、”連合”)と連盟から枝分かれした「RMU」(Real Mahjong Unit)、その他「日本麻雀101競技連盟」(通称、”101(いちまるいち)”)と「日本プロ麻雀棋士会」(通称、”棋士会”)が比較的大きな団体である。
また、上述のプロ雀士の収入安定とプロ競技麻雀の普及、そしてトップ雀士による競技プロ麻雀のハイレベル化を目指したのが、これらの団体の垣根を超えたプロリーグ戦「Mリーグ」であり、2018年より始まった。2024年現在、親会社はIT系2社、広告系2社、放送系2社、アミューズメント系2社、出版系1社の9チーム存在する。なお、Mリーグのドラフト会議で指名が可能なのは上記団体のうち連盟、最高位戦、協会、連合、RMUの5団体に所属する麻雀プロのみである。
以下、主な人気雀士を紹介する。Mリーグ所属雀士はそのチーム名を右側に記載。
日本プロ麻雀連盟
1981年設立。麻雀プロ団体としては最も加盟者が多いプロ団体。特に女性雀士は群を抜いて多く、そのレベルの高さで知られる。
- 小島武夫(こじまたけお)
- 日本プロ麻雀連盟初代会長にして、元最高顧問。2018年逝去。
ミスター麻雀と称され近代麻雀の礎を築いた一人で、その老練な打ち筋からは本人の公言する「魅せる麻雀」の信念がうかがえる。しかし晩年にはネット麻雀の普及に伴い、牌効率を重視する打ち手やネット麻雀のライトユーザーが増え、ニコニコ動画でも「古い」と一蹴されてしまう事も多かった。それでも人気や知名度はダントツであり、故にこれほどの高齢で、同年代でも現役が灘麻太郎氏(前会長)か相談役の畑正憲氏(ムツゴロウさん)ぐらいで(※二人とも小島氏よりも±1歳)、安藤満などの後輩にも多く先立たれているにもかかわらず現役最前線に立たされていたともいえる。
高齢のためか解説席での話が若干聞き取りにくく、その様子を「おじいちゃん」や「ふがふが」と表現したコメントが寄せられる事が多い。
- 灘麻太郎(なだあさたろう)
- 日本プロ麻雀連盟第2代会長。現在は名誉会長。
1976年に創設された第1回最高位戦の順位率部門で優勝。1981年の連盟創設メンバーとして加わり、以後王位戦4連覇、2度の十段位勝利など40年以上第一線で活躍。速攻派の元祖ともいうべき人物であり、その鋭さから「カミソリ灘」の異名を取る。同時期に活躍した手役派の小島武夫とは対照的な打ち筋で長くしのぎを削った。歌手の顔も持っており、何度かCDも発売している。
- 森山茂和(もりやましげかず)
- 日本プロ麻雀連盟第三代会長。その風貌やしぐさ、歯に衣着せぬ辛口なコメントからニコニコ動画では(2ちゃんねるでも)「893」と表現される。
- 打牌(不要な牌を1枚切る行為)のしぐさの緩急が激しく、勝負どころでは通称「アトミックリーチ」といわれる特有の打牌を見せる。しかし、打ち筋の内容については非常に丁寧で、いわゆる「何切る問題」を迫られる場面ではミスが少ない。人気ゲーム『麻雀格闘倶楽部』の監修を務めるなど、麻雀の普及活動にも尽力している。その一方で…おっと誰かが来たようだ。
- 萩原聖人(はぎわらまさと):TEAM RAIDEN
- 厳密にはプロ雀士ではなく俳優および声優。…だったが2018年7月、日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士となり、Mリーグにも指名されるまでに。
MONDO21(現・MONDO TV)においてプロ雀士と対等に卓を囲む芸能界随一の麻雀狂であり、プロアマ問わずその実力には定評がある。特にオーラスの親番での粘りには目を見張るものがあり、それによって生まれたドラマ的な展開も少なくない。麻雀に対する姿勢もストイックで、他人の見せ牌に関する対応や甘い打牌には苦言を呈す事もある。また、麻雀アニメ『アカギ』では主人公・赤木しげるの声優を務めていることでニコニコ動画でも人気が高く、彼が何かしらの偉業を達成すると「リアルアカギ」と呼ばれるほど。しかしその一方で、当人の物怖じしない性格や憎まれ口を叩く様子がニコニコ動画ユーザーの反感を買う事もある。
- 瀬戸熊直樹(せとくまなおき):TEAM RAIDEN
- 誰もが認める連盟のスーパーエース。十段位三連覇、鳳凰位3期などその強さは他を寄せ付けないほど。勢いで押すタイプだが、攻めの強さだけでなく鉄壁の守備でも知られ、振り込まない雀士として知られる。一度はまると鬼のような連荘を見せることが度々あり、その時間帯はクマクマタイム(KKT)と呼ばれる。「卓上の暴君」などという通り名もあるものの、もともとサラリーマン経験者であることから礼儀も正しく、スリアロ勢にもファンが多い。スポーツ万能であり、高校までは野球漬けで、前田智徳と対戦したこともあり、剣道でも岡山県大会優勝の経歴を持つ。恐妻家としても知られ、トップ雀士でありながらお小遣い制。
- 2021年・2022年にかけて史上2人目となる最強戦連覇を達成した。
- 佐々木寿人(ささきひさと):KONAMI麻雀格闘倶楽部
- 瀬戸熊、滝沢と並ぶ連盟屈指のイケメンエース。愛称はヒサトで、Mリーグでも背ネームは「HISATO」である。アマ時代の「フリーで1000万貯めた男」は当時近代麻雀を読んでいた勢は目にしたことはあるだろう。プロ入り後も鳳凰位3期、モンド杯優勝4回など破竹の勢いでタイトルを積み重ねている。雀風は至って攻撃的で「攻めダルマ」の異名を持つ。一方で攻め時でないと見るやあっさりベタ降りしていくメリハリの効いた守備力も持ち合わせている。闘牌中はひたすら寡黙なことで知られ、「寡黙なリーチファイター」とも称される。打牌や点数申告が非常に速いのも特徴。前記のものに加え「魔王」「千年に一人の手役派」「混一色コンサルタント」「歩くトーナメント」など二つ名が非常に多い。妻は同じく連盟所属のプロ雀士である手塚紗掬。
- Mリーグでは初年度にKONAMI麻雀格闘倶楽部から1位指名を受ける。2020シーズンにはMVPを獲得しており、2023年までのレギュラーシーズン通算獲得ポイントは多井に次ぐ2位。
- 滝沢和典(たきざわかずのり):EX風林火山→KONAMI麻雀格闘倶楽部
- 連盟のタッキーとも呼ばれたイケメン雀士。実力も確かであり、王位2期などのタイトルを持つ。三色などきれいな手を好み、鈴木たろうが「教科書」と名付けるほど、とにかくセオリーを重視した雀風。静かなツモ上がりなど所作の美しさに定評がある。対照的な打ち筋の佐々木寿人は友人にしてライバルであり、「タキヒサコンビ」として知られる。愛称は「麻雀バガボンド」など。
- Mリーグでは2018~2020の3年間はEX風林火山に所属したが2020のシーズンオフに自ら退団し、再度のドラフト指名を経て2021年シーズンよりKONAMI麻雀格闘倶楽部に移籍。Mリーグ初の移籍選手となり、タキヒサが同チームにそろい踏みとなった。
- 白鳥翔(しらとりしょう):渋谷ABEMAS
- ド派手な髪型で有名な雀士。実力も折り紙付きで、麻雀マスターズ2期、發王位1期などのタイトルを持つ。多彩な戦術を駆使するスタイルから「麻雀ハイブリッド」の二つ名を持つ。基本的には守備派ながら、供託棒が出ている時には積極的に上がりを狙うことから「供託泥棒」とも呼ばれるが本人は気に入っていない模様。
- ABEMASのチームメイトである松本吉弘と親交が深く、SNSには毎日のようにツーショットが上がり「ショーマツコンビ」として人気を博している。一時期同団体の岡田紗佳と交際していたが後に破局しており、その後も時々こすられている。高校時代からパニック障害を患っている。
- 日吉辰哉 (ひよしたつや)
- 麻雀界の古舘伊知郎と言われる語彙力と、とにかくやかましい熱血実況に定評のある男。
一応断っておくが彼は一般のアナウンサーではなく、れっきとしたプロ雀士である。
高い手を選手が張ると目に見えてテンションが上がっていき、役満を張った時の興奮っぷりはすごい。それだけ視聴者目線で語れる男であり、テンション上がった時の噛みっぷりも半端ない。
- Mリーグで2019年シーズンから公式実況を務める。
- 二階堂亜樹(にかいどうあき):EX風林火山
- 史上初の姉妹雀士となった「るみあき姉妹」の妹で、また美人雀士として多くのメディアにも登場した。その強さも男性雀士顔負けであり、女流雀士希望者増加のきっかけとなったカリスマでもある。雀風はバランス派だがやや守備的。キャッチコピーは「卓上の舞姫」。
- Mリーグ・EX風林火山に初年度より所属。2021シーズンより姉の瑠美もEX風林火山に加入し、二階堂姉妹が同チームにそろい踏みに。
- 二階堂瑠美(にかいどうるみ):EX風林火山
- 二階堂亜樹の姉。1歳年上だが麻雀プロとしては妹の1期後輩にあたる。実績は妹と同格かそれ以上で、最強位や麻雀グランプリMAXを獲得した初の女性雀士。「天衣無縫」の名の通り自由な打ち筋で知られ、牌効率すら度外視するほど極端な手役派。特に三色には強い執着心を見せる。対局中に目まぐるしく変わる表情も魅力であり、EX風林火山の公式グッズとして対局中の瑠美の変顔が大量にプリントされたTシャツが作られたことも。
2021シーズンよりEX風林火山に加入し、妹の亜樹と共闘することとなった。
- 和久津晶(わくつあきら)
- とにかく引きの強さと攻めっ気の強さで知られ、そのお水のお姉さんのような風貌から「アマゾネス」の異名をとる女性雀士。2015年に連盟では浦田和子以来、史上2人目のA1級女性雀士となる偉業を達成した。また、男女混合戦のG1優勝まであと一歩まで漕ぎ着けたこともあった。幼少期は貧困に耐えながら難病の母を支え、プロ入り後も母の逝去がきっかけでうつ病を患い長期休養するなどかなりの苦労人。
- Mリーグでは2019・2020の2年間、セガサミーフェニックスに所属した。
- 魚谷侑未(うおたにゆうみ):セガサミーフェニックス
- ゆーみんの愛称を持つ元アイドル雀士。しかし、女性プロでは珍しくデジタル戦術を駆使し、日本オープン制覇や女流戦で数多くの優勝歴を持つなど連盟屈指の女流強豪雀士でもある。そのスローモーな見かけに反し「最速マーメイド」というあだ名もあり、鳴き仕掛けを多用する。2019シーズンには1週間で二度の役満を上がるなど大爆発しシーズンMVPを獲得した。
- ちなみに麻雀プロを志す前は競馬騎手を目指していた。
- 黒沢咲(くろさわさき):TEAM RAIDEN
- 浦田、和久津に次ぐA1昇格を果たした女性雀士。かつては魚谷らとともにアイドル雀士として知られた。極端な高打点指向の面前派であり、副露率はMリーガーの中でも最も低く、1鳴きしただけで場が凍り付くほど。
かつてはOLとの二足草鞋であったが、現在は麻雀プロ一本に絞っている。また絵心があり、絵付け教室の講師もしている。実家はかなりの資産家で、「セレブ」と呼ばれることも多い。なお、黒沢咲は芸名であり、麻雀漫画の『咲』と名前が被ったのは単に偶然の一致らしい。
- Mリーグでは2019シーズン終盤に内川幸太郎からあがった四暗刻単騎待ちが非常に有名。また2022/23シーズンにはMリーグ記録を更新する112,700点の大スコアを叩き出し最高スコア賞を受賞した。
- 高宮まり(たかみやまり):KONAMI麻雀格闘倶楽部
- 連盟きってのアイドル雀士。20歳を過ぎた頃に麻雀を始め、わずか1年あまりでプロ入り。2年目の2013年に初出場した女流モンド杯で猛攻撃を決め初タイトルを勝ち取った剛腕の持ち主。雀風は超攻撃重視で「レディ・ベルセルク」の異名を取るが、近年はややバランスに変化がみられる。連盟が毎年制作している女流雀士カレンダーの撮影をきっかけにグラビアアイドルとしても活動を開始。152cmの低身長ながらB83-W59-H85というトランジスタグラマーなスタイルを活かし、毎年のようにイメージDVDを発売するなどこちらでも人気を博している。
穏やかでのんびりした性格であり、先述のグラビア活動も、先輩の宮内こずえに水着撮影を持ちかけられ特に拒否することもなく乗ったのがきっかけとのこと。二階堂瑠美・亜樹姉妹や和久津晶と親交が深い。
- 岡田紗佳(おかださやか):KADOKAWAサクラナイツ
- グラビアアイドル、ファッションモデルとしても活躍する若手女流雀士。青山学院大卒業後の2017年にプロ入り。2019年にMリーグに新規参入したKADOKAWAサクラナイツから指名されMリーガーとなる。雀士としてはやや守備型で堅実な打ち筋だが、われめDEポンの九蓮宝燈や最強戦2022Mリーグスペシャルマッチの国士無双十三面待ちなど大舞台でド派手な上がりを決めることも。愛称は「おかぴー」、異名は「完全武装アフロディーテ」。
- 日本と中国のハーフであり、幼少期には上海で生活した時期もあるため中国語が堪能。麻雀を覚えたのも同時期。身長170cm、B85-W58-H83という抜群のスタイルから「役満ボディ」と称される。なお「顔は5200」と自己申告。同団体で同様にグラビアアイドルとしても活躍する高宮まりと「牌×牌」なるグラビアユニットを結成している。オタクを公言しており、ラブライブ!、ポケモン、モンハン、ウマ娘など守備範囲は広い。
- 伊達朱里紗(だてありさ):KONAMI麻雀格闘倶楽部
- ニコニコではおそらく声優としての認知度のほうが高い女性雀士。プロになったのは2019年とMリーグ全出場者でも若い部類だが、30歳未満限定の連盟女流戦である桜蕾戦の第1回を優勝した実力者。2021年にKONAMI麻雀格闘倶楽部に入団、ルーキーイヤーの2021/22シーズンに当時のMリーグ史上最高得点となる105,500点を達成しレギュラーシーズン最高得点賞を獲得。個人成績もチームメイトの滝沢に次ぐ第4位で終えた。さらに2022/23シーズンにはチーム最終戦まで4人がもつれる大激戦を制しシーズンMVPを獲得した。さらにさらに2023/2024シーズンには4着回避賞を受賞したことで、Mリーグ個人タイトル制覇一番乗りを果たす。土田浩翔には「四半世紀に一人の逸材」と称賛されている。異名は「朱きヴァルキュリア」で、近年はその強さから「鬼姫」と呼ばれることも。なおプロ入り当初は「夢見るセイレーン」というキャッチコピーだった。
- ちなみに、伊達が麻雀を知るきっかけになったのが高校時代に見たアニメ「咲-saki」-であり、声優として初めてオーディションに受かったのも同作品の上重漫役である。
- 鈴木大介:BEAST Japanext
- 将棋界が誇る雀士。プロの将棋棋士としても現役九段で、A級経験、竜王戦1組経験、NHK杯など一般棋戦優勝経験を持つ実力者であるが、本人曰く趣味の麻雀でも、実際は奨励会時代に雀鬼会に入会経験がある(藤田晋ともそのときに対面しているらしい)など玄人はだしの実力を持った経験者であり、とうとう2019年の麻雀最強戦で将棋界初の麻雀タイトル、最強位を手に入れた。そして最強位となってからは将棋の調子も戻しているという。なお、将棋界には今までも丸田祐三九段、勝浦修九段など数多くの麻雀愛好家がおり、現在では同氏のほか先崎学九段、阿久津主税八段などが麻雀番組や大会予選に顔を出すことがあったが、タイトルに届いたのは同氏だけなので、いかにこれが偉業かわかるだろう。なお、鈴木の弁によれば、自分の配牌や捨て牌は全局記憶していたという(大山や森けい二、丸田なども同じ人外エピソードがあった)。
2023年に連盟に入会、同年新たに設立されたMリーグチームBEAST Japanextに3巡目指名を受け加入した。
最高位戦日本プロ麻雀協会
1976年に竹書房が主催して始まったタイトル戦「麻雀最高位戦」に端を発する団体で、5大プロ団体では最も古い。連盟、協会、連合も最高位戦からの枝分かれである。他の主な雀士に新津潔、新井啓文、坂本大志、茅森早香、西嶋千春、日向藍子、竹内元太などがいる。
- 金子正輝(かねこまさてる)
- 通称「ぬこ」。その由来は苗字の「かねこ」が「ねこ」、更に「ぬこ」と変化したものである。相手の手牌や残りのツモ山を予測し、点棒状況や自分の調子に至るあらゆる要素を考慮して、その局面で何を切るのがベストであるのかを追及する「牌流定石」というスタイルを持つ。打牌選択には非常に気を遣っており、若い頃は集中しすぎて気分が悪くなった事もあるという。そうした雀風のためか長考がしばしば見られ、ニコニコ動画上では「顔芸」「静止画」というような表現で対局内の名物となっている。
- 2020年に大動脈解離を発症したのをきっかけに施設入所を余儀なくされており、以後タイトル戦等には出場していないがネット麻雀では対局に復帰している。
- 土田浩翔(つちだこうしょう)
- 連盟、RMUを経て最高位戦に所属。麻雀の常識を根底から覆し、自らの理論体系を貫く打ち手。その奇想天外な打ち筋は、視聴者はもとより解説者をも悩ませる事がある。特に七対子という特殊役を作る場合にその理論は展開され、一見理解できぬような打牌においても、本人からすると「システムに則っているデジタルな打ち方」と主張する。ニコニコ動画では「つっちー」の愛称で親しまれる。異名に「トイツ王子」などがあるが、一方で「一番好きな手役はタンヤオ平和三色」と暴露したことも。
ユーモアに富んだ語り口でも知られ、Mリーグでは公式解説者として活動している。
- 朝倉康心(あさくらこうしん)
- 本名より天鳳のハンドルネーム、ASAPINという名の方が通っているだろう。天鳳位通算2期という、アマチュアでは前人未到の偉業を達成、サブアカウントでも天鳳位を達成するなど、アマチュア麻雀界最強の一人と目されていた。2018年より晴れて同団体に加入して正式にプロ雀士となり、本名で活動するようになった。根っからのデジタル派で鳴きを多用する傾向にある。アミバのコスプレで対局するなど突飛な行動に出ることもあるが、他方でネガティブな面があり、自身のミスからずるずると崩れていくこともままある。
- 2018シーズンから2021シーズンまでMリーグ・U-NEXT Piratesに所属した。
- 近藤誠一(こんどうせいいち):セガサミーフェニックス(監督)
- 元はサラリーマン、そして学習塾経営経験もあるが、麻雀愛の強さで、プロ試験を受け合格した経歴を持つ。40代後半からめきめきと強くなり、最高位通算4期獲得など同団体で現役最強とも目される遅咲きのスーパースター。「大きく打って、大きく勝つ」という自著のタイトル通りの打点重視で重厚な雀風であり、時に効率を度外視した打牌から特大の上がりを決める感覚重視の麻雀。気合いの乗ったときはツモ時に「カッ!」という声が出る。左利きであり、2022年シーズンまではMリーグ唯一の左打ちであった。
- 普段はビールと温泉を愛する朗らかで気のいいおっちゃん。現在に至るまで独身だが、チームメイトが全員女性なのもあってフェニックスではパパを自称する。Twitterには2歳から近藤を熱烈に応援する「りんごちゃん」という少女(RMU所属の女流雀士・杉本史織の息女)もいる。
初年度からMリーグ・セガサミーフェニックスに所属したが、体調不安などを理由に2022シーズンをもってMリーグ選手を勇退。チームの熱い要請に応え2023シーズンからフェニックスの監督に就任した。
- 村上淳(むらかみじゅん)
- 「ずんたん」の愛称を持つお髭がチャーミングな人気雀士。最高位3期の実力者でもある。かつて鈴木たろう、小林剛とともにオカルトバスターズを結成したデジタル派。「リーチ超人」の異名を取るがどちらかといえば守備派で、小林剛曰く「ずっと守っててたまにリーチって言うだけの人」。
- 彼の代名詞と言えば大きな発声。相手に点棒を出すときの声もはっきりしており、他家間の上がりであっても確認後の発生は欠かさない。リーチの発声はひときわ大きく、勢いのあまり「リッチ」と聞こえるとしてコメントが埋め尽くされる。
初年度から2022/23シーズンまでMリーグ・赤坂ドリブンズ所属。
- 石橋伸洋(いしばしのぶひろ)
- 彗星の如く現れた若き「神童」。あだ名はバッシー。2011年には最高位と發王の2冠を達成している。デジタル派雀士であり効率やデータを重視するが、一方で時折セオリーから外れた独特な打ち回しを見せ相手の読みを攪乱するプレイスタイル。鈴木たろうの提唱する「黒いデジタル」を信奉しており、Mリーグの指名ドラフトにおいては奇しくもたろうの外れ3位としてU-NEXT Piratesに指名され2021シーズンまで所属した。妻は同じく最高位戦所属のプロ雀士である塚田美紀。
- 鈴木たろう(すずきたろう):赤坂ドリブンズ
- ゼウスの異名さえ取る麻雀界国内最強の男。本名不詳(太郎ではないらしい)。茨城県出身。日本プロ麻雀棋士会に所属したのち、2005年に協会へ入会。”たろう”と呼ばれるのは、協会にもうひとり鈴木姓の強豪がいるため。第15期最強位、雀王3連覇(通算4期)など「麻雀って運ゲーだろ?」とか吹聴している連中の意見を薙ぎ払うかのような、理論と技術に裏付けられた強さであり、運の要素を排斥した「黒いデジタル」戦術で知られる一方で、魅せる麻雀をモットーとしており、ファンが多い。中国で行われた世界大会でも2位という、世界にもその強さが認められた雀士である。2020年11月より現所属。
- 園田賢(そのだけん):赤坂ドリブンズ
- 灘中・灘高から慶應大卒業というインテリ。浪人期間中に麻雀にハマり、就職活動のアピール材料になればと最高位戦に入会したという異色の経緯でプロ入りしている。以降アフィリエイトで一稼ぎしたり、サラリーマンとプロ雀士の二足わらじになったりと独特な人生を歩み、2019年に会社を退職しプロ一本に絞っている。巧みな鳴きで相手を翻弄し自分のペースに持ち込む麻雀を得意とし、「麻雀賢者」「魔術師」などの異名を取る。
2018年のMリーグ初年度ドラフトで赤坂ドリブンズから1位指名。初年度Mリーガーの21人中ただ一人の個人タイトルを獲得していない雀士であり、隠し球指名として話題になった(団体戦での優勝はあるほか、最高位決定戦出場の常連でもある)。ユーモア溢れるトークも人気が高く、オーラスで捲られたときなど理不尽な目に遭った際の「なんなん?」がお決まり。
日本プロ麻雀協会
最高位戦から2001年に枝分かれした団体。Mリーガーは松本吉弘と新たにKADOKAWAに指名された堀慎吾、渋川難波がいる。他に著名な雀士に五十嵐毅(現会長)、鍛冶田良一、木原浩一、金太賢など。大阪では最も活動が活発な団体であり、濃い人ら西日本出身者が多い。
- 鈴木達也(すずきたつや)
- 鈴木たろう(現・最高位戦)と並ぶ、協会のタイトル「雀王」4期という団体屈指の実力者。たろうと同じ鈴木姓であるために”達也”、あるいは”ラーメン屋”(名の由来はラーメン屋店主のような風貌だから)と呼ばれている。かなり魅せる打ち方をする雀士であり、「打点系ファンタジスタ」の異名も持つ。なお雀荘経営者であるため、規約によってMリーグには指名されていない(Mリーグ所属者は賭け麻雀に関わってはいけないという規約がある)。
- 非常に人見知りが激しく自分のことはあまり語りたがらないが、面倒見は良く松本吉弘など彼を慕う後輩は多い。
- 松本吉弘(まつもとよしひろ):渋谷ABEMAS
- Mリーグ最年少男性プロ(2021-22シーズン現在)。強面な見た目により「卓上のヒットマン」とかいう物騒な異名を持つ。実際勝負の時の彼の顔はマジで怖い。
ただしあくまで見た目だけであり、間違ってもリアルが怖いとかそういうわけではない。むしろ人当たりが良く謙虚な好青年である。雀風も若干攻撃寄りではあるがバランス型で堅実。
- 堀慎吾(ほりしんご):KADOKAWAサクラナイツ
- 最高位戦Classic、雀王位、天鳳名人位を制した実力派。その実力は業界でも有名であり2020-21シーズンからMリーグに参戦。大崩れしないそのスタイルと安定感が持ち味。小柄な体格で「小さな天才」の異名を持つ。白鳥とは因縁がある様子。
- 渋川難波(しぶかわなんば):KADOKAWAサクラナイツ
- 天鳳十段位からプロ入りした魔神の異名を持つプロ。雀王位・雀竜位・日本オープンのグランドスラムを達成した協会屈指の実力者。的確さ、わかりやすさ、面白さを兼ね備えた語り口からMリーグの公式解説者としても有名である。
日吉辰哉との実況解説コンビとなるといろいろとやかましいことに。大体日吉のせい。
- 2021シーズンには大本命と目されながら指名されず悔しさを味わったが、2022年シーズンにKADOKAWAサクラナイツに指名され念願のMリーグ入りを果たした。
- 松嶋桃(まつしまもも)
- 京都大学法学部卒、同志社大学法科大学院修了という麻雀界きってのインテリ。プロテストも同期中トップで突破している。しかし雀風は超がつく攻撃型で、「京大式小型肉食獣」という物騒なキャッチフレーズを持つ。なお身長は公称158cmでありそれほど小柄ではない。
- クイズプレイヤーとしても知られ、「アタック25」で優勝した経験もある。2018年からはMリーグ公式実況として活動している。
RMU
連盟から分裂した日本麻雀機構のメンバーが中心になって2007年に設立された団体。団体名は「Real Mahjong Unit」の略。Mリーグチームが指名可能な麻雀5団体の中では最も新しい。SSS~Cのライセンス等級があり、現在最高峰のSSS級にいるのはRMU代表の多井隆晴だけである。
- 多井隆晴(おおいたかはる):渋谷ABEMAS
- 同団体の代表にしてスーパーエース。団体唯一のSSS級雀士であり、最速最強の異名がある。獲得したタイトルや賞は書ききれないほど。特に守備力は群を抜いており、膨大なデータ量と鋭い読みで場況を分析していく。麻雀だけでなく、フランクなトークも魅力であり、雀士とだけでなく、人気解説者の一人でもある。また同団体で唯一初年度にMリーグに指名されており、2018年シーズンでは最高勝率を誇った。その強さと打ち方に片山まさゆきが惚れ込んだことでも知られ、『オーラ打ちマンボ』の主役、多口万棒のモデル(本人了承済)にもなっている。
2020年最強位。
なお本人の記事に詳しいがYouTuberであり、VTuberとの麻雀交流も多々ある。というかVTuber界隈だとVTuber大好きおじさんと化す。雀魂の公式番組にもVTuberと共に出演している。
- 河野高志(こうのたかし)
- 4人しかいないS級雀士(他には松ヶ瀬隆弥、阿部孝則、藤中慎一郎。谷井茂文は2021年度からSS級)の一人。攻めの姿勢が強く、アガリを目指すあまり「麻雀が雑になる」(本人談)ことがあり、過去のMONDO21杯(現・MONDO TV杯)において箱下2万5千点以上を記録し、点棒が足りなくなった事がある。視聴者が思わず笑ってしまうような放銃ぶりから、ニコニコ動画では「フルボッ河野(FBK)」と不名誉な名前をつけられ、さらには河野がアガルと「調子が悪いな」といったコメントが流れ、放銃すると「今日も調子良いなw」「いつものFBKだwww」といったように、調子の良悪が本来とは逆の意味で捉えられることが通例となった。なお、連盟時代は十段位三連覇、麻雀マスターズ2連覇の実力者で、RMUでもクラウン2連覇、第5期令昭位戦など実力は確かであるのだが…。
- 阿部孝則(あべたかのり)
- 連盟時代から鳳凰位3連覇など抜群の実績を誇った強豪。RMU移籍後も自団体のタイトルホルダーとなるなど強さは健在。ダマテンを多用する堅実な打ち筋と物静かな人柄から「寡黙な王者」の異名を持つ。
- 前述の通り物静かで、ともすれば地味な風貌であったのだが、ある時期から突然マイメログッズを身につけるなどファンシーな方向に走り始めファンが騒然としていたところ、同じRMUの女性雀士で声優・歌手・Youtuberの汐宮あまねとの交際を発表。2022年には結婚を報告した。
- 松ヶ瀬隆弥(まつがせたかや):EX風林火山
- RMU設立後の新規加入者であり、団体きっての実力者。大柄な体格、対局の度に変わる髪色とヘアスタイルにサングラスというワイルドな外見とは裏腹に、「繊細な超巨砲」の名の通り守備意識が高く、丁寧な打ち回しが持ち味。一方で勝負所の踏み込みもまた強く、巨砲に恥じない打点重視の攻撃力も併せ持つ。
- 調理師免許を持ち、麻雀プロを目指すまでは料理店を経営していた。現在も料理を趣味としており、自身のYouTubeチャンネルでも頻繁に料理動画が上がる。
- 2021年、レギュレーション改定と滝沢の退団に伴い開催されたEX風林火山の新メンバーオーディションに優勝し、ドラフトを経て入団。
麻将連合
略称はμ(ミュー)。1997年に井出洋介が設立し、後に忍田幸夫、小林剛などが加入した。なお、麻将の表記は「ギャンブルではない純粋な競技としての麻雀」を意味するものとして井出が考案したもので、読み方は同じ「マージャン」である。プロ入りまでにまずツアー試験に合格して「ツアー選手」となり、さらに一定の要件を満たした選手のみ「認定プロ」として登録するという2つの段階を踏む必要がある。なお、2023年現在、主要5団体で唯一ダブル役満を認めていない。
- 井出洋介
- 麻将連合の設立者であり元代表。東京大学文学部卒業後、1979年に設立間もない最高位戦に入会。名人位5期、最高位1期などの実績を積み重ねたが、同団体の代表だった1996年に脱会、翌年に麻将連合を設立した。上記の通り「競技としての麻雀」を普及することを目指しており、数多くの書籍執筆や健康麻雀の普及活動、麻雀番組の元祖である「われめDEポン」の解説など精力的に活動している。2007年に連合代表を忍田幸夫に譲りGMに就任、2021年に団体の認定プロからも退き功労選手となった。
異名は「東大式麻雀」であり、自信の著作にも「東大式○○」というタイトルが多い。雀風は面前のヤミテン派。
- 忍田幸夫
- 麻将連合の現代表。1985年に最高位戦に入会し、1997年に井出が設立した連合に移籍。同団体でのタイトル獲得数は小林剛をしのぐほどであり、2022年には通算5期目の将王を獲得し団体史上初の「永世将王」となった。2007年より連合の代表を務めている。
- 鳴きを多用して攻めの手数を増やす雀風。現在では一般的に使われる麻雀用語「牌効率」の元祖ともされる存在で、小林剛曰く「昔からチーして三暗刻とかやっていた」という自由な打ち筋。ちなみにTwitterの画像はほとんどがラーメン。
- 小林剛(こばやしごう):U-NEXT Pirates
- 愛称は”コバゴー”。同団体のスーパーエースにして随一の人気雀士。初代、第2回天鳳名人戦を優勝し、若手時代にその頭角を現す。鈴木たろうらと並ぶデジタル派隆盛の立役者の一人だが、副露も多用するなど速攻重視型。将王3期、無差別トーナメント戦のRTDリーグ2018優勝の実績も持つ。一方、タイトル戦の大事な局で4ラスなどの経験があり、その時の本人が放ったAA→(゜ー゜)でも知られるようになる(このAAで彼を現すのは本人も公認)。Mリーグでは同団体から唯一の指名を受け、Piratesのエースとして2019シーズンの優勝に貢献。クルー(Piratesファン)からは尊敬を込めて「船長」と呼ばれる。フランクな語り口の一方で、解説では相手にダメ出ししたりと、けっこう激辛でもある。
- とにかくツキとか流れとかそういう用語が出るたびに否定することに定評のある男。日吉がよく言わせようとトラップを仕掛けてくるがかたくなに言わない。ゲン担ぎなどもしないとのこと。超デジタルな打筋とも相まって「麻雀サイボーグ」の異名がつけられた。Mリーグ公式4コマでもロボ扱いされている。一方でカラオケと甘い物には目がない。
フリーランス
- 梶本琢程(かじもとたくのり)
- 元は日本プロ麻雀協会の雀士。実況の土屋和彦氏と共にMONDO21杯(現・MONDO TV杯)のナビゲーターとして解説を行っている。レギュラー回の放送では、毎回冒頭に「理論派雀士」と紹介されるが、ニコニコ動画上ではその際必ず「ぽっけも~ん!!!」という弾幕が流れる。そのためニコニコ動画では本名よりも「ポケモン」というあだ名で定着している。ポケモンと呼ばれる理由やきっかけについては定かではない。一部では「単にポケモンっぽいから」という説も。
Mリーグでは審判を務めている。
- 馬場裕一(ばばひろかず)
- 面前の清一色を好む事から通称メンチンのバビィ。片山まさゆきの漫画に登場する顔がでかくて分厚いたらこ唇の男の元ネタ、と言えば分かる人はいるはず。
高校時代に麻雀と当時は活字主体の『近代麻雀』に熱中しアルバイトになり、立教大学入学後最高位戦日本プロ麻雀協会の最年少プロに。大学中退後は麻雀専門のライターや編集者、劇画原作者となるなど、裏方をメインとしプロ雀士としてはフリーランスになる。
雀士として対局する事もあったが、どちらかと言えばテレビ対局での解説者のイメージが強い人が多いのでは。また麻雀ドラマ・アニメ・Vシネマでの闘牌指導・監修も手掛けている。
がん闘病中であったが、2024年7月65歳で死去。
麻雀愛好家の他業界人
- 片山まさゆき
- 麻雀界で知らない人はいないといわれる麻雀漫画家の第一人者。そして賭博やヤクザのイメージが拭えなかった麻雀を『ぎゅわんぶらあ自己中心派』『スーパーヅガン』によって若者の文化として浸透させた功績は計り知れなく、同氏の漫画から麻雀の世界に入ったプロも少なくない。また競技プロ麻雀の存在を世に知らしめた『ノーマーク爆牌党』や、初心者向けの麻雀手引書、はたまた女性雀士へのリスペクトとして描いた『打姫オバカミーコ』などの代表作がある。麻雀の腕も相当であり、第一回最強戦では桜井章一の代打ちで出場したまま優勝している。なお、本人はオカルト派らしく、『牌賊!オカルティ』で色々な持論を展開しているほか、『ノーマーク爆牌党』では麻雀の運要素を証明するべく「ダンゴ現象」を採り上げたりしている。
- 藤田晋(ふじたすすむ)
- サイバーエージェント代表取締役社長。そして業界随一の麻雀愛好家であり「麻雀で覚えた駆け引きや技術が大いにビジネスに役立っている」と発言しているほど。そしてMリーグを立ち上げた張本人でもあり、Mリーグのチームが軒並み、広告代理店、IT関係、映像関係が多く占めているのも偏に藤田の人脈が大きい。また、桜井章一が主催していた雀鬼会に通っていたことがあり、2014年の麻雀最強戦で優勝するなどその強さも本物であり、その強さがフロックと言われないよう、麻雀に専念するために他の趣味を全部引退したほどである。
Mリーグ設立以来リーグチェアマンと渋谷ABEMAS監督を兼任していたが、2023年に監督を退きチェアマン専任となった。
- 桜井章一
- 20年無敗という文言が踊る伝説の雀士として知られる男で、雀鬼会の主催者として頓に有名。だが、実際はそこまで圧倒的な強さを誇っていたのでなく、その生き様が伝説として独り歩きしている状態らしい。ただ、読心術、人相学などに基づいた観察力は長けており、人を見れば、その人がどのような人物だったかはすぐ見抜いたという。また、そのずば抜けた人間観察力で自己啓発の書籍などを上梓している。また、積み込みなどのイカサマテクも一級品だったが、あくまでどうしても負けたくない相手(闇社会の人間とからしい)に対して使ったのみで、大会などではそれを封印し、普通に敗退したりもしている。
麻雀愛好家の声優
麻雀を好む声優は多く、度々ブログ等で卓を囲んだとの報告が見られる。植田佳奈や小山剛志の自宅に全自動卓があり、「雀荘化」していることは有名。2008年には、そんな麻雀好き声優が集まって、声優界の麻雀王を決める大会、「J-1グランプリ」が開催され、同大会を収録したDVDも発売された。
- 植田佳奈(うえだかな)
- 元(現在も?)ネトゲ廃人で麻雀を始めたのは2006年頃から。
自宅を「雀荘うえだ」と称し、多くの麻雀仲間の声優と交流している。麻雀の腕は、卓を囲む人は「強い」と言うが、本人は「弱い」と称している。美少女麻雀漫画『咲-Saki-』のドラマCD・アニメで主人公の宮永咲を演じており、また同作品のインターネットラジオのパーソナリティも務めた。
代表作は『マリア様がみてる』(福沢祐巳役)、『Fate/stay night』(遠坂凛役)、『Ever17』(松永沙羅役)など。
- 神崎はつみ(かんざきはつみ)
- 元々は「神崎ちろ」という名前の声優で、『シスタープリンセス』(鈴凜役)や『カッパの飼い方』(かぁたん役)といったアニメに出演していたが、『カッパの飼い方』で共演した萩原聖人にそそのかされたため(?)、麻雀を始めることとなった。協会には「神崎はつみ」名義で所属しているが、声優活動時は「神崎ちろ」として『咲-Saki-』(吉留未春役)や『恋姫†無双』(文醜役)等といったアニメに出演している。
現在は退会済。
- 小清水亜美(こしみずあみ)
- 植田佳奈と交流の深い人物の一人で「雀荘うえだ」の常連。
- 植田と同じく『咲-Saki-』のドラマCD・アニメでは、植田演じる宮永咲のライバル兼親友・原村和を演じている。
- 代表作は『明日のナージャ』(ナージャ・アップルフィールド役)、『スクールランブル』(塚本天満役)、『狼と香辛料』(ホロ役)、『スイートプリキュア♪』(北条響/キュアメロディ役)など。
- 小山剛志(こやまつよし)
- 「J-1グランプリ」の発案者。2007年秋に、念願の全自動卓を購入。上記の植田や小清水とも交流が深い。麻雀に同卓した人物によれば、下ネタトークを豪快に飛ばすらしい。「J-1グランプリ」のDVDにも度々規制音がみられる。麻雀の腕は確かな物で、他の愛好家に比べると頭一つ出ているといったところ。
- 麻雀好きが高じて、麻雀最強戦×小山剛志プロデュースの下で2015年12月に雀荘「オクタゴン」を開業した。2016年10月からは渋谷に移転して営業中。
麻雀最強戦では司会を務めている。
- 代表作は『仮面ライダー龍騎』(仮面ライダーオーディンの声)、『うたわれるもの』(クロウ)など。また、片山キャラが総出演する麻雀ゲーム『麻雀やろうぜ!』の最強キャラの一人、持杉ドラ夫(ぎゅわんぶらあ自己中心派の主人公)役をやっているのも同氏である。
麻雀のルール
麻雀のルールを参照
麻雀牌
麻雀牌を参照
麻雀の役
麻雀の役一覧および麻雀のローカル役一覧を参照
関連動画
ルールを覚えたい人向け
ニコニコ動画で実際に打てた麻雀
ニコニコ動画にはかつてニコニコ遊園地というサービスがあり、その中でニコニコ麻雀というゲームが提供されていた。
ニコニコ遊園地は既にサービスを終了しており、後継となるニコニコアプリにおいても現在麻雀ゲームは提供されていない(2016年8月8日までは桃色大戦ぱいろん・生が提供されていた)。
関連チャンネル
関連項目
小説・漫画作品
ゲーム作品
-------「麻雀の 法則が 乱れる!」-------