ゲーム、ファイナルファンタジーIV(FF4)において、悪役であったゴルベーザが月の民のフースーヤと協力して魔法「Wメテオ」を放つ時に言う台詞。
ニコニコ動画ではゴルベーザ本人を指すほか、関連動画内で同意を求められた時に使うコメントである。(※2008年以降は衰退傾向)
「W(ダブル)メテオ」という大技を繰り出す局面において、それまで悪役であったゴルベーザがキャラに似合わないこの台詞を言った事で、印象深いシーンとしてプレイヤーの記憶に残り、現在まで引き合いにだされる事となった(台詞よりも感嘆符「!」が与えた効果が強すぎたと思われる)。
そのあまりのインパクトに、この台詞はゴルベーザの代名詞、そして愛称にすらなっている。
またこの台詞は、ゼムスに操られ淡々と悪事をこなす機械的な性格だったゴルベーザから、本来の人間味溢れるゴルベーザに戻った事を印象付けた台詞にもなっている。その口調の丁寧さから、操られる前は伯父に当たるフースーヤに敬意を払う人物だった事も読み取れる。
NintendoDSで発売されたリメイク版でも「いいですとも!」という台詞は全く変わっていない。
しかし、DS版では「いいですとも!」前のフースーヤの台詞に感嘆符「!」がついた事で、プレイヤーに無意識下で与えるフースーヤとゴルベーザの間にあったテンションの差が縮められる結果となっている。
この事は製作側がファンに愛されるこの台詞を変えずに違和感を薄れさせようとしたという見方も出来る。
※SFC版での一連の台詞
フースーヤ 「 もうひといきじゃ パワーをメテオに 」
ゴルベーザ 「 いいですとも! 」
尚、この台詞を書いたのはシナリオ担当の時田貴司氏では無く、バトルデザインを担当した伊藤裕之氏である。
※DS版の台詞(この場面のボイスは無し)
フースーヤ 「 もう一息じゃ パワーをメテオに! 」
ゴルベーザ 「 いいですとも! 」
もちろん、英語版FF4でもこの2人のやり取りは健在であるが、言語の特性からか、日本語の台詞ほどにはキャラ付けと細かいニュアンスは含まれていない。
また、海外のファンコミュニティなどでこの台詞が話題になったという情報は見つからなかった。
※英語版(SNES・GBA・PSP・DS)の台詞
FuSoYa:Do the Meteo now! (※SNES版)
Fusoya:Cast Meteor now! (※GBA・PSP版)
Fusoya:It's nearly done! Give your power to Meteor! (※DS版)
Golbez:I'm Ready! (※SNES版)
Golbez:Ready! (※GBA・PSP版)
Golbez:Very Well. (※DS版)
名前の発音はGolbez(ゴルベーズ)と、FuSoYa(フソーヤ)で、ゴルベーズの「ル」はあまり発音しない。
名前変更の理由はGolbeza(ゴルベーザ)だと、母音がaで海外では女性的な名前になってしまうから改名されたと言われている。
他に、PSPのディシディア ファイナルファンタジー(DDFF)での台詞もDS版と同じく「Very well.」になっている。
英語版の翻訳ニュアンスは各ゲーム機への移植時に何度か変更されており、DS版からは台詞に「!」が付かなくなった。
2007年に発売されたDS版FF4から使われている「Very Well.」は、渋々ながらの承諾の意を表す時に用いる肯定表現だが、その意味にゴルベーザのキャラを加味して再翻訳すると、「いいだろう。」、「結構。」、「承知した。」といった表現になり、ノリの良い「いいですとも!」とは違った意味合いでの台詞になると考えられる。(フースーヤとの関係性を考えると「承知した。」辺りが適切であろう。)
ちなみに、英語版DDFFではこの台詞に低音の渋いボイスが付いているが、気さくな感じで「Very well.」と言っている。
FF4の続編であるファイナルファンタジーIV ジ・アフター 月の帰還(FF4TA)でも、ゴルベーザのフリーシナリオで最終決戦前に「いいですとも!」の台詞を見ることが出来る。
フースーヤ 「ここでやられては
月の民だけではない・・・
青き星の民も・・・!
心してかかるぞ・・・!」
ゴルベーザ 「いいですとも!」
この台詞には影のあるゴルベーザのキャラ絵がついているが、このキャラ絵と台詞のギャップが凄かった為、発売当時、2ちゃんねるなどでネタにされたようである。
このイベント後、『W黒魔法』という2人以上で行うバインド技が覚えられるが、戦闘中に使うと10%の確率でWメテオが発動する。その際にも「いいですとも!」の台詞を見ることが出来る。
パワーをメテオに!
いいですとも!
このゴルベーザは、「いいですとも!」と言いながら片腕でガッツポーズする程ノリノリである。
DS版においてゴルベーザの声優に世間でも知名度が高い俳優、鹿賀丈史氏を起用することにより、ゴルベーザというキャラクターに新たにSFC版では表現できなかった箔、色等が肉付けされることとなった。
だが、残念ながら「いいですとも!」(前述のイベントシーン)にボイスが付く事は無く、名台詞がどのようにリファインされるのか期待していたゴルベーザファンは涙を呑むこととなった。
しかし、ファイナルファンタジーシリーズ誕生20周年を記念して企画された「ディシディア ファイナルファンタジー」にて遂に「いいですとも!」にボイスが搭載されることとなった。
ディシディア自体がシリーズ従来のRPGとは一線を画した作品であるため、前述のイベントシーンがそのまま再現されている訳では無く、ゴルベーザのEXバースト「双月」の特殊コマンドをパーフェクトに入力できたときのフィニッシュ技「Wメテオ」において、ゴルベーザがLv100+シークレットボイス購入済のときに稀に(確率10%)黒竜が「パワーをメテオに!」と発した際にゴルベーザが「いいですとも!」と答える形式である。
ゴルベーザのキャラに似合わない強烈なインパクトと共に、印象深い台詞としてプレイヤーの記憶に残ることとなったこの名言は、初出のSFC版から17年の歳月を経て、舞台で培われた鹿賀丈史の高い演技力・声質も相成り実にカリスマ溢れる名言へと進化した。
余談ではあるが鹿賀は過去に児童向け特撮映画に出演した際、バラエティ番組でのトークで「子供は特に好きという訳ではないが、子供の反応に興味があったから出た」と語ったことがある。
演者として、ディシディアをプレイした17年前子供達だった世代の反応にも興味がある……のかもしれない。
物語中盤のノーチラスパークにおいてザッズとヴァニラの会話の時サッズが言う。
元々、この台詞はファンを中心に有名であり、2ちゃんねるなどでもネタにされていたものであるが、ニコニコ動画内おいては、プレイ動画や関連動画で「いいですとも!」弾幕が張られた事からニコニコ動画での定番コメントとして定着していった。その後、この台詞をネタにした動画が数多く生まれ、Youtube への転載や、ブログで取り上げられたりした事から、ニコニコ内外でこの台詞の知名度を上げる事となった。
但し、レトロゲーム動画の投稿最盛期だった2007~2008年以降はあまり見かけなくなってきている。
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最終更新:2025/12/06(土) 15:00
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