とりのははには、書きかけのまま長く放置している小説があります。
勢いが無くなり、続きは無理かなぁ、とも思うのですが、キャラクターがもったいなくてなかなか捨てられないのです。
そこで、この場にてあらすじやキャラクターをピックアップしてみます。なを、この目次ぺージから読めます。☆
架空の国、ファンタジーの世界です。
中心となるのは「リリアル」という町。
南を海に面して港があり、背後、北には山が、西には乾燥地帯、東には沼地
そして町の周囲をぐるりと壁が取り巻いています。
山には「祠」があり、ここは地下道(奥深く続く洞窟)の入り口。
およそ千年前にはドワーフ小人が町を作って住んでおり、地下道のトロッコ線路がはるかリリアルの町の中心、教会(千年前の人間の領主居住地)まで続いています。
リリアルの町周辺では、千年前に異変があり、
町をぐるりと取り囲む不思議な壁が短期間で建造された後、
突如としてドワーフの一族は全滅、人間も多数が行方不明になりました。
町を取り囲む壁は、壊れてもいつの間にか修復されていて、まるで生きている植物のようです。この壁は当時の領主が外的の侵入を防ぐ壁を「願った」ために現れたといわれています。しかし、詳しいことは伝えられていません。
「願い事をすると叶えられる」・・・・リリアルの町の教会には、炎を吹き上げる神秘的な石が安置されていました。
この石の炎が、町を取り囲む壁を維持していると信じられていました。その一方で、この石を砕いて願い事をすると、その新しい願いが叶えられ、その代償に町を囲む壁は崩れ落ちて、町は災いを受け、滅ぼされるとの伝説もありました。
千年前の異変以降、リリアルの町では、人間と獣の混じった姿のハーフビーストが生まれてくるようになりました。
また、南の海の沖合深くに「海底宮殿」と呼ばれる、泡で囲まれた海竜と水の生き物の住む不思議な国があります。
海底宮殿では、エネルギーのツボが移動して「気」の流れが変わり、竜の魔力を持つ子供が生まれなくなりました。
主人公リープ・メイグリーンは病気の自分の娘を救うために、町の守り神にして宝物でもある、炎を吹き上げる神秘の石を盗み出して壊します。しかし、娘パーラはすでに事切れていました。事件が発覚するとリープは死刑。
助かる方法は唯ひとつ、北の山の祠で炎を吹き上げる石を見つけて町の教会へ届けること。
関係者たちは、なんとかリープを助けようと画策します。それというのは、リープは「海底宮殿」の海竜王の娘婿。
死んでしまった娘というのは、(理由あって魔力の無い、人間と同等の能力しか持たずに生まれてきたけれども)千年振りにやっと誕生した、海竜王の孫娘だったのです。
リープの事件の解決に協力する有志たち。そのうちに、千年前の事件の真相が明らかになっていきます。
リリアルの地下にうごめくククロロという不思議な存在、生贄の儀式、教会の最高責任者ホーネスの苦悩。
一方、強力な結界に潜んで千年間隠れていたククロロを しとめようと狙う 魔王カーズ。
また、リープの関係者、マンドラー・プックの息子として育てられたラック少年は、実は遺伝子操作によって海竜王の魔力を次世代に伝えるために「作られた」実験体でした。解き放たれた魔力は暴走してしまうのでしょうか?
町周辺の貧民窟に住むハーフビーストたちも立ち上がりました。
竜たち、竜の使いの鳥たちも群れを成して事件の様子を伺っています。
海底宮殿でも、リープが石を砕いたあの日から、新たな時代の予兆が現れていました。
そして千年前の事件以降さまよい続けていたドワーフの魂とともに、地下トロッコはひた走ります、ククロロの住処へと。
名前のあるキャラだけでも何十人も作ってしまいまして。いやはや。
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リープ・メイグリーン |
マンドラーとウェイブ 二人ともハーフビースト。 カエルとサンショウウオ。 強力なテレパシー能力がある。 |
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| ゴブレ・ウッドガーディアン イノシシのハーフビースト。 富豪の長男。こんな顔だけど、 堂々と町で暮らしている。 |
マリー・ムーンライナー |
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| ジポグラフ(ジッポ) 火炎竜のお姫様とハーフビーストの 混血の青年。少年時代につらい目に あい、今もトラウマに苦しんでいる。 |
サンディー 砂ネズミに変身するモンスター。 ジッポと縁があり、リープの 診療所で看護士を務めている。 |
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この小説、続きがつらくて書き続けられなくなったんですが。その原因が何なのか、ずっとわからなかったんです。
それが、最近、オウ王国のことを学んでいくうちにはっきりしてきたんです。
というのは、どうやらとりのははには「古いメーソン」体質が元々あったようです。・・・・っいてうと変ですかね。
自由に縛りをかけてくる、支配しようとする目に見えないもの、世俗というもの。 ☆
そういったものに「縛られることを当たり前とする」「むしろ縛られたい、縛られることで安定する」というような感覚。
そういう立場で書いた小説なんですよ。
でも、実を言うと、自分がはまり込んでいる世俗感覚をものすごく意識してる。
意識しつつも肯定してしまっている・・・・、それ以外の世俗を打ち破る方法があるなんて 考えないで書き続けてました。
だから、息が詰まって、苦しくて書き続けられなくなったんです。参考→☆
ハーフビースト(獣人)は、普通の人間に対して少数派で、忌むべき者であり、生まれてすぐに生贄にされたり、町の外に捨てられて貧民窟で細々と生きながらえたりしています。
でも、そんなハーフビーストの中でも、ごく少数の、たとえばゴブレのように、町の中で堂々と顔を曝して暮らしている者も書きました。ゴブレは、自分でも好きなキャラで、書いていて楽しかったです。
ところで、この町では、ハーフビースト同士やハーフビーストと人間の夫婦の間でハーフビーストが生まれるだけでなく、時には、人間同士の夫婦であっても突然ケモノの顔や手足をしたハーフビーストの子供が生まれることがあります。
そんな子供は、たいてい、闇から闇へ葬られていきます。
教会で「試しの儀式」というのを受けさせて、儀式から生き延びれば人間の子供として育てることが許され、死亡すればそれは獣の子であったということで、はじめから生まれてこなかった(死産)扱いとされます。
儀式を受けさせると殆どが死亡します。つまり、生け贄。年間10人程度そのような赤ん坊が教会へよこされます。
そのせいもあって、儀式も受けずに町で暮らすハーフビーストには、人間の冷たい視線が注がれることになります。
なぜこんなしんどい設定の小説を書き始めてしまったのか、自分でもよく分からないんですが。
この小説の主人公、リープは、不思議な超能力を持っています。病気治癒能力なんですが、何年もかけて、ハーフビーストの姿を人間に近づけることが出来るのです。そのおかげで、人間のふりをして町で暮らすハーフビーストが増えました。
中には、教会に潜入して「試しの儀式」の真相を暴こうとするハーフビーストもいます。
この小説では、ハーフビーストということを隠し通して人間と一緒に暮らすのが幸せ、みたいな価値観が強く表れています。作者である私がこれを書いた当時、そういう考えだったんですね。
今では、これの続き、とても書けません。・・・・まあ、それはおいといて。
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最終更新:2025/12/10(水) 10:00
最終更新:2025/12/10(水) 10:00
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