ばくおん!! 単語


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バクオン

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ばくおん!!(Baku-on!!)とは、おりもとみまなによる漫画作品である。

概要

『魔法少女猫X』(富士見書房)、『メイドいんジャパン』(秋田書店)の作者・おりもとみまなによる日常系バイク漫画。

現在、「ヤングチャンピオン烈」(秋田書店)にて好評(?)連載中。
既刊コミックについては関連商品を参照。

本作品のジャンルは「ありそうでなかった"女子高生×バイク"で贈る、爽快ハイテンション・学園コメディ」と位置付けられている(単行本巻末より)。
作中にはバイクにまつわるかなりの小ネタ(ブラック含む)が仕込まれているため、それを探して楽しむのもいいかもしれない。一方、下記の「バイ太」やレースの敵チームのゼッケンが「1919」「0721」「4545」になっているなど、お下劣スレスレのネタも散見される。
またタイトルからもわかるように、某日常系軽音楽4コマ漫画のパロディネタと思わしき要素も作中に散りばめられている。また、第79話では某KADOKAWAのバイク作品のオマージュを実施。オマージュ相手もアニメ化が決定したため、今後どう絡みがあるか注目される。

登場人物たちには生年月日が設定されていたが、連載が予定外に8年以上も続いているため、リアル時間で考えるとありえないネタが現れている(2018年の新型スズキKATANA発表会ネタなど)。すでにいわゆるサザエさん時空に入っている可能性がある。

また、71話(10巻)からは主人公グループの他に、静岡の女子高生バイクグループであるしぞぉかバイク部「SIZZO(シッゾ)」が登場。13巻現在では直接主人公グループと絡むことはなく、「にぃはん!!」という別ストーリーとして本編では忘れ去られてしまった”女子高生×バイク”のテーマを補完するような存在となっている。

裏のテーマとして、「バイクは神の乗り物」「歴史の中でバイクは何度も生まれ、神の怒りに触れて滅ばされてきた」と言うものが語られており、いずれ物語の中心になる可能性もあるが、本作はあくまでギャグ・コメディ漫画。作者がどこまで本気なのかはいまのところ(2019年10月現在)はわからない。

2015年にはアニメ化が発表された。2016年4月スタート。
TOKYO MX、BS11、サンテレビにて毎週月曜24:00~、アニマックスにて毎週水曜22:00~。Amazonプライム・ビデオにて毎週月曜24:30~配信開始。

2018年にはスピンオフが2本連載。
4月17日より、チャンピオンクロスにて『ばくおん!!~天野恩紗のニコイチ繁盛記~』
チャンピオンRED7月号より『ばくおん!!~鈴乃木凜の野望~』がそれぞれ連載された。

あらすじ

高校に入学した佐倉羽音は登校初日に自転車で地獄のような坂に苦しめられる。信号待ち中のオートバイを見てオートバイに乗ろうと安直に思い立つ。話はそこから始まっていく。

登場キャラクター(バイク)

プロフィールは 名前 / バイク / 生年月日 の順。

メインキャラクター

佐倉羽音 百アイコン(さくら はね)(CV:上田麗奈) / CB400SF(桜色オールペイント) / 1995年5月3日生
ホンダの子。主人公でアホの子枠。
とある漫画に出てくる主人公に共通するものが多々あるが…誰も気にしない。
教習車のCB400SF(売女バイ太)とお話をしてるとか、それがきっかけでCB400SFを買ったとか……。
天野恩紗 百アイコン(あまの おんさ)(CV:内山夕実)/ SEROW225W(廃車のニコイチ) / 【レース時】 TZR250(3MA) / 1995年4月2日生
ヤマハの子。ウンチクとポエム枠。
天然パーマで凜にモジャと呼ばれている。
ネット動画(ニコ生?)でバイク番組「感じてRIDE」を放送し、「みるきぃキャンディ」を名乗っている。
鈴乃木凜 百アイコン(すずのき りん)(CV:東山奈央) / GSX400S KATANA(水没メーター戻し) / 1995年4月9日生
【鈴菌レベル5】の子。お色気と残念な美少女枠。
父と一緒に親子でKATANAに乗っている。正式なバイク部員ではなく、恩紗とはメーカーの好みを巡って対立しがち。
三ノ輪聖 百アイコン(みのわ ひじり)(CV:山口立花子) / スーパーカブ50(補助輪付き) / パニガーレS1199(ワンオフ400cc仕様) / 1995年12月23日生
ドゥカティの子。眼鏡とお嬢様枠。
金持ちな上に割と行動力があってキャラがある漫画の誰かにそっく(ry
他のメンバーが性格がアレな中、主人公の羽音と並ぶ良識派。ただ、うまく乗れない腹いせにスーパーカブを叩き壊そうとしたことも。
中野千雨(なかの ちさめ)(CV:木戸衣吹) / PCX150 / 1996年6月6日生
レーサーの子。ちんちくりんな後輩枠。
羽音たちより1年後輩のバイク部員。元GPライダーの娘で中学時代まではミニバイクの大会で無敵だった天才ライダー。ただ、公道でバイクを乗り回すものではないと主張している。レース場と異なり不確定要素の多い公道に不安を覚えるようだ。また背の低さを気にしていて、乗ると地面に足がつかなくなるバイクを警戒しており、バイクのシート高に異常に詳しい。
極めて表情豊かかつ想像力に富み、バイクゲームでクラッシュした際に悲鳴を上げるなどしたり、自分がMotoGPライダーになって、マルク・マルケス語尾がケスのライダーやダニ・ペドロサ寺ヘルメットのライダーを従える姿を夢想したりする。とある漫画に出てくる後輩キャラと色々似ているような気がしなくはない。
聖と共に自動車学校に入校し、教官が経験者として扱うので勝手に印鑑が付いていく状態だった。しかし、実際はレーシングバイクと公道用バイクの扱いの違いに悪戦苦闘することになる。ついにはレーサーとしてのプライドをかなぐり捨て聖にバイクの運転の仕方を相談し、普通自動二輪免許を取得した。そして、自分のバイクを選ぶときに羽音たちに相談したことで騒動が起こるが、紆余曲折の末に親のバイクであるPCX150に乗ることになった。
川崎来夢(かわさき らいむ)/ ZX-12R / 【レース時】 エプシロン250 【過去】 MACHⅲ GPZ250R(35色コンプ) / 生年不明
カワサキの子。いろいろ不明な人外枠。
シンプソンのヘルメットにリボンをつけている。TOPGEARのTheStig(初登場時パイプ椅子に座って腕組みをしていた)やデュラララのデュラハンのように見える。20年前から学校に在籍しているらしい。なお川崎はあくまでも学生証用にバイクからつけられたもので本名は不明。
バイクが爆発しても生きてるのだとか、オンロードのZX-12RやビッグスクーターでFMX紛いのことができるのだとか。バイクの目を見ただけでオートレースの予想をし、全的中させられるのだとか。来夢先輩に睨まれたバイクは恐怖のあまり規格外の力を出すのだとか。ケニー・ロバーツ王様、フレディ・スペンサー押し掛け大将、バレンティーノ・ロッシサル顔ピアスといったレジェンドライダーたちにも良く知られていたりするのだとか。喋っているところは確認されていないが、カラオケが得意らしい。
ZX-12Rを駆り、タンデムで309km/hを出したりフルバンクさせたりしている。羽音とタンデムで登校する描写がある。羽音がバイクに乗ることになる上で重要なきっかけを作った人物。また、恩紗のバイク屋で次々に売られているバイクの素性を暴露していった。セーラー服に肘あて・膝あてをつけてバイクに乗っている。

しぞぉかバイク部「SIZZO(シッゾ)」

青山さちえ(あおやま -)/ レブル250 / 生年不明
ホンダの子。控えめ、メガネっ娘枠。
愛称は「さっちん」。かつてホンダレブルに乗っていた祖父の遺言で遺産100万をもらい、その金で新型のレブル250を買い、バイクに乗り始める。
浜松じゅん(はままつ -)/ GSX250R / 生年不明
スズキの子。ドジ、天然枠。
愛称は「じゅんじゅん」。活発で頭もいいがかなりの天然ボケ。
磐田ぴあの(いわた -)/ YZF-R25 / 生年不明
ヤマハの子。ツインテ枠。
愛称は「ぴあのん」。お茶畑の農家の娘。父もバイクに乗っている趣味人で、彼が蔵に仕舞っていたフィルムカメラを使うカメラ女子。
神戸のぞみ(こうべ -)/ ニンジャ250 / 生年不明
カワサキの子。無表情、無愛想枠。
愛称は「のぞみん」。一見冷静で常識人だが、校外学習にひとりバイクで出てしまうなど、かなりの偏屈。いつかZ400FXに乗りたいらしい。

サブキャラクター

たづ子(校長)(CV:日笠陽子) / BMWK1300R / 【過去】 NSR250R('88年式ロスマンズカラー) / 生年不明
羽音たちが通う丘乃上女子高等学校校長。丘乃上女子高等学校のOGで元バイク部部長。20年前は来夢が先輩だったと言っており、来夢の来歴が益々わけわからなくなる証言をしている。
当時来夢がオートレースでバイク部の部費を稼いでおり、そのためバイク部は学内の部活動で一番裕福な部で、整備も来夢に丸投げしていたそうだ。調子に乗ってレーシングチームを結成するも、来夢が整備しようとしたところを休ませるために自分たちが整備すると言い出し整備した結果、最終的にファイナルラップで来夢の乗るバイクは炎上しゴール直前で爆発した。
猿山猿子(CV:荒浪和沙) / エイプ50 / 生年不明
羽音の担任で教科は英語を受け持っている。バイク部の顧問になった模様。北海道編では累計13人目の彼氏に振られ失意のなか勢いで北海道までバイク(原付)でやってきたという描写がされている。
相当酒癖が悪く、羽音にビールを飲ませ、尻のしわを数えようとしたり、恩紗を剥いてしまったり、聖の足を舐めたり凜にレーシングスーツを着せようとしたりした。
佐倉由女(さくら ゆめ)(CV:田所あずさ) / 1996年7月14日生
羽音の妹。あきらかにとある漫画に出てくるしっかり者の主人公の妹を思わせるキャラ。物語の途中で丘乃上女子高等学校に入学するが特にバイク部に入るわけではない。
両親がアメリカに赴任しているので姉が姉なのもあり、佐倉家のすべてを取り仕切っている。バイク部員ではないのであまり出てくることはないが、姉がなにか行動をおこそうとする際にはそれを支えていく。
恩紗の父(CV:岩田光央) / 生年不明
中古バイク店ニコイチモータース店主。頭の禿げ上がったオッサン。水没車等のポンコツ車両を走行距離を偽装するなどしてアコギな商売をやっている。平日の客の少ない時間帯にはゴロゴロとゲームをやっているなど、かなりずぼらな性格である模様。
若い頃から凜の父とは友人だった模様で現在も常連客。たづ子らが丘女のバイク部員だった頃にたづ子・来夢らとレースで競ったこともある模様。その頃は髪の毛が豊かなメカクレキャラだったようだ。
凜の父(CV:三木眞一郎) / KATANA1135R / 【過去】 GSX400S KATANA / 生年不明
凜を重度の鈴菌患者にした張本人。現在凜が乗るカタナは彼のお下がりで、現在は凜の作文のおかげで購入できたレア物のヨシムラカタナ1135Rを愛用。ウザキャラかつ大変なお調子者で、己を大きく見せるための嘘を言いまくり、自分のバイクをカタナ乗りサークルに自慢しまくってメンバーから嫌われたりしている。
恩紗の父とは若い頃からの旧友でニコイチモータースの常連客でもある。運転技術の才能はあまりないらしく、凜が幼少の頃にはよく事故を起こしていたため全身傷だらけである。最近原作で名前が鈴乃木刃(じん)であることがわかった。来夢先輩や他のモブ男キャラ同様にヘルメットを外した姿が描かれないため、素顔は不明。ただ、幼少の姿からすると凜は父親似らしい。
早川(CV:石塚運昇)/DUCATI750SS(サイドカー付き) / 生年不明
聖の執事。代々三ノ輪家に仕えてきた執事の家系で、聖を幼いころからサポートし続けてきた。まだ免許を取れない聖をサイドカーに乗せて走る。独身であること以外、その過去は不明な点が多い。ただ、第二次世界大戦の経験者で、シベリア(劇中では「ツベリア」)抑留者だったようだ。
早川ヒカリ(CV:上坂すみれ)/DUCATI750SS(サイドカー付き) / 生年不明
聖が自分のバイクを得てライダーとして独り立ちした時、感慨にふける早川が神の恵み?によって若返った姿。彼が若かりし頃の三ノ輪家は女系家族だったため、男の娘としてメイド姿になって活動していたのである。「ヒカリ」の名は聖が羽音たちに彼の正体を隠して紹介するときにとっさに騙ったもの。
中野欽矢(千雨の父)(CV:諏訪部順一) / 生年不明
元GPライダー。現役時代は目玉付きヘルメットがトレードマークでイケメンライダーとして女性人気も高かったらしい。子供の頃から潤滑油スプレーの5-56が大好きで自分のゼッケンナンバーにも愛用し、現在は556をブランドとするアパレルブランドを営んでいる。大きな家を構えかなり成功しているらしい。若い頃はたづ子にナンパを仕掛け、その流れで来夢と勝負したこともある。その当時は軽薄かつセンス皆無な性格でたづ子曰く「いも」。その際たづ子と同行していた友人でバイク部員のアキナ(CV:丸塚香奈)と結婚しているのだが、どのような経緯でそうなったかは不明。
名前のモデルは元GPライダー中野真矢と思われる。
神様(ジーザス)(CV:小山力也) /SUZUKIイントルーダークラシック/ 生年不明
「I'm Jesus!」と書かれたキャップ形ヘルメットを被り、頭には輪っかのようなものが浮かんでいる奇妙な男。北海道ツーリングの途中、ガス欠になっていたところを羽音にガソリンを分けて助けてもらった。その時に礼としてスズキの湯呑み(実在するノベルティグッズ)を聖杯と称して与えた。その後も度々羽音と邂逅し、バイクが存在しない反実仮想世界を見せたり、神とバイクの創世記について語ったりする謎多き人物である。
黒来夢 /カワサキ750RS(Z2)/ 生年不明
謎の女性ライダー。黒のシンプソンヘルメットを被り、リボン付きのポニーテールを覗かせている。そして、ブレザーの制服に膝当てと言う出で立ちである。九州ツーリングで羽音たちを追いかける来夢先輩の前に現れる。「神の乗り物たるバイクに人がまたがろうというのがそもそもの間違い」と語り、「それでも人にバイクを残してあげたい」と言う来夢先輩に「どうせ審判の日にはわかることだ」と言い残し去ってゆく。仲間と思われる者に天使らしき名前があったり、神様(ジーザス)とも何かのつながりがあることを匂わせている。

アニメ

スタッフ

  • 監督:西村純二
  • シリーズ構成:砂山蔵澄
  • キャラクターデザイン:杉本功
  • サブキャラクターデザイン:仁井学
  • デザインワークス:水村良男、森木靖泰
  • 美術監督:吉原俊一郎
  • 音響監督:高寺たけし
  • 音楽:中西亮輔
  • アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

主題歌

オープニングテーマ「FEEL×ALIVE」
歌:佐咲紗花
エンディングテーマ「ぶぉん!ぶぉん!らいど・おん!」
歌:佐倉羽音(CV.上田麗奈)、鈴乃木 凜(CV.東山奈央)、天野恩紗(CV.内山夕実)、三ノ輪聖(CV.山口立花子)

関連チャンネル・生放送

HAMAGUCHI BAKUON RACING

2013年7月28日に開催された第36回鈴鹿8時間耐久ロードレースにて、プロレーシングチームである「HAMAGUCHI RACING」から『ばくおん!!』の痛バイクが参戦した。翌2014年7月24日開催の第37回鈴鹿8時間耐久ロードレースにも参戦している。

また、HAMAGUCHI RACINGは、『ばくおん!!』とタッグを組み、オーストリアのバイクメーカー / KTMスポーツモーターサイクルAGの日本法人『KTM ジャパン』のサポートを受け、イベント出演やレース参戦などさまざまなバイク系イベントを中心に活動を行うとのこと。

- HAMAGUCHI BAKUON RACING - 公式サイト

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