また誰もいない部屋に辿りついてしまったとは (マタダレモイナイヘヤニタドリツイテシマッタとは) [単語記事]

また誰もいない部屋に辿りついてしまったとは、2019年元日に発売したゴールデンボンバーのニューシングルではなく、プレッシャーに圧し潰されて死にそうになった男が迎えた末路である。

概要

元ネタは2020年1月1日に放送された「芸能人格付けチェック2019お正月スペシャル」での鬼龍院翔の発言。

鬼龍院は今回、毎回のように一流芸能人を維持し続ける（たまに巻き添えを喰らい陥落する）GACKTと「チーム全問正解」を組んで参戦。二人は2015年の同番組でもチームを組んで参戦し、全問正解を記録して一流芸能人となった実績があるが、GACKTは今回のパートナーに対して「嫌な予感がする」という類の発言を繰り返していた。

鬼龍院は二問目の「プロの交響楽団と高校の吹奏楽部の演奏」を見極めるチェックに参加。ミュージシャンとして絶対に間違えられないこの問題に対し、GACKTは鬼龍院に対して「間違えたら坊主にする」と宣告。GACKT自身も緊張のあまりセットから退席するほどの強烈なプレッシャーの中、鬼龍院はAを選択した。他のチームの挑戦者がそれぞれBを選ぶ中で正解発表を待つことになった。

鬼龍院「やっちゃったかも…これはやってしまったぞ…やってしまったぞ…」

そして正解がBと発表され、チーム全問正解の一流芸能人陥落が決定。間違いが決定した瞬間鬼龍院はうなだれ、間違えた自責の念からか「やばい、蹴り殺される」と恐怖に怯えることになった。席に戻ってくる際、鬼龍院はスライディング土下座という斬新な謝罪を披露するが、直後の休憩でカメラが回っているとはいえGACKTからそこそこマジなトーンで説教を受けることとなった。

GACKT「他の問題で間違えるならわかるよ、お前ミュージシャンだぜ？」

繰り返される地獄

休憩後、チーム全問正解はその後もチェックに挑むが、休憩明け直後のチームの雰囲気は他の出演者が「怖い」と漏らすほど張りつめており、鬼龍院も針の筵とも言うべき状態となっていた。しかしGACKTも収録時間が過ぎるにつれ平常心を取り戻したのか、待機中に鬼龍院とお菓子を食べたりInstagramにアップする動画を撮影したりと和やかな雰囲気に戻りつつあった。

終盤、恒例の高級牛肉を見分ける最終問題を迎えた。例年なら牛肉問題はGACKTが挑むことになるのだが、この問題に鬼龍院が挑戦。しかも高級牛肉と安価な牛肉に加えて絶対ありえへん食材である豚肉を交えた三択問題となり、普通芸能人は正解すれば一流芸能人に返り咲き、しかし間違えたら2ランクダウン、さらに豚肉を選んだら一発で映す価値なし決定になるという、まさに天国か地獄かの問題となった。

GACKT「絶対ありえへん食材を選んだら僕がこいつを消します」

鬼龍院は待機中から緊張のあまり試食中にパニックになったり、回答するのを忘れて部屋を移動しそうになったり、回答の理由をコメントしてる時に泣きそうになったりなどと挙動不審な動作を繰り返すも、土壇場でかつてGACKTが語っていた良い牛肉の見分け方の内容を思い出し、その話に従いAを選択。
「せめて人がいてほしい」という思いをよそに待機部屋に向かう鬼龍院。しかし待ち受けていたのは誰一人Aを選択していなかったという非情な現実。鬼龍院はつらさのあまり部屋の入り口でうなだれ立ち上がることができなかった。

鬼龍院「だめだ…また誰もいない部屋に辿りついてしまった…なぜだ…」

ほどなく正解はBと発表された。鬼龍院はまたしても一人負けとなり、2ランクダウンとなったGACKTは初の三流芸能人になってしまった。しかし鬼龍院は牛肉と豚肉の違いはさすがに分かっていたため、映す価値なしを避けるという最低限の役目は果たしたといえる。GACKTも先述の発言の通り専門外の問題で不正解となった鬼龍院を責めたりはせず、「あまりの桐谷（健太）の嬉しそうな顔がムカつく」と共演者をイジる対応に留めた。

余談

鬼龍院は2019年1月1日にかつて開設していたものの一時閉鎖していたTwitterアカウントを復活させ、格付けチェックの特番の宣伝も行っていた。番組の進行に従ってツイートを投稿し、番組が終わるころにはプロフィールを「鬼龍院翔（三流芸能人）」にしたり、アイコンを丸坊主というよりもスキンヘッドの合成画像にしたり、ヘッダーをGACKTの「僕がこいつを消します」発言の画像に設定するなどしていた。