アイアムアヒーローとは、花沢健吾が描いている漫画である。(週刊ビックコミックスピリッツ:2009年22・23合併号~連載中)
主人公・鈴木英雄。35歳。漫画家ではあるがデビュー作が打ち切られて連載は持てず、有名漫画家のアシスタントをして生計を立てている。再デビューを目指してネームを出版社に持ち込むも相手にされず、職場の人間関係も悪い。恋人の黒川徹子からは売れっ子漫画家の元彼と英雄を比べて酔っては英雄を非難する。
普段の英雄は妄想癖に囚われ、夜になると不気味な得体の知れないものが近付いてくる恐怖に襲われている。また自分の分身とも言える矢島という後輩を妄想の中に登場させては現実から逃避している。
そんなうだつの上がらない日々の中にいた。
そんな鈴木英雄の口癖は、自分の名前をもじった呟きだった。
「アイアムア、ヒーロー」
同時期――
テレビ画面やラジオなどの向こう側では前兆が始まっていた。
…… …… ……
84歳老人がホームを放火――
土佐犬が噛まれる事件が発生――
広島県で35歳男が児童の頭などに噛みつき逮捕される――
各所で急激に増えるインフルエンザとおぼしき流行――
タクシーにはねられて首が反り返っても、平然と歩き続ける女性――
異常に増えている警察官の数――
厚労相が入院し、その入院先では銃撃戦が起こっていた――
…… …… ……
そして、日常は突然崩壊する――
黒川徹子のアパートへやってきた英雄は、徹子が異様な行動を行い、英雄を襲い始めた。
同時刻、様々な場所で感染症が集団発症押した。発症した人々は異常な行動を行い、正常な人々を襲い始めた。襲われ噛みつかれた人もまた同じような感染症を発症し、新たな獲物を探して人々を襲っていく。
崩壊した日常の中で、英雄はどこに逃げるべきかの選択に迫られる――
症状が発症すると欠陥が浮き出し、超人的な身体能力を発揮する。だが知能は失われ、非感染者に襲いかかり噛みつく。思考能力は著しく低下するが、感染者が感染する前に執着していた行動を繰り返したり発言したりといった守勢が見受けられる。
発症は個人差があるが、第一段階で発熱や嘔吐などの諸症状が発生し、第二段階で多器臓不全となり、発症する。
政府発表の感染症正式名称は「多器臓不全及び反社会性人格障害」。
噛みつかれた非感染者も感染する。空気感染では発症が遅いが、噛まれると発症までの時間が短い。
事故などで死亡した身体でも噛みつかれなどすると、しばらく後に動き出すことが分かっている。動き出した身体はやはり非感染者を噛みつき、噛みつかれた非感染者もまた感染者となる。
感染者を治療する方法は現時点では分かっていない。そのため感染者の行動を止めるためには、「頭部を破壊する」「首から上を切り離す」ことになる。
人々は感染者を「ZQN」と呼んでいる。詳しくは該当項目参照。→「ZQN」
ただし比呂美の場合に限りこれに当て嵌まらないため、藪こと小田つぐみは比呂美がこの感染症の鍵になると推測した。実際、宏美には脈があり、また感染者と違って多少の対話が可能となっている。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/08(月) 16:00
最終更新:2025/12/08(月) 15:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。