アンノウンとは、特撮作品「仮面ライダーアギト」に登場する怪人の総称である。ロード怪人とも呼ばれる(こちらは劇中未呼称)。
アギトの力を授けた光の力と相反する闇の力に使える超越生命体。
作中ではアギトの力を発言することを恐れた闇の力の命によってアギトの力を持つ人類(劇中ではその全長として不可解な現象がいくつか起こっている)、またその家族を殺害する。アギトの力を持つ者は例え胎児であろうと一人残さず殺すが、逆にアギトの力を持たない人類を殺す事はない(ただし警察官やG3のように妨害をしてくる者に対して応戦はする)。アギトでない人間を襲ったものは闇の力によって制裁される、
上級種であるエルロード以外は基本的に言葉は話さない(できないというわけではなく下等な存在と見ている人間の言葉を使うのを嫌うためという設定がある)。一部のアンノウンには「クイーン」と呼ばれる女性型がおり、同族の指揮を執る。
アンノウンには○○(アンノウンのモチーフとなった動物の英名)ロード・××(動物のラテン語名)・○○(個体名)という固有名があるが、作中で呼称されることがなかった。その他の設定も劇中描写では足りないほどに作り込まれており、当時は出演者も理解していなかったらしい。ちなみに、津上翔一役の賀集利樹は出演後大学に進学し、神道を学んでいく中で「アンノウンとアギトの関係に似ている」と感じたそうだ。
アンノウンによるアギトの力を持つ者の殺害方法は現実では到底実現不可能な方法でなされており、これは前作「仮面ライダークウガ」の怪人グロンギの殺害方法が生々し過ぎると注意を受けたための対策である。だからと言って木とかコンクリートの壁に埋め込んで殺すのはもっと怖いと思います
ヒョウ型。序盤と中盤に3種ずつ、合計6種類が登場。ルテウス(黄)/アルビュス(雪)/トリスティス(黒)、マギストラ(黒)/キュアネウス(青)/ルベオー(赤)の個体名を持つ。この内後半のマギストラは「クイーン」である。武器としてアルビュスは「傲慢の弓」、トリスティスは「貪欲の槍」、マギストラは「信託の杖」、キュアネウスとルベオーは「強欲の剣」を持つ。
前半の三体はアギトやG3が最初に戦ったアンノウンで、ルテウスは少年とその家族を木に埋めて殺害、その後アギトの「ライダーキック」で倒されている。残り二人はオーパーツの起動に尽力し、その後アギトにより二体とも倒された。
後半の三体は「あかつき号」の関係者である榊亜紀を襲撃。アギトに妨害され、キュアネウスが死亡。しかし、その後マギストラが亜紀の殺害を達成した。ルベオーはその前にギルスの「ギルスヒールクロウ」で倒され、マギストラもアギトの「ライダーキック」で葬られた。
カメ型。陸亀のテレストリスと海亀のオケアヌスの二体が登場。ジョジョのセッコのごとく、土の中を泳いで移動することができ、超能力者を地面に引きずりこんで殺害していた。
「仮面ライダーディケイド」に登場。
アンノウンの中でも特に強い力を持つクジラの超越生命体。物語の根幹となる「あかつき号事件」を起こした張本人。2番目のアギトである沢木哲哉(津上翔一)を海へ落とし記憶喪失にさせ乗客たちに今後の運命を告げる。その際乗客のひとりである関谷真澄の体内に入り、他の乗客員を次々に殺害。完全に復活したところで彼女も殺害し、アギト達を襲い始める。翔一にとっては天敵とも言え、ギルスやG3‐Xも圧倒する力を持つ。だが真魚の励ましによって復活した翔一はバーニングフォームとなり、一度倒される。その後は闇の力の体内に入り再び復活の時を待つ。
木野薫がアギトの力を手にして間もなく強化態となって復活。4人のライダーがかなわない他、相手の攻撃を異次元空間のようなもので跳ね返したり紋章を空中から陸上に落として攻撃できるなど強化されているが、戦いのショックで記憶を取り戻した翔一のバーニングライダーパンチからの3人のアギトによる総攻撃で倒され、二度目は復活することができず完全に消滅した。
声:梁田清之
タカの超越生命体。人類を絶滅させるため「聖地」で眠りに入った闇の力を守護し、その「聖地」に入った人間を体が透明化する弓矢で殺害する。また手から突風を放って敵を吹き飛ばすことができる。
水のエル同様高い戦闘力を持ちエクシードギルス、バーニングフォームをもそれぞれあっさりと退ける。その後最終決戦で地のエルに加勢するが、G3‐Xとエクシードギルスの連続攻撃で倒される。
声:くじら
ライオンの超越生命体。最後に生まれたアンノウンで、本来の目的であるアギトになりゆく人間を灰化させる砂で殺害し始める。
ギルスを倒し、他のアギトを始末するため翔一と交戦。シャイニングフォームでの攻撃に倒され聖地へ撤退。闇の力から与えられた力で強化態となり、シャイニングカリバーをへし折るほどの力を見せ風のエルと共に追い詰める。しかしそこへG3‐X、ギルスが駆けつけ乱戦に。最期はシャイニングライダーキック(この際に現れる紋章は通常1つだがこの時は2つとなっている)で倒される。
声:三宅健太
アンノウン、そして光の力と共に人類を生み出した創造主。人類を深く愛しており、劇中では芦原涼を手助けした事もあった。
かつて自分と対する光の力と戦うも、勝利する寸前で人類にアギトの力を植え付けられてしまう。自分の制御できない力を手にする事を恐れた闇の力は一度人類を滅亡させる。その後なんやかんやあってアンノウンを生み出し、やがて覚醒するであろうアギトの力を持つ者を抹殺するように命令する。現代で発見されたオーパーツが解読された事で蘇った。
最終回では全てのエルロードが倒され、アギトと人類を見守っていくことを選択し姿を消した。
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最終更新:2025/12/09(火) 02:00
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