エボルト(仮面ライダービルド)とは、特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の登場人物である。
第24話で石動美空が火星の王妃・ベルナージュとして覚醒した際に、超パワーで仮面ライダーローグとブロス兄弟を東都のスカイウォール外へ追放した後つぶやいた単語で、第30話でベルナージュの口からパンドラボックスで火星文明を滅ぼした存在であると明かされたが、それ以外の情報は謎に包まれていた。
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この項目は、作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
演:前川泰之(石動惣一に憑依時)、赤楚衛二(万丈龍我に憑依時)、犬飼貴丈(桐生戦兎に憑依時)
声:金尾哲夫
その正体はブラッドスタークに変身する石動惣一に憑依した地球外生命体であり『仮面ライダービルド』の物語の真の黒幕にして全ての元凶。
滝川紗羽が万丈龍我の正体をつきとめる過程で手に入れた桐生戦兎=葛城巧の父・葛城忍のファイルでその詳細が明かされた。
なんらかの理由で肉体を失い、宇宙飛行士だった石動に憑依し、「スカイウォールの惨劇」など様々な事件を引き起こすなどの行動を起こしていた。忍にはかつて自分が持っていた宇宙を支配できるという究極のドライバーの修理を依頼していたという。
目的はパンドラボックスを使い、地球を火星と同じように滅亡させることらしいが、行動理由は未だに不明。
実は正体が判明する前に数々の伏線が張られていた。
この1・2クールで明かされた事柄の時点で「マスターは悪の火星人に乗っ取られているのでは?」と疑うものもいたが、後はタコ嫌いとか、尻から入られたからウォシュレット嫌いだとか
という追加された情報により、その疑惑が確信へと変わった。
エボルトはローグを使い、東都首相・氷室泰山を人質にとり、戦兎に究極のドライバー・エボルドライバーを要求。
案の定隠した本人の葛城巧=戦兎は地下室の変換装置の動力源から発見し、取引という名の戦闘に応じる。自分が経営していた喫茶店の地下にあったことに気づかないなんて間抜けすぎると思う方もいるだろうが「戦兎に修理させるためにわざと知らないふりをしていた」可能性もある。
その結果泰山を逃がそうとするローグによって変身解除させられるが、娘として父・惣一を心配し駆けつけた美空の隙をつき、内海成彰がエボルドライバーを強奪。
ついに火星を滅ぼした悪魔は究極のドライバーを手にし、最強最悪の仮面ライダー・エボルに変身。ローグを蹂躙し、幻徳をかばった泰山を殺害し、さらなる野望のために動き出す―――――
エボルドライバーを手に入れたエボルトによって、なぜ戦兎と龍我が生かされたのかが明らかになった。
その目的どおりに、龍我に憑依しフェーズ2、ドラゴンフォームへ、そして完全体になるために戦兎の中のビルドの力も吸収しようとしたが失敗し、代わりに戦兎に憑依し、フェーズ3、ラビットフォームに変身する…
そして、復活したクローズマグマと、グリス、ローグのトリプルライダーキックによるエネルギーを利用し、完全体への鍵・エボルトリガーを復活させる…‼︎
完全体となった事で憑代は不要となり、人間の姿に擬態して単独での行動が可能となった。早速石動に擬態して難波重工を訪れると、自身が国のリーダーになり難波会長を名目上の首相に据えた傀儡政権を立ち上げるように要求し、更に科学者としての腕を見込んで内海を仲間に引き込もうとする。
要求を断った難波は限界まで強化した鷲尾兄弟を送り込むも、エボルトは仮面ライダー諸共これを殲滅。難波会長のもとへと瞬間移動して命乞いする会長を消滅させ難波重工を事実上の壊滅に追い込み、内海を自身の傘下に引き込んだのだった。
その後は葛城巧としての記憶を取り戻した仮面ライダービルドのジーニアスフォームの一撃を受けるものの、副作用として彼に存在していなかった感情が芽生えてしまった。その後西都首相官邸にてエボルトは念願だった感情を得たことについて感激してしまい、人類の支配欲を更に高める結果になってしまった。
感情を得たエボルトは手始めに東都首相官邸をブラックホールフィニッシュで破壊。その後残った西都にて首相の御堂に擬態し、全国民に国を一つにすると宣言。これにより彼によって日本征服が成し遂げられてしまったのである。
また、日本を手中に収めた彼は、目の敵である桐生戦兎らnacitaサイドの仮面ライダー陣営を国家への反逆者とみなしてしまい、彼らを付け狙うことにもなる。
感情を得たエボルトは、自身の体から新たに黒いパンドラパネルを生成。このパネルにロストスマッシュから成分を取り込んだロストボトルをセットすることによって、黒く変色し金の刻印が施された「ブラックロストフルボトル」に変化させることができる。
エボルトはブラックボトルをいち早く揃えるために、かつてのファウストと同じように数多くの被験者をロストスマッシュへと変貌させていった。その中には惣一の娘である美空の姿も…
なお、これらブラックボトルは10本揃えると既知の物理法則を超える現象を引き起こす事ができるが…
その「既知の物理法則を超える現象」とは、要するにワープである。エボルトはこの力を利用する事によって、これまで時間が掛かっていた惑星間移動を瞬時に行うことができるようになり、より多くの惑星のエネルギーを吸収する事が彼の真の目的であった。
そして、紆余曲折の甲斐もあって10本のブラックロストフルボトルを手に入れたエボルトは、それを黒いパンドラパネルにセットしたことによって更なる姿を手に入れてしまったのであった。
物語の主人公である桐生戦兎こと葛城巧の父親。(演:小久保丈二)
2005年のスカイウォールの惨劇の際に姿をくらましたと思いきや、物語の後半で石動惣一の身体に乗り移っていたエボルトに技術力を見込まれ技術協力していた事が判明した。
彼はもう一つのビルドドライバーを使用することによって、息子と同じく仮面ライダービルドに変身する事も可能。
なお、彼は表面上では技術協力しているが、その裏側ではエボルトとは異なる思想をもっており…
ビルドドライバーの原型・エボルドライバーを用いてエボルトが変身する仮面ライダーであり、パンドラボックスの力を最大限に使えるエボルトの究極の姿である。
エボルドライバーのシステム音は金尾哲夫氏が担当。変身者と同じ声優が起用されるのは稀であり、エボルトに御あつらえ向きと言える。
各形態には作中で登場した順番にフェーズが設けられており、それに応じて戦闘力や装甲強度が上昇していく。
「ついに…ついに戻ってきたああああああああああ!!」
エボルドライバー!
コブラ×ライダーシステム!
エボリューション!
Are you ready?
「変身!」
コブラ!コブラ! エボルコブラ!
フッハッハッハッハッハ!
「エボル、フェーズ1…!」
コブラエボルボトルとライダーエボルボトルを使用して変身する形態。
「勝利」が目的の機能を搭載した今までのライダーシステムと対照的に、「滅亡」が目的と言わんばかりの機能が多数搭載されており、各部機能の解説に「安全に破壊活動」や「次に滅ぼす天体の座標を確認」とか「効率よく滅ぼすためのプランを提案」などのパワーワードと書かれていることからそれがうかがえる。
それに違わず、ダイタランシーアーマーにより防御力が高いローグの装甲を破り蹂躙していることから、今までのライダーとは別物の性能を誇る。
怪人に使われそうな豪勢なカラーリング、天球儀や星座早見盤などの宇宙関連器具を模した全身装甲と、スタークから続く頭部のコブラモチーフなど、見た目からも異質及び強大さを醸し出している。
「敵に塩を送るなんて優しいだろぉ?」
ドラゴン×ライダーシステム!
エボリューション!
Are you ready?
「変身!」
ドラゴン!ドラゴン!エボルドラゴン!
フッハッハッハッハッハッハ!
「フェーズ2、完了……!」
龍我の体に憑依したエボルトがドラゴンエボルボトルとライダーエボルボトルを使用して変身する形態。
ドラゴンフォームの名称どおり、頭部と肩はクローズと似通っており、コブラフォームと比べてスピードや格闘攻撃に特化しており、ビートクローザーを用いた剣戟が得意。
「せっかくの計画が台無しだ…」
龍我「お前まさか…⁉︎」
ラビット×ライダーシステム!
エボリューション!
Are you ready?
「変身!」
ラビット!ラビット!エボルラビット!
フッハッハッハッハッハッハ!
「フェーズ3、完了……!」
戦兎の体に憑依したエボルトがラビットエボルボトルとライダーエボルボトルを使用して変身する機動力重視の形態。
ラビットハーフボディを2つ合わせたような形状の頭部およびビルドに類似した形状の両肩以外は概ねフェーズ2に準じた外観をしている。戦兎に憑依するのは予定外だったためか、攻撃力は下がってしまった模様。
しかし加速ユニットにより超音速での移動・攻撃が可能であり、グリスとローグの二人相手でも余裕さを見せるほどである。
「成程。そんなに権力にしがみ付きたいか?」
オーバーザエボリューション!
「いいだろう……今日がお前の命日だ。」
コブラ×ライダーシステム!
レボリューション!
Are you ready?
「変身!」
ブラックホール!
ブラックホール!
ブラックホール!
レボリューション!
フッハッハッハッハッハッハ!
エボルトがエボルトリガーを用いて変身した完全体。使用するボトルはフェーズ1同様にコブラエボルボトルとライダーエボルボトル。
この形態こそベルナージュが恐れていた事態であり、火星での彼女の力を持ってしてもドライバーを破壊することしかできなかったという…
名に反して白色だが、コブラフォームをそのまま強化したようなデザインかつ現実のブラックホールに則したデザインとなっている。
胸部に搭載された特殊変換炉「カタストロフィリアクター」により動力源である未知の物質を破壊のエネルギーに変換することが可能であり、ブラックホールをぶつけて対象を圧壊したり、周囲の生命体の生命活動を停止させるほか、戦闘能力を最大50倍に増加というとんでもないチート能力を発動させることが可能となっている。つまりフェーズ1は2%程度の力しか出せないというエボルトの言葉に嘘偽りはなかったのである。しかし力を増幅すると相応に自身にも負担がかかったり、エボルトリガーが強い衝撃を受けると制御が利かなくなり暫く身動きが取れなくなるといった欠点もあるため、決して全能というわけではない。
オーバーオーバーレボリューション!
「いよいよ新世界の扉が開くぞ!」
Ready? go!
フィーバーフロー!
フッハッハッハッハハハハ!
フハッハッハッハッハハハハハ!!
エボルトが10本のブラックロストフルボトルをセットした黒いパンドラパネルを取り込んで進化したエイリアンのような怪人としての姿。
この状態は厳密に言うとスマッシュとは似て非なるが、公式では便宜上スマッシュの一種として扱われている。
戦闘能力はブラックホールフォームの上、どころかそれを遙かに超える物になっていて、腕を振るだけでもビルを倒壊させるような一撃を放てるようになった。
更にこの形態ではワームホールを利用することによって惑星間を瞬時に移動出来る能力も持っている。
加えて、移動先の惑星を自らが破壊する事によって惑星のエネルギーを吸収し自分の力にする事ができ、実際に戦兎の目の前でヘルヘイムに似た惑星を吸収してそのエネルギーで両腕に手甲「エボルティグラスパー」を発生させた。
某始まりの男「惑星を易々と破壊する奴絶対許さねぇ」
完成した黒いパンドラパネルと月や地球の一部を取り込みさらなる進化を遂げた姿。
黒いパンドラパネルやロストボトルが体内から除去されると弱体化するという通常の怪人態が抱えていた問題点を克服し、両肩に融合したエボルティヴォイダーという進化生命体が自律的に攻撃・防御を行う。しかしその膨大なエネルギーを制御するためにエボルトリガーが必要なため、ここがエボルブラックホールフォームからの一貫したアキレス腱となっている。
戦兎「関連動画!?あ~もうどこに隠したんだよ運営は~?」
万丈「何やってんだよ?探すなら探すで時間ねぇから…」
美空「どこ行くの?」
万丈「近所だよ…でも、動かねぇとさ…」
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/09(火) 00:00
最終更新:2025/12/08(月) 23:00
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