シリウス(爆ボンバーマン)とは (シリウスとは) [単語記事]

シリウス(爆ボンバーマン)とは、NINTENDO64ソフト「爆ボンバーマン」の登場人物である。

概要

CV - 宮林康

白い鎧を纏っており、ボンバーマンに協力してくれる謎の人物。戦闘機のような形態に変身して飛行することも可能。アルタイルに恨みを持っている。

操作方法やステージのヒント、ボス戦前にはリモコンをくれるなどボンバーマンを様々な場面でサポートしてくれる。グリーンガーデンのステージ2では腕試しに勝負を挑んでくる。

ゲーム中で、かつて故郷がアルタイルに滅ぼされてしまい、彼は何度か勝負を挑むが負けてしまい、弟や妹がアルタイルに殺されたためアルタイルを倒そうと決意する話が聞ける。これを聞いたプレイヤーは彼に同情し、アルタイルを倒そうと決意しただろう。

そしてラスボスであるアルタイルを倒すとアルタイルはレグルスと共に逃亡。シリウスはボンバーマンと共にブラックシティから脱出する。ボンバーマンに「よくやった、ボンバーマン」と褒め称えるが、仇であるアルタイルを倒せなかったためか「君には少し失望したがね」と発言する。最後は「君とはもう2度と会うこともあるまい」と言い、ボンバー星を去った。

ゴールドカード100枚集めると…？

上記の結末はゴールドカード100枚集めてない状態でアルタイルを撃破したときのバッドエンディングである。100枚集めてから撃破すると驚愕の真実が判明する。

※以下ネタバレのため反転。

実は本作の黒幕であり、真のラスボスである。そしてコズミックキューブ本来の持ち主でもある。

逃走を図るアルタイルを叩き落として、コズミックキューブの力を吸収し、極太レーザーをアルタイルを消滅させる。そしてボンバーマンに「間抜けな嘘をついてまで、君を助けてきた甲斐があったというものだ」と言い、「もっとも君が用済みになった今、君のような下等なヤツが、存在すると思うだけで不愉快だ」という理由でボンバー星もろとも消し去る事を宣言。自身は隠しステージ且つ真の最終ステージであるレインボーパレスに引きこもる。当然その後シリウスはボンバーマンに協力してくれなくなる。ボス戦では予めリモコンが設置された状態で始まり、各ステージにいたシリウスはコピーロボットに置き換わる。

そしてレインボーパレスの鬼畜ステージをクリアし、シリウスと対戦する。しかしコズミックキューブの力によって攻撃が効かない。そしてシリウスはボンバーマンを殺そうと極太レーザーを放とうとした際、レグルスが乱入しシリウスを叩き落としコズミックキューブを破壊する。

「き　きさまぁぁっ！！」

こうしてシリウスは無敵の力を失い、ボンバーマンはレグルスと共にシリウスと戦う。そして、撃破するとシリウスは絶叫を上げながら爆散、死亡した。

クールな味方キャラであるシリウスが敵と思う人は少なかったために、彼の裏切りで衝撃を受けたプレイヤーは非常に多かった。また、ゴールドカード集めが非常に難しいため全て集めずにクリアてゲームをやめた人が多く（バッドエンディングが正式なエンディングと思った人もいる）、後にネットや攻略本でシリウスがラスボスであると知った人も少なくはない。

シリウスが突然裏切ったように見えるが無理ない話である。彼のカラーリングは白と青で、表向きのラスボスであるアルタイルのカラーリングである黒と赤とは対照的になってる。白と青は主人公キャラでよく使われるカラーリングであるため主人公側のキャラであるようにプレイヤーに刷り込ませる。というか、主人公の白ボンと同じカラーリングである。さらに、ステージ毎に現れてアドバイスしたりボス戦時にはリモコンを持たせるなどチュートリアルのような事をするため、プレイヤーにシリウスが「ゲームシステムの一部」のように刷り込ませている。このように彼が敵だと思われないようにかなり丁寧な設定が凝らされてる。

それでいて彼が敵だと思わせる伏線が散りばめられている。グリーンガーデンのステージ3で彼はコズミックキューブの扱い方やシステムについてかなり詳しく語っている。それは、彼がコズミックキューブの持ち主である事を暗に語っている事と同じなのだ。また、レッドマウンテンのステージ3で「アルタイルがボンバー星の人々を殺すのは、物についたほこりを取るのと同じ感覚」といった旨の発言を淡々と言えるのも、彼自身そういう思想を持ってる事を窺える。また、続編の「爆ボンバーマン2」には登場しないためバッドエンディングで「君とは、もう2度と会うこともあるまい」と言うのも、続編に出させないためである。

一応言っておくが、ステージを進めるためのヒントやテクニックは全てシリウスがボンバーマンに教えていたもので、それらを駆使して追い詰められてしまい倒されてしまった。まさに因果応報である。アルタイルを倒した後、素直に礼を言って帰ればよかったのに…

そういえば、彼の言った「間抜けな嘘」とは一体どこからどこまでが嘘なのか…？