ジェームズ・キャメロン

ジェームズ・キャメロン（ジェームズ・フランシス・キャメロン）とは、カナダ出身の映画監督である。

概要

1954年8月16日生まれ。左利き。

低予算映画『ターミネーター』で一躍有名になり、それ以降も『エイリアン2』『ターミネーター2』などの大ヒットを飛ばした。

1997年の『タイタニック』によって映画の興行成績の世界記録を樹立し、2009年時点でいまだに破られていない。しかし、2009年末にキャメロン監督12年ぶりの最新作『アバター』が公開され、世界中で空前の大ヒットを記録。『タイタニック』の収益記録を監督自身の作品『アバター』で塗り替え、なんと全世界歴代興行収入1位と2位を同じ監督で独占するという偉業を成し遂げた。

映画の監督のほかにも海底に眠るタイタニックや戦艦ビスマルクのドキュメンタリー制作を手がけるほか、『ダーク･エンジェル』などテレビドラマシリーズの製作も手がけている。

第82回アカデミー賞の賞レースではキャスリン・ビグロー監督(キャメロン監督の元妻)の戦争アクション『ハート・ロッカー』に負けてしまうが、『アバター』の歴史的な大ヒットにより名実ともにトップレベルの監督であることを再認知させることとなった。現在は原爆をテーマにした作品について考えているとのこと。この原案の原作が虚偽記載の疑いで出版差し止めになるなどの騒動があったものの、現在も監督自身は製作に意欲的だとか。

また、『ターミネーター2』や『タイタニック』、『アバター』と記録的ヒット作が続き、当然ながら次回の娯楽映画への期待も高まっている。『アバター』の続編や、以前から噂される木城ゆきと原作のSF漫画『銃夢』の実写化(英題“Battle Angel”)は、現在企画実現に向けて構想を固めているといわれる。今後は3D映画での活動を中心にすると宣言している。

作風

完璧主義として知られ、リアリティを追及する点が挙げられる。

• 『タイタニック』では、船のセットを岸壁から右になるように作ったが実際は岸壁から左であり、それを誤摩化すためセットの文字を全て反転させ映像を反転させるよう編集した。
• 趣向の一つに『ミリタリー』がある。『ターミネーター』では銃砲店での店主と改造の仕方などを描写し、『ランボー/怒りの脱出』の銃火器の描写もミリタリーオタクを喜ばせるほどらしい。
• 『エイリアン2』では海兵隊の装備として実在の銃器をモデルにパルスライフルを考案したりステディカムの振動吸収器にスマートガンを搭載した射撃システムを採用した。
• 監督したほとんどの作品に脚本を担当している。
• 絵心があり、『ターミネーター』の内骨格や殺人ロボット、『エイリアン2』のエイリアンクイーンやパワーローダーなどのイラストと『タイタニック』の主人公ジャックのスケッチもキャメロンの書き下ろしである。
• 考古学に関心を示しており、奇抜な学説を提唱しているらしい。
• 『アバター』の脚本そのものは1995年に出来あがっていたが、『タイタニック』から『アバター』まで12年間ブランクが開いたのは、本人曰く「CG技術の向上と3D技術の開発」のため。

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関連項目

• ターミネーター
• タイタニック
• ビスマルク（戦艦）
• ミリタリー