ストリートファイターIII 単語


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ストリートファイタースリー

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ストリートファイターIII』(ストIII)とは、カプコンが開発・販売した2D対戦格闘ゲームのシリーズ。

稼動開始から数回のバージョンアップを経て、現在『ストIII』として呼ばれるのは、ほぼ3作目の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』のことを指している。

概要

当時大人気であった『ストリートファイター』シリーズの正式な続編として、1997年に『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』の稼動を開始した。

リュウ、ケンを除くこれまでのシリーズの登場人物を廃し、主人公を含むほとんどが新規キャラクターであり、システムや操作感覚もそれまでのシリーズと大きく異なる。前作の『ストII』が少年漫画的なわかりやすいキャラクターばかりであったのに対し、『ストIII』のキャラクターはマニア向けの傾向がありプレイヤーを呼び込む要素としては弱かった。

様々な状況が重なり正式なナンバリングタイトルであるにも関わらず、プレイヤーからの評価は芳しくなく、商業的にも大きな成功を収めることはできなかった。だが、この作品までに確立された投げ入力コマンドやEX必殺技等の細かいシステムは続編である『ストIV』において受け継がれている。ブロッキングは受け継がれなかったが、セービングアタックはブロッキングを単純化し強すぎない調整を施したシステムと言えるだろう。

奥深いシステムや完成度の高さが、マニアックなプレイヤーたちに評価され、稼動から10年以上を経た現在でも各地で草の根大会が開催されたり、全国大会『闘劇』のタイトルに採用されるなど、根強く支持されている。近年動画作成が身近になったこともあり対戦動画が動画サイトに投稿されることが多くなり、このゲームの動画も数多く投稿されている。

また、2011年8月に「3rd Strike Online Edition」がPS3とXBOX360においてダウンロード販売されることが決定。
約12年越しのオンライン化である。

本シリーズのシステム

ブロッキング

やり方は、相手の攻撃が当たる直前に特定の方向(上中段攻撃には前、下段攻撃には下)にレバーを入力する。

このゲームを代表するシステムであるブロッキングは、相手の行動の読みに対する選択肢としてゲームを大いに盛り上げる要素である。特に地上で相手の地上攻撃をブロッキングした瞬間=相手に読み勝った瞬間であり、エフェクトも分かりやすくギャラリーのウケは非常にいい。必殺技の削りダメージすら無効化できるため最後まで逆転できる可能性を秘めている。

一方でブロッキングという行動自体は相手の技を捌くだけで、実際に運用するにはその後の反撃行動もセットでなければならない。またレバー方向も状況に応じて使い分ける必要があるなど、総じて初心者には敷居が高く、確定状況がなくなるということは逆に言えば安定状況もないわけで、強いプレイヤーとの差をさらに広げたと広げる要素にもなっている面もあっただろう。

この独自のシステムにより、高度な読み合いが発生した。

スーパーアーツ

過去にあったスーパーコンボと呼ばれる超必殺技は、本シリーズでは用意された3種類から1つを選択する。例えば、リュウなら「真空波動拳」「真・昇龍拳」「電刃波動拳」から一つを選んで戦う。1stでは一度選択後は途中で変更することは一切不可能(コンティニュー時以外)であるが、2nd以降は乱入対戦時に限り変更可能となった。

ゲージは各必殺技ごとに、長さと最大ストック数が決められている。また同じ技であっても「1st」、「2nd」、「3rd」各作品毎にゲージ長さと最大ストック数が異なっているキャラクターも存在している。例えばリュウなら「電刃波動拳」の場合、1stではゲージ長さは88ドットでストック数は1、2ndではゲージ長さは80ドットでストック数は2、3rdではゲージ長さは96ドットでストック数は1、といった具合。

パーソナルアクション

『2nd』から追加された、個々のキャラクター独自の特殊行動。立った状態から強パンチ+強キック。これを行うと、キャラクターによっては次の技のダメージが僅かに増える等の利点がある。

これまでの格闘ゲームにある「アピール」と動きが似ているせいで、挑発していると誤解するユーザーが多い。

ストリートファイターIII -NEW GENERATION-(1st)

1997年2月稼動。CPS3基板を使用。

『ストII』『ZERO』シリーズに比べ、大幅にグラフィックが進化し、キャラクターが滑らかになった。

『III 3rd』に無い演出としては、エレナステージやユンステージでは1ラウンドと2ラウンド以降で場所が変わったり、勝敗が決まった後、ボロボロとなった敗者のグラフィックが大きく描かれている。いぶきが巨乳であることもこれでよくわかる。

またスーパーアーツを発動すると『専用背景』が映し出されるという演出が組み込まれており、直後の「マーヴルスーパーヒーローズVS.ストリートファイター」以降の『マーヴルVS』シリーズのハイパーコンボ発動時の演出の先駆けにもなっている。

関連動画

ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-

1997年10月稼動。
ゲームバランスを調整し、新たにユリアン、ヒューゴー、豪鬼が追加。また、前作登場したヤンはユンとは異なる能力で使用可能となった。

1人プレイの場合、ラスボスが各キャラクターによって異なる。また条件を満たすと豪鬼が乱入してくる。

前作登場したキャラクターのエンディングは同じ。

前作にもあったスーパーアーツを発動時の「専用背景」は本作にも継承されており、『光の粒子』が横または縦に流れるような背景となっている。またこの『光の粒子』の背景演出は後の「ジョジョの奇妙な冒険」でのスーパーコンボ発動時やスーパーコンボフィニッシュK.O.時の相手側の敗北カットイン演出の背景にも流用されている。

関連動画

ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-

1999年稼動。
春麗、まこと、レミー、Q、トゥエルヴが追加。

BGM、キャライラスト、エンディングが一新。

1人プレイの場合、ラスボスはギルに統一。家庭用でギルを使用した場合のラスボスはアレックスになる。
ラスボスのギルが「セラフィックウイング」というブロッキング不可の全画面攻撃を使用するようになり、前作以上に気が抜けなくなった。

概要に書いてある通り、現在でも大会や段位戦が行われるほどの超人気作品で、2011年8月にPS3とXbox360でオンライン版の販売を開始した。

3rdに於ける評価として、対戦ツールに於ける「バランス面では前2作を超越出来た」という評価であるが、その反面で「2nd以前からのユーザーからは演出面が劣化した」という意見が数多い。

後者の意見での殆どが共通で口を揃える指摘事項は、前作及び前々作にあったスーパーアーツ発動時の「専用背景」が3rdでは廃止され、「ストZERO」シリーズのような「画面暗転」式となっていたり、ステージ背景が初代「ストZERO」のような同じ場所での時間帯違いであるなど(例:「アレックスステージとケンステージ」、「オロステージとショーンステージ」、といった具合で)、演出面が前2作と比較して明らかに疎かとなっている点が指摘されている。

ニコニコ動画では、『3rd STRIKE』に関する動画には「3rd」がタグとして使われる事が多い。

関連動画

↓このゲームにおけるブロッキングテクニックの凄さを理解できる動画

そして公式も認めた「あの瞬間をもう一度」

プレイアブルキャラクター

1stから使用可能

  • アレックス(ストリートファイター)
  • リュウ(ストリートファイター)
  • ケン・マスターズ
  • ユン(ストリートファイター)
  • ヤン(ストリートファイター)
    1stのヤンは、キャラ選択画面でユンにカーソルを合わせキックボタンで選ぶと使用できる。1stのユンとほぼ同じ性能(バックダッシュとハイジャンプが僅かに違う)。2ndから独立した。
  • いぶき(ストリートファイター)
  • エレナ(ストリートファイター)
  • ネクロ
  • オロ
  • ショーン・マツダ
  • ダッドリー

2ndから使用可能

  • ヒューゴー
  • ユリアン(ストリートファイター)
  • 豪鬼

3rdから使用可能

  • 春麗
  • まこと(ストリートファイター)
  • Q(ストリートファイター)
  • トゥエルヴ
  • レミー(ストリートファイター)

家庭用のみ使用可能

  • ギル
    『1st』『3rd』のラスボス。表立つ事の無い秘密結社の総統を自称。フレイザードのように片方の半身が炎の赤、もう片方が氷の青色のボディー。業務用ではCOM専で、ゲージMAX時にKOさせるとリザレクションが自動発動して体力を回復してくる。

関連商品

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関連項目

  • カプコン
  • 格闘ゲーム
  • ストリートファイター / ストリートファイターII / ストリートファイターZERO / ストリートファイターIV
  • ストリートファイターシリーズのキャラクター一覧
  • アレックス(ストリートファイター) / 主人公(笑) / ハイパーボッ!
  • なんなんだアンタ
  • 段位戦
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