ズ・ゴオマ・グ 単語


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ズゴオマグ

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「ザシャブボギ ダグバ!」(早く来い、ダグバ!)

ズ・ゴオマ・グとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』に登場したコウモリ種のグロンギ族である。

演:藤王みつる

未確認生命体第3号:ズ・ゴオマ・グ
登場作品 仮面ライダークウガ
サブタイトル 第2話「変身」
etc...
身長 204センチメートル
体重 185キログラム

概要

「トウキオ?」

所謂「第一話は蜘蛛怪人で、第二話はこうもり怪人」と言う仮面ライダーの様式美として「EPISODE2 変身」にて初登場したこうもり種の怪人で、長野県の九郎ヶ岳にて復活した古代の戦闘民族「グロンギ」の「ズ」集団の一人。

時速120キロで空を飛ぶ能力を持ち、口に生えた牙で人間の血を吸う。ただし、吸血衝動の伝播力はもっていない為、所謂「吸血鬼」ではない。

指先にある刺殺メインの爪を主な武器としている。グロンギ族の例にもれず通常の銃弾では傷つかない表皮を持つほか、胸にはギャランドゥ(胸毛)と乳ピアスを装備している。
人間体は青白い顔をした男性で、黒いコートを常に着込んでいる。また太陽光や強力なライト等の光を嫌っており、人間体で行動する際は傘が必需品となっている。

九郎ヶ岳で復活した後、2000年1月31日に長野県中御所サンマルコ教会にてホセ神父を殺害してすり替わり、一晩に五人もの人間を殺して血を吸った。神父の行動の不審さを話していた親子の会話を聞いて五代雄介が教会に現れた際、教会の窓から差し込む太陽を嫌う仕種をして弱点を露呈した。

その後、夜になって怪人体で現れたところで警官隊と戦いとなり、警察官を殺害していたところに現れたクウガ(グローイングフォーム)と戦った。

「マンヂ デデンパ ボググスンザジョ」
(パンチってのは、こうするんだよ)

グローイングフォームのクウガを軽くあしらって変身を解除させ、一条刑事を投げ飛ばして二人を窮地に陥らせたが、駆けつけた亀山の乗るパトカーのライトの直撃をうけて一旦撤退した。

その後の聞き込み調査から、一条刑事はゴオマがサンマルコ教会にいることを突きとめる。夜のサンマルコ教会を訪れた一条刑事だが、ゴオマに襲撃され、絶体絶命のピンチに追い込まれる。しかしその時、燃え移った炎に包まれた教会に”覚悟完了済”の五代雄介が変身したクウガ(マイティフォーム)が突入してきた。ゴオマは、現れたクモ種怪人「ズ・グムン・バ」と共にクウガを痛めつけるが、ビルのサーチライトが眼に入ったため退散した。

バラのタトゥの女の指示により東京に現れたゴオマだったが、勝手に殺人を行った事により、ゲゲルと呼ばれるグロンギ族の殺人ゲームの挑戦権を剥奪されてしまう。他のグロンギ族から蔑まれる中、バラのタトゥの女の腰巾着となって、事あるごとに自分もゲゲルに参加するという意思を見せたものの、全てバラのタトゥの女により却下されていった。

そして、夜になるとン・ダグバ・ゼバのベルトの破片や「ゴ」集団の武器を長野で探して、東京にいる職人怪人ヌ・ザジオ・レの元に届けるパシリ業務をこなすことになった。ゴオマはその最中に、ン・ダグバ・ゼバのベルトの破片を一個横領した。 

ズ・ゴオマ・グ強化体
登場作品 仮面ライダークウガ
サブタイトル 第36話「錯綜」
第37話「接近」
第38話「変転」
身長 208センチメートル
体重 198キログラム

ズ・ゴオマ・グ強化体

ゲゲルに参加させてもらえない苛立ちから、ゴオマはダグバの力を手に入れて、ゲゲルによる階級アップルールを無視してダグバに挑もうと考えた。そして横領したベルトの破片を体内に取り込み、苦痛の果てに、強い光に耐性のついたズ・ゴオマ・グ強化体となった。

サソリ種の女グロンギ怪人「ゴ・ザザル・バ」のゲゲルの最中に現れたゴオマ強化体は、頭部に髪が生え、身体がさらに剛毛になっていた。ゲゲルを妨害する為にザザルに戦いを挑み、これまで虐げられてきた恨みを爆発させて大乱闘を繰り広げた。

「ラガバ ゴセゾ ガラブシデスンジャバギザ」
(まさか、俺を甘く見てるんじゃないか?)

しかし、ン・ダグバ・ゼバに最も近い「ゴ」族のゴ・ガドル・バは、強化体となったゴオマを鼻にもかけておらず、どうせン・ダグバ・ゼバに殺されると予言していた。しかし当のゴオマは、

「ドビロジバギ ボソグゾダグバ」
(ダグバを殺すときも近い)

と、バラのタトゥの女を見つけ出し、ガドルに戦いを挑んだ。
しかし強化体となってもガドルには遠く及ばず、手四つの力比べに敗れ、蹴飛ばされ、投げ飛ばされと良いところなく、ゴオマはボコボコにされてしまう。 

ズ・ゴオマ・グ究極体
登場作品 仮面ライダークウガ
サブタイトル 第38話「変転」
第39話「強魔」
身長 211センチメートル
体重 227キログラム

ズ・ゴオマ・グ究極体

ガドルに敗れたことから、さらなる苦しみを味わったゴオマは、同時に始まったン・ダグバ・ゼバによる弱小グロンギ族の整理から逃れるために究極体にパワーアップした。怪人体の髪は、見事な白髪になった。(登場回のタイトルである「強魔」は、ゴオマのことである。)

「ダグバ ゴセパリグリグ ボソガセバギ」
(ダグバ 俺はみすみす殺されない)

さらに殺人と吸血行為を繰り返したゴオマは、駆けつけた警官隊と交戦状態に入り、

「ダグバが来るまで何人死ぬかな」

と流暢な日本語を話しながら警察官を虐殺していった。クウガでさえ赤子の手をひねるかの如くあしらい、マイティキックやタイタンソードでさえ受けつけなかった。

そしてダグバの咆哮を聞いたゴオマは、ダグバを殺害する為にクウガを放り出して野山を駆けた。

「ゼデボギ ダグバ」
(出てこい、ダグバ)

ついにダグバをみつけたゴオマだったが、手も足も出ないままエネルギー波のような攻撃を受け、一瞬のうちに殺されてしまった。
今までの怪人と異なり死体が残ったため、ゴオマは椿医師の手により解剖され、神経断裂弾の開発へとつながった。

藤王みつるの怪演も手伝い、色々な意味でグロンギ族というものを強く印象付けた敵である。なお藤王みつるは、撮影中の蒼白なメイクのまま行動していたらしく、ロケ先に車で行って料金所の清算係を威圧し、八重洲地下街ではすれ違うサラリーマンに「振り向くなって言わないで」と思わせていたらしい。  

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