セパン・インターナショナルサーキット 単語


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セパンインターナショナルサーキット

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セパン・インターナショナルサーキットとは、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にあるサーキットである。

3月にF1、10月にMotoGPが行われる。

マレーシア

マレー系、華僑系(中国系)、インド系の3人種が混合する多民族国家であり、
イスラム教、仏教、ヒンドゥー教が混在する多宗教国家でもある。

工業に力を入れ、ペトロナス(石油精製)やプロトン(2輪、4輪乗用車)といった国営企業を抱えている。

立地

クアラルンプール市街地から南に40km離れた郊外に位置する。隣にはクアラルンプール国際空港がある。
周辺は背の低い木が生い茂っていて緑一色。

海岸線からの距離は17km。

赤道直下で高温多湿であり、ちょくちょくスコールが降る。

ドルナ製作の開催地紹介ビデオにはペトロナスツインタワー、クアラルンプールタワー、
バドゥ洞窟のムルガン神像が映し出されている。

サーキットの施設

スコール対策のためメインスタンドにはバナナの葉を模した大きな屋根を設けてある。
メインスタンドの大歓声がその屋根に反響して、よく響く。

バックストレートとメインストレートの間は空間があり、Mall Areaと呼ばれる広場になっている。
各メーカーのブースがあったり売店があったり、色々ある。

サーキット内にヤシの木を植えて南国気分を盛り上げている。

コース紹介(MotoGP)

概要

長い直線2本と中低速コーナーで構成される。

まずは、なにはともあれ、長い直線の後にしっかりハードブレーキングできる車体を作る。
そのあとは9コーナーから14コーナーまでの高速区間をリズム良く流れを殺さず走りきるようにする、
これがセパンにおけるセッティングの流れだという。

色んなところでアップダウンがあるサーキットである。

F1が開催されるサーキットである。
F1のハイパワーマシンによって路面が削られ、
路面に轍(わだち)やバンプ(隆起)やギャップ(割れ目)が発生している。
特にブレーキングポイントにそうした凹凸が多い。
路面の凹凸に対応するサスペンションセッティングに取り組まなければならない。

主なパッシングポイントは、メインストレートエンドの1コーナー、4コーナー、9コーナー、
バックストレートエンドの最終コーナーとなっている。

青山博一が得意としていたサーキットであり、2009年には見事な勝利を収め、チャンピオン争いで大きく前進した。

スコール

雨が降り出すととんでもない量の雨が降る。ただし、高温なので、晴れ間が広がるとあっという間に乾いていく。

セパンの路面は白っぽく、乾いているのか濡れているのか判断しにくい。

ちなみにサーキットの路面は、多くのマシンがスリックタイヤで走ることで路面の砂埃が掃除され、
さらに黒いラバーが路面の上に乗り、グリップがどんどん良くなっていく。
しかしながら雨が降ると、そうした黒いラバーが流され、さらには雨が空気中の塵埃を拾って路面に付着させ、
元通りの汚い路面になってしまう。スコールが降った直後は路面のグリップが悪くなる。

灼熱のサーキット

ほぼ赤道直下に位置するので、高温多湿で灼熱のサーキットになる。

各ライダーは自分の汗でのぼせ上がり、ユデダコのように真っ赤になる。
ピットインのたびに首筋や脇へ氷を当てて体温を冷やさねばならない。氷がまさしく必需品となる。

路面温度が50度を越えることが珍しくない。
路面温度が50度を越えるとどのようなコンパウンドのタイヤでもグリップしなくなると言われており、転倒者が増える。

路面温度50度まではフィーリングがそれほど変わらないが路面温度が55度を超えるとフィーリングが激変し、
内圧・表面温度・内部温度・空気圧が大きく変わる、こうしたことも盛んに言われることである。
そして、セパンサーキットで「魔の路面温度55度」を越えることは珍しいことではない。

路面温度50度近辺は1度の差がタイムに大きく反映されるので、
雲が流れてきて日光が遮られるとコース上に出ている全員のタイムが一斉に上がる。
周回タイムで皆のタイムが上がったらサーキット上空に小さな雲が流れてきて日が陰っていることが多く、
周回タイムで皆のタイムが下がったらサーキット上空の小さな雲が流れて青空になっていることが多い。
路面温度が30度台なら、1度の差がタイムに大きく反映されるわけではないので、ここまでの珍現象にはなりにくい。

「路面温度が30度台でタイヤのグリップがいいとバイクの問題点も表れないが
路面温度が上がってタイヤがグリップしなくなるとバイクの問題点が表れてくる」という言い伝えの通り、
各ライダーは上手く走ってくれないマシンをなんとか力ずくで操縦する作業に追われることになる。

気温が高いとブレーキの性能にも悪影響が出てくる。
ブレンボ(イタリアのブレーキメーカー。MotoGPクラスのほとんどのマシンにブレーキを供給している)が選んだ
「ブレーキに厳しいサーキット」の中で、セパンサーキットはトップ3の一角に入っている。

1コーナー~4コーナー

メインストレートエンドの1コーナーは僅かに上り勾配になっていて、ブレーキを助けてくれる。

2コーナーを立ち上がった後は、大きく右にカーブしながら下り勾配になっている3コーナーになる。
マシンを傾けながらアクセルを開けてパワーを掛けていく。

3コーナーを終わってアーチ看板をくぐったあたりで、上り勾配に転じる。
4コーナーはパッシングの多い場所である。4コーナーを過ぎた後もしばらく上り勾配が続く。

5コーナー~8コーナー

5コーナーは結構急な下り坂になっており、リアタイヤの荷重が抜けやすい。
5コーナーでアクセルを開けていけることはかなり難しいこととされる。

6コーナーは再びグイッと上り勾配になっていて、各ライダー勢い良く右に切り返していく。

6コーナーのあたりにショートカットがあり、ここからピットに戻ることができる。

9コーナー~14コーナー

8コーナーから9コーナーの間は短い直線だが、僅かに左へ曲がっている。

9コーナーは非常にパッシングが多い場所である。進入は下り勾配で、立ち上がりは上り勾配となっている。

9コーナーから14コーナーの高速区間はライダーたちに重要視されているようであり、
ここを速く走ってバックストレートの加速につなげることがラップタイム向上のため効果的らしい。

12~13コーナーは下りのS字で、ここに飛び込んで行くライダーの姿は格好いい。

12~13コーナーは下りでフロントの荷重が抜けやすく、フロントのチャタリングも出やすい。

ロングストレートの前のコーナーではパッシングを仕掛けずに綺麗なラインを通りストレートでの加速に備える、
という格言の通り、14コーナーは誰もパッシングを仕掛けず、綺麗なラインを通ることに専念する。

バックストレート~最終コーナー

バックストレートでは先行するライダーがスリップストリームを嫌ってマシンを左右に振る姿が多く見られる。

最終コーナーが最後の勝負所だが、ここで悲劇的な転倒を喫するケースも多い。

関連項目

  • MotoGP
  • MotoGPが開催されるサーキットの一覧

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