トマス・ロバート・マルサスとは、主に19世紀に活躍したイギリスの経済学者である。
1798年にマルサスが匿名で出版した人口論は、その余りのショッキングな内容に大変な反響と反発を引き起こした。
マルサスによれば、
人口は幾何級的に増える。つまり1、2、4、8、16、32、64、〜と増える。
食料生産は算術的に増える。 つまり1、2、3、4、5、6、7、8、〜と増える。
ここまで見れば何が起こるかは誰にでも予想が出来る。すなわち、
これだけでもかなり衝撃的な内容である。当時の反発も凄まじかったのも頷ける。
その為マルサスは、第二版で「人口が増えれば、それにつれて子供を作ろうとする者が少なくなる。よって人口増加のダメージは減っていく」という道徳抑制論を唱え、多少主張を緩和した。
しかし、深く考えていくとこの道徳抑制論は厳しい哲学的問題を抱えている。
食料が不足していくにつれて、上記の3つのような問題が起きるのは明らかであるが、実際にそれらの問題は社会全体を平等に与えられるのではなく、主に貧困層を中心に苦しめる。
道徳抑制論では、それ故に貧困層は
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最終更新:2025/12/08(月) 20:00
最終更新:2025/12/08(月) 19:00
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