ニコニコ上における表現規制について 単語


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ニコニコジョウニオケルヒョウゲンキセイ

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ここではニコニコ上における表現規制について纏めている。

一般的な表現規制について

基本的に「人権侵害」「著作権侵害」等の法律に触れる恐れがある場合(「刑法」、「著作権法」、「児童ポルノ禁止法」等違反)が該当する。

又法律に触れない場合であっても「宗教的規範に反する行為」や「犯罪等誘発の恐れがある」等の場合も運営側の判断で表現規制の対象になる場合がある。いわゆる「表現の自主規制」がこれに該当する。但し憲法に定められている国民の権利である「表現の自由」と相反する場合もあり、取り扱いには様々な意見が出てそれぞれ対立する場合がある 。

ニコニコ上における表現規制について

ニコニコ上における表現規制(表現の自主規制)について、主に上記で述べたもの(一般的な表現規制)以外にも現時点では「センシティブな内容や表現を含む可能性があるコンテンツ」が対象となっていことが確認されている。対象となっている動画は特定ジャンル・タグに多くあり、主に「例のアレ」「真夏の夜の淫夢」等の淫夢動画やアダルト動画の多くの動画が該当する。又淫夢関係以外にもセンシティブな内容が含まれる「レンの将来が不安になる動画」等のタグの動画の多くも規制の対象になっている場合もある。

規制対象になった動画は各種コンテンツの利用制限がかけられるが、場合によってはニコニコ運営側の判断や裁判所等からの申し出によって動画削除(管理者削除や利用規約違反削除)が行われる。削除されなかった場合でも投稿者側や視聴者側が制限の設定解除を行うこと、ニコニコ運営へ制限解除の申請が可能かどうかは定かではない。

又、対象となった動画が制限設定されているかどうかは見た目では判断できないが、下記で述べたことを行うことでその有無を確認することができる。

ニコニコ動画

一部の動画を除いてニコニコ動画のスマホアプリ(iOS版、Android版)上の設定でセンシティブな内容を含む可能性があるコンテンツ動画自体非表示にすることが可能である。設定についてはパソコン側で行う必要がある。設定行うと非表示となりスマホアプリ上では再生できなくなる。

ニコニコ生放送

ニコニコ生放送で動画を引用することができなくなる。例え投稿者側の設定が「引用可能」にしても引用することはできない。又ニコヘル等の外部ツールを用いても引用することはできない。
※もし強行する場合はパソコン上で動画再生した画面をチャプター等で行うしか方法はない。

下記はニコニコ運営に問い合わせした時の内容です。

ニコニ広告

ニコニ広告においては1万ポイント以上で作成できるビデオクリップの対象外となる。作成自体できない為「いきなり動画紹介」等で紹介することもできない。

ニコニコヘルプによれば「ユーザー投稿動画である」「再生時間が15秒以上の動画である」ことがビデオクリップ作成の条件となっているが、それらを全てクリアしても作成できない場合は規制の対象となっているのである。

何故ニコニコ側で表現規制を行うことになったのか?

2018年2月28日よりニコニコ動画が、同年9月25日よりニコニコ生放送がログイン不要で視聴可能になったことが要因ではないかと推測されます。

ログイン不要で非会員にも視聴可能になったことで不特定多数(特に青少年)に内容的にあまり好ましくない動画を見られることによるトラブル(各種団体や保護者からの抗議等)を避ける必要が生じ、同時にスマホアプリの審査を通す為にニコニコ運営側で不都合な動画に対して表現規制の対象に設定したのだと考えられます。

2018年3月8日から進められていた古い動画の変換処理の際に不都合な動画に対して表現規制の対象に設定を行ったと思われます。その影響で今までニコ生旧配信で引用可能だった動画の多くが新配信で引用不可になったのはその為です。

ニコニコ運営側の見解

ニコニコ運営サイドから最近まで公式な見解は出ていませんが、2021年5月30日にニコニコ運営代表の栗田氏自身のTwitterによる見解によれば下記の通りである。

栗田穣崇「ニコニコは日本の法律に抵触しない限り、表現規制は行いません」

その後この件についてはニコニコ生放送「週刊ニコニコインフォ 第41号」にてニコニコ運営側のスタンスについて栗田代表より下記コメントが発表された(内容は要約しています)。

動画削除・表現規制に関する運営のスタンス
(ニコニコ生放送「週刊ニコニコインフォ 第41号」より)

ニコニコ動画はプラットフォームなので中立性がとても大事です。

そのため、コンテンツの良し悪しを自分だけで判断すること、
すなわちニコニコ運営が恣意的な表現を規制することは行いません。
又、規制に関しては日本の法律に準拠して運営しています。
法律に照らして判断できるものはニコニコ運営が規制を行いますが、
すぐに判断できない場合は裁判所の判断を待って対応します。

恣意的:「論理的な観点で必然性がないこと」
     「自分勝手で気ままなさま」「思いつきな判断をすること」

但し今回の件は部落問題で裁判所判断による動画削除命令の内容に沿った発言である為、「センシティブな内容や表現を含む可能性があるコンテンツ」の表現規制(利用制限)については触れませんでした。一部動画においてはニコニコ運営側で表現の自主規制(利用制限)は行われており、栗田代表が述べた通りであれば「恣意的ではない表現規制」に該当することとなります。

その他

上記以外にもニコニコ動画・ニコニコ生放送は様々な規約(禁止・制限)を定めているので参考までに。

関連動画

ここではニコニコ運営側で規制対象に設定された動画を一部挙げておきます(多数ある為)。

関連項目

  • 自主規制
  • 思想・信教・表現・学問の自由
  • 思想・表現の自由

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最終更新:2025/12/14(日) 11:00

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