ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー(ビーストウォーズセカンド チョウセイメイタイトランスフォーマー)とは、1998年に放送されたTVアニメーション作品である。ロボットアニメ「トランスフォーマー」シリーズの作品であり、前番組「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」に続いてテレビ東京系列で制作、放映された番組、およびそれを原作とするマンガ作品。アニメーション制作は葦プロダクション。
現在、ニコニコチャンネルのフルアニMAXにて公式配信中である。
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OPテーマソングはCyber Nation Networkの「GET MY FUTURE」(前期OP)と「SUPER VOYAGER」(後期OP)、EDテーマソングは米屋純の歌う「夢のいる場所」。
概要
前作「ビーストウォーズ」同様、トランスフォーマーたちの2大勢力「サイバトロン」と「デストロン」によって繰り広げられる戦いを描いたストーリー。いつもの抗争によって銀河の辺境の惑星ガイアに墜落降り立った両軍団。サイバトロンは環境適合のため現住生物を、デストロンは古代遺跡群から兵器をスキャンし、惑星ガイア上で「アンゴルモアエネルギー」をめぐり、トランスフォーマー達が激突する!
前作とはうって変わって、3DCGアニメでなく、当時の日本アニメの大半と同様のセルアニメーション作画が行われている。ビーストウォーズⅡは、ビーストウォーズシリーズの玩具ヒットと、ビーストウォーズ直接の続編「ビーストウォーズメタルス」までのつなぎに玩具宣伝番組が必要だったために、急遽制作された作品である。(カナダのスタジオ主導で制作・欧米で放映されるビーストウォーズ及びビーストウォーズメタルスの展開スケジュール上の隙間を埋めるため、日本主導のアニメ作品が必要であった)
独立した作品としても成り立つよう、前作ビーストウォーズからの直接のつながりは少ないものの、前作サイバトロン司令官のコンボイ(いわゆるゴリラのイボンコ)が劇場版でゲスト出演したり、第1話冒頭でどうみてもチータス校長先生な画像がでてきたりと、ファンサービスは随所に見られる。しかし、当時としては珍しいフル3DCGアニメであったビーストウォーズの後番組がセルアニメのこの作品であったため、ビーストウォーズからひき続き視聴したファンにとっては賛否両論な作品でもあったりする。
全43話の本編と、映画ビーストウォーズスペシャルにおける上映作品の一つ「ライオコンボイ危機一髪!」が存在し、それらの内容はセルビデオとして販売・レンタルされたものの、DVD他のメディア化はされていなかった……はずであった。(これは続編のビーストウォーズ ネオも同様である)
なんと、2011年10月20日に本作品のDVDボックスの発売が決定されちゃいました。ニコニコ直販でも購入が可能!100セット以上の受注が確定した場合、ニコ直限定特典としてICカード用ビジュアルデコステッカー2枚組(ライオコンボイ&メガストーム)が付属する予定。
マンガ版『ビーストウォーズⅡ』
アニメ版を原作とするコミックボンボン掲載のコミカライズ作品。作者は今木商事。単行本二巻が刊行されている。
ストーリーそのものはアニメ版に準拠しているものの、読者層に合わせてかギャグ成分が強めな漫画になっている。タスマニアキッドが可愛くディフォルメされる、少ないページ数の都合からか後半登場キャラや合体戦士が出落ち要員化する、ビッグホーンとスクーバとスキウレの恋の鞘当てなど、マンガ版独自の面白さを打ち出している。
玩具でみるビーストウォーズⅡ
上記のとおり、限られたスケジュール(と予算)で構成された作品だったため、発売されたトランスフォーマー玩具(トイ)も、従来のトランスフォーマートイを、仕様一部仕様変更して展開するという手法が取られた。主に初期サイバトロン側はビーストウォーズシリーズのアニメ未登場キャラクタートイ(欧米のみ発売)が、初期デストロン側はトランスフォーマーG2という旧玩具シリーズからの流用によってラインナップされた。
物語中盤からはインセクトロンという第三勢力として、サイケな色の虫軍団が大量に市場に出回ることになった。本来海外ならデストロン(プレダコンズ)なこの虫たちも、ビーストウォーズⅡで正義の勢力側に設定したのは、ある種の政治の判断だろう(売り上げ的な意味で)
このように流用や仕様変更玩具が多く占める中で、ライオコンボイとガルバトロンは完全新規設計の玩具が発売された。さすがに両軍団のトップは流用ともできず、日本色を出す意味でもライオンVSドラゴンというモチーフの組み合せは人気を博し、セールスも好調であった。
他にも、自動変形シリーズが「オートローラーズ」として登場したり、ゴッドネプチューン(超神マスターフォースの「キングポセイドン」の仕様変更)、トリプルダクス(海外発売の「トリプレイダカス」仕様変更)、マグナボス(海外発売の同名トイ仕様変更)など合体戦士が充実したりと、日本未発売トイや過去の傑作トイが大量にラインナップされており、玩具展開で見ると非常に充実した作品となっている。ロブクロウ(キングポセイドン→ゴッドネプチューンで1体だけハブラレルヤ)は犠牲になったけど気にするな!
主な登場人(?)物(人物評はアニメ版に準拠)
サイバトロン
- ライオコンボイ(CV:郷田ほづみ)
白いライオンに変身する、サイバトロン宇宙警備隊コンボイ部隊指令官。惑星ガイアへの着陸後の窮地を、現地の白いライオンに救われたため、その姿をスキャンした。個性豊かなメンバーをまとめあげ、ガルバトロン率いるデストロン軍団に立ち向かう。遠近問わず単騎での戦闘能力も非常に高い。真面目な性格だがユーモアを解するおちゃめな一面も。むせる。
- タスマニアキッド(CV:石塚堅)
タスマニアデビルに変身する若き戦士。役職は陽動員。本当はもっとカッコイイ動物をスキャンしたかったがトラブルによりこの姿に。その後もやんちゃや独断専行でトラブルメーカーになるが、少しづつ一人前の戦士に成長してゆく。ビーストモードでも二足歩行のため、四足から変形するバンクシーンと若干の齟齬が……。
- アパッチ(CV:小高三良)
マンドリルに変身するサイバトロン宇宙警備隊コンボイ部隊の副指令。指令官コンボイとは訓練生時代からの長い付き合いであり、コンボイ部隊ではナンバーツーのため先輩風を吹かせたがるが、上官としての威厳がコンボイに比べイマイチ足りないのか空回り気味なおっちゃん。怒ると怖い。砲撃モードへの三番目の隠し変身機能がある。
- ビッグホーン(CV:岩崎征実)
バイソンに変身する突撃員。猪突猛進で攻撃的な性格で、敵にとにかく突き進み力任せに戦局を打開しようとする。石頭で頑固な牛。尻尾を引くと目からビーム口からミサイルが発射される。ミサイルはビースト・ロボット両モードで使用可能だが、思わぬ場面で尻尾が引っ張られてミサイルが飛んでいくことも……「~じゃ!」「~じゃい!」が口癖。
- ダイバー(CV:中野健治)
ガマガエルに変身するコンボイ部隊の防衛隊員。なぜか関西弁で喋る。得意な泳法は平泳ぎ。ナイアガラベースが彼の棲家。むしろ玩具的にはナイアガラベースが本体。攻撃能力は低めだがシャボンシールドを利用した防御戦に長ける。
- スクーバ(CV:岸祐二)
イカに変身するで水中工作員でゲソ。口数はすくないが実は情報収集に長けた有能な諜報員なんじゃなイカ。武器はカッター状のブーメラン『スルメラン』でゲソ。中盤で従兄弟がトンデモない巨大兵器を持ってくるでゲソ。いとこに同じくイカに変身するイカードがいるでゲソ。あと達筆でゲソ。
デストロン
- ガルバトロン(CV:小村哲生)
ドラゴンとドリル戦車にトランスフォームするデストロン軍団破壊大帝。デストロン軍団のトップに君臨しているが、序盤はドラゴンのパワーを持て余し、余り直接作戦行動をとらず戦場に出てこない。メガストームの兄ちゃんでもあり、歯ぎしりしながら喋れる特技有り。ビーダマン。ピンク大帝。オイルで酔っ払うと暴走する。
- メガストーム(CV:松山鷹志)
巨大戦車にトランスフォームするデストロン軍団破壊公爵。ガルバトロンの弟でありナンバーツー。兄を慕いつつも、その座を虎視眈々と狙ってはいるが、頭の回転が追いついていない模様。「だぞ!」「兄ちゃん」が口癖。初代メガトロンに顔が似てるのは玩具の仕様です。戦車モードでの砲撃は強力だが、チャージに時間がかかる。
- スタースクリーム(CV:高橋広樹)
戦闘機にトランスフォームするおなじみ航空参謀。BBを相方として常にコンビで行動している。基本的にガルバトロンには忠実だが、初代メガトロン顔のメガストームは軽んじて度々反抗するあたりやはりスタースクリームである。オカマ口調で喋る。
- BB(CV:渡辺健)
爆撃機にトランスフォームする無口な空爆兵。自分からはほとんど発言せず、相方であるスタースクリームや主君ガルバトロンの指示に「ラジャー」とだけ答えるか一言単語を言うくらいである。戦闘力は高く、ランチャーから雨あられとミサイルを撒き散らし、スタースクリームとの機体合体攻撃「フォーメーションスクリーム」を持つ。
- スラスト(CV:実近順治)
戦闘機にトランスフォームする航空士官。黄色いほう。関西弁漫才コンビの片割れ。頭部が初代メガトロンに似ているのは(ry
- ダージ(CV:竹本英史)
戦闘機にトランスフォームする航空士官。青いほう。関西弁漫才コンビの片割れ。スラストと一緒にヘマをやるのが彼らの仕事である。
- オートローラーズ
デストロンの工作傭兵部隊。戦闘よりも要塞建設などに従事する4人チームで、ダンプカーに変形する親衛隊長オートスティンガー、武装装甲車両にトランスフォームする突撃親衛隊オートランチャー、ジェット戦闘機にトランスフォームする航空親衛隊オートジェッター、ショベルローダーにトランスフォームする陸上親衛隊オートクラッシャーで構成される。1話では、メカをスキャンした後のフォーム(姿)とは似つかない有機的なプロトフォームで初登場した。インセクトロンとは同じ傭兵として敵対した過去がある。
インセクトロン
- ビッグモス(CV:渡辺健)
蚊に変形する独立傭兵部隊インセクトロンの昆虫指令。サイバトロンとデストロンの長き戦争に嫌気がさし、他のインセクトロンと共に戦線を離れ、宇宙の辺境惑星ガイアに流れついた一団の指揮官。個性派ぞろいのインセクトロンたちを組織化するため、インセクトロンの中でも見かけによらず最も冷静沈着で渋い。武器はビーストモードの蚊の針を飛ばすニードルミサイルと、アリジゴクへと変形するアタックモード。同じ葦プロでも「OK、忍!」なマンモスに変形するほうではない。ガガンボ。
- マンティス(CV:高橋広樹)
カマキリに変身するインセクトロンの忍者。惑星ガイアの遺跡に隠棲していたが、サイバトロンとデストロンの抗争に巻き込まれる形で惑星ガイア上の戦いに参戦した最初のインセクトロン。インセクトロンの中でも武闘派であり、ディスク型の手裏剣と両腕の鎌は、ビーストモード、ロボットモードの両方で使うことが出来る。ロボモードでは円月殺法といった忍術っぽい技も使用する。
- トンボット(CV:田鍋謙一郎)
トンボに変身するインセクトロンの強行偵察員。「~ザンス」「ミーは」など、お調子者かつハイテンションな性格でカタコト英語混じりで喋る。機動力が高く、ビーストモードでは口から水の塊を吐き出すウォータージェット攻撃が可能。玩具でも水を入れて水鉄砲遊びが出来る。『蚊トンボ』コンビなのか同じ羽虫のビッグモスと行動をともにすることが多い。ガガンボ。
- シザーボーイ(CV:森訓久)
ハサミムシに変身するインセクトロンの謀略兵。ビーストモードでは尻尾に、ロボットモードでは腹部に位置するハサミで敵を攻撃する。正義感の強い最年少のインセクトロンであり、タスマニアキッドとは最初こそ敵対したが、後に和解して親交を結んだ。
- ドリルナッツ(CV:岸祐二)
ゾウムシに返信するインセクトロンの地底工作員。マイペースな発明家であり、彼にとっては、戦闘よりも自分の開発・整備したメカがちゃんと働くかどうかのほうが重要である。右腕にドリルが内蔵されており、それを使って攻撃するが、むしろメカの整備に威力を発揮するギミックである。
- パワーハッグ(CV:松山鷹志)
ダンゴムシに変身するインセクトロンの柔術家。ビッグホーンに似たパワータイプのトランスフォーマーであり、ロボットモードでは投げ技を多用する格闘戦士。ビーストモードでは本物のダンゴムシよろしく、丸まって防御姿勢を取ることが出来、この状態で回転し突進することも可能だが、一旦勢いがつくと自分では止まれないという欠点がある。語尾に九州弁のような「ごわす」を多用する。
月のガイア監視員
- アルテミス(CV;樋口智恵子)
サイバトロンとデストロンの戦いを見守るロボット少女。二万年ほど前にガイア人が惑星ガイアを去る前に残した、アンゴルモアエネルギー監視プログラムの端末。基本的にどのトランスフォーマーに対しても中立だが、スクーバとスタースクリームに一目惚れしており、「様」付けして解説では贔屓することも。解説要員その1。ボケ担当。
- ムーン(CV:竹内順子)
アルテミスと一緒にトランスフォーマー達の戦いを監視するウサギロボ。アルテミス同様、月の監視プログラムのために用意されたロボットである。サイバトロンやデストロン同様、変形機能を持つが、めったに使用しない。解説要員その2。ツッコミ役。
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関連項目
- ビーストウォーズ
- トランスフォーマー
- アニメ
- 人型機動兵器
- ニコニコ動画で配信中のアニメ作品一覧
- アニメ作品一覧
- 20代ホイホイ
- イカ
- SUPER VOYAGER
- Cyber Nation Network
- とある科学の超打蜂砲(ダージガン)