ファイナルファンタジー(第1作) 単語


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ファイナルファンタジー

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ファイナルファンタジーとは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)がファミリーコンピュータ向けに1987年に発売したゲームソフト。略称はFF1。

最後のファンタジー

概要

ファイナルファンタジーⅡと並び、一番リメイク、移植が多い。(7機種)

当時、経営不振だったスクウェアが「これが最後の夢」と売り出したゲームであったが、売れてしまったので「最後の夢」ではなくなったことは有名な話だろう。

戦闘はターン制。当時、既に国民的RPGの座を掴んでいたDQシリーズと比較すると、「サイドビューでビジュアル重視の戦闘」「バッテリーバックアップ方式」を採用しており、当時はこれらの要素は画期的だった。(ただしバッテリーバックアップは『恐怖のエクソダス』のほうが先)

また、DQシリーズが作品ごとに「パーティ制」、「転職システム」を追加していったのに対し、FFは1作品目から「パーティ制」、「クラスチェンジシステム」を搭載している。

この第一作目で、「FINAL FANTASY(メインテーマ)」、「プレリュード」、「ファンファーレ」、「戦闘」といった名曲が生み出された。

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特徴

FF1の戦闘システムはドラゴンクエストよりもTRPGや『ウィザードリィ』の影響が強く見られる。なお本作はファミコン版のウィザードリィと同時期に発売している。

  • 攻撃回数の概念
    ステータスの力が一定以上になると増加していき、攻撃回数分だけ命中判定を行うというもの。
    戦闘画面で「○○回ヒット」と表示される。
    当然、多いほど敵に攻撃が当たりやすくなるので、序盤は攻撃がミスしやすい。
  • 魔法回数制
    魔法はMPを消費して行うのではなく、魔法にレベルが割り振られており、レベル毎に使用できる回数が定められている。
    どのレベルの魔法も最大9回までと少ないため、慎重に使わなければならない。
    魔法屋で購入することで習得でき、1レベルにつき白黒各4種類の魔法があるのに対し、覚えられるのは3個まで。
    FC版では一度覚えると忘れることはできない。効果が無い魔法もあるので、事前に調べておくことが望ましい。
  • 魔法
    全体化やパーティーアタックの概念はまだなく、攻撃範囲は魔法毎に固定、魔法のダメージは計算式から算出されるのではなく、魔法毎に決まった数値幅から決定されている。弱点ならダメージが増加する(FF1の場合は単純に2倍ではなく、判定が複雑)
    またFC版とWSC版では魔法クリティカルという現象が知られており、低確率で本来効かない魔法が効くことがある。このためラスボスが即死魔法で倒せてしまうことがある。
    魔法の活用系(ラ系、ガ系)が後のシリーズと異なっており、ケアルラではなくケアルア、サンダガではなくサンガーだったりする。いくつかはFF12以降に微妙に復活している。

キャラクター

  • 光の戦士
    プレイヤーキャラクター。
    コーネリアに表れた4人で、それぞれが輝きの失われたクリスタルを持っている。彼らの当面の目的は全てのクリスタルの輝きを取り戻すことである。
    セリフは全くない。4人の正体はエンディングで何となく明らかにされるが、解釈がいろいろある。
    ディシディアファイナルファンタジーで登場したウォーリア・オブ・ライトはこの4人の中の1人であるように描かれている。

・ジョブ(クラスチェンジ前→クラスチェンジ後)
GBA版以降とFC版で別物になっているジョブがいることに注意。またFC版はクラスチェンジすると頭身が上がる。

戦士→ナイト
ほとんどの武器・防具を装備でき、力が伸びやすく、攻撃回数も全ジョブナンバー1の最強の前衛。
戦士を入れないと難易度が跳ね上がるし、二人以上入れると簡単になる。
クラスチェンジすると、一部を除いたレベル3までの白魔法を覚えられる。 

シーフ→忍者
幸運が高く、敵から逃げやすい。だがそれ以外の利点は皆無。装備は赤魔術師より弱く、魔法も使えない。
クラスチェンジするとレベル4までの黒魔法を覚えられ、装備もナイトほどではないが赤魔導士より強いものが持てるようになり、何とか使えるレベルになる。
クリア困難になるほど弱いわけではないので、一度はシーフありの冒険を楽しんでほしいところ。
逃げやすいという利点のため、低レベル狙いだと必須になるらしい。
GBA版以降は攻撃回数が戦士より多くなって強くなった。

モンク→スーパーモンク
武器はごく一部のみ、防具も魔法使い系と同じで弱い。しかし、素手の攻撃力がレベルに対応しており、高レベルモンクの素手の攻撃力は最強装備のナイトも上回る。
実用レベルまで上げるのは難しくないのだが、手早く進めるとその前にクリアできてしまうのが難点。レベルが低いと装備が弱いためシーフ以上の足手まといとなる。こちらもGBA版以降は能力が調整されている。
FC版はクラスチェンジをすると魔法防御の成長値が低下してパワーダウンするだけだったが、これも修正されている。

白魔術士→白魔導士
おなじみ白魔法の使い手。クラスチェンジをすることでレベル8までの全ての白魔法を使えるようになる。

黒魔術士→黒魔導士
黒魔法の使い手。クラスチェンジをすることでレベル8までの全ての黒魔法を習得できる。
FC版のクラスチェンジ後は歴代黒魔では珍しく素顔を晒している。

赤魔術士→赤魔導士
戦士ほどではないがかなり強力な武器、防具を装備でき、多くの有用な白・黒魔法を覚えられる万能ジョブ。
3以降と違い、FF1の赤魔は非常に強い。

  • ガーランド
    コーネリアのナイトであったが、セーラ姫を強引に我が物にするべく、誘拐し、カオスの神殿に立てこもる。
    国王の刺客である、光の戦士に冒頭で倒されるのだが・・・。
    ディシディアファイナルファンタジーではFF1のカオス枠で登場、原作と異なり、ひたすら戦いを求める猛者となっている。またFC版とそれ以外の機種でセリフが違い、行動の動機が違っているように感じられる。
  • セーラ姫
    コーネリア王国の姫で、ガーランドに誘拐される。
    ディシディアファイナルファンタジーのコスモスはこの人がモデルという話があるが情報源不明で怪しい。
  • マトーヤ
    偏屈な魔女、言葉を話す箒と洞窟で暮らしている。
    「とくれせんたぼーび」
  • バハムート
    ドラゴンの王。
    このころはメガフレアで攻撃してくれる召喚獣ではなく、勇気の証を持ってくればプレイヤーキャラクターをクラスチェンジさせてくれるキャラクターだった。
  • 4体のカオス
    リッチ、マリリス、クラーケン、ティアマットの4体。
    2000年前からカオスによって送られたモンスターで、この4体によってクリスタルの力は遮られ、輝きを失っている。
    後にFF9で再登場した。FF12やFFTAなどでも同名のモンスターが登場し、それぞれ特別な扱いを受けている。
  • カオス
    本作品のラスボス、その正体は・・・。
    じしん、つなみ、ほのお、たつまき、と言った攻撃に、ケアルガでHPを完全回復する強敵。
    なおディシディアファイナルファンタジーのラスボスとして登場したが、これは厳密には似て非なる存在らしい。(CV:若本規夫)

移植版

オリジナルのファミコン版の他にMSX2版、FC版『I・II』、WSC版、PS版、携帯アプリ版、GBA版『I・II』、PSP版、VC版、ゲームアーカイブス版、iOS版、Android版、Windows Phone版、3DS版が存在する。多い。

どれをやればいいの?

未プレイの人に選べというのも無理な話である。
FF1は大きく分けて3種類のバージョンが存在する
詳しい違いは他のサイトも参照してほしいが(と言ってもPSP版以降の正確な情報を載せたサイトがあまりないのだが…)、ここでも多少指針を示す。

  • オリジナル系

ファミコン版と、そのほぼそのままの移植であるファミコン版『I・II』、そしてWiiバーチャルコンソール版。
ファイナルファンタジーの原点を体験したいなら最適のバージョン。
この3機種での違いはビホルダーの姿や名前が変わっているのみである。演出やバグ等も完全に移植されている。

  • WSC,PS系

ワンダースワンカラー版、プレイステーション版、PSのゲームアーカイブス版、そしてガラケーと呼ばれるようになった携帯電話版が該当。
ファミコン版のグラフィックとBGMを完全リメイクし、ゲームバランスの調整などが行われたバージョン。シナリオやセリフの追加変更も一部あるが、優れた移植である。
バトル関係では設定ミスと思われる計算式のいくつかが修正されている。

  • GBA以降

GBA版『I・II』と、PSP、iOS、それからWindows Phone版(※Android版は後述する)。
ゲームバランスの大幅な変更と、ダンジョンとアイテムの大量追加が行われたバージョンで、魔法がMP制に変更、難易度も大幅に下がっているが、ラスボスなどはむしろ強化されている。また何故かザコ敵のエンカウント率が非常に高くなっている。
PSP以降はグラフィックが変更され、さらにダンジョンが追加されている。
シナリオも少し変更があり、シドの名前が出るのはこのGBA以降となる。つまりディシディアファイナルファンタジーの元ネタを探したい場合、このバージョンも知る必要がある。

だが正直なところGBA以降は移植とは言い難いほどゲーム内容が変化している。現行ハードでもVC版やPS版が遊べることもあり、新規プレイヤーに手離しにお勧めできない状況が続いている。

3DS版はPSP版とほぼ同様の内容だが、3DSということで二画面に対応しており、たとえば戦闘画面では下画面に全てのコマンドウィンドウが集中してスッキリとしている。タッチペンによるコマンド操作にも対応している。
そして何より立体視に対応した。

  • その他

ファミコン版の移植であるMSX2版もあるが、入手は非常に難しく、内容もよく知らないので除外ということで。

Android版だが、どうもPSP版から追加ダンジョンがなくなったバージョン?
MP制であることは確認したが全てがPSP版ベースなのか調べてもわからなかった。

ここで挙げた以外にも機種によってギャラリーモードがあったり計算が微妙に変わったりしている。

ピコカキコ

FINAL FANTSY
2567
プレリュード
2158
勝利のファンファーレ
5669
マトーヤの洞窟
5015
海底神殿
2266
中ボスバトル
4274
FF1エンディング
2243

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関連項目

  • ファイナルファンタジー
  • ファイナルファンタジーの関連項目一覧
  • 海底神殿(ファイナルファンタジー)
  • マトーヤの洞窟
  • とくれせんたぼーび
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